子供への詮索・子供の秘密と成長

親の子供に対する秘密の詮索は子供の心を傷つけます

子供に対して知りたいことがあるのは、親としては当然の気持ちだと思います。

しかし、あまり子供が話したい様子でもないのに、子供の話しを聞き出そうとすることは、子供にとっは不快であり、子供が心を閉ざす原因をつくってしまいます。

また、聞き出した結果、否定したり、冷やかしたりすることも、子供の心を傷つけ、心を閉ざす原因をつくってしまうのです。

もし、どうしても聞きたいことがあるのであれば、穏やかに、強引に聞こうとはせず、子供が話してくれたら、良し悪しの判断はせず、聞いてあげることです。

せっかく、子供が話してくれたのに、親がアレコレ言うと、ウザイ、で終わってしまいます。

そして、子供が親には言えない秘密を持つことは不思議ではありません。
(いじめられているにも関わらず、事実を隠していることはべつです)。

親に秘密を持つとは、子供にとっては親に言いたくない、どう思われるか、恥ずかしい、理解されないのでは等々、様々な心理が背景にあると思います。

この秘密を共有出来る友達が、他にいれば問題はありません。

同年令の子の方が、気持ちが分かりあえ、話しやすい。
自然なことです。

子供が親に言えない秘密を持つことは、子供にとっては当然であり、友達、仲間と分かち合って、その秘密を共有して理解、解決していく。

親離れ(自立)の観点からすると、そういうものではないかなと思います。

親としては淋しいかもしれませんが、子供が秘密を持つ、それは成長のために必要なことなのです。

むしろ、秘密にする必要はない事なのかもしれませんが、子供は常に親を意識しています。

その親が、自分のこの事を知ったらどう思うだろう。

「秘密にしておこう」となるのです。

大人でも、他者の視線、思への配慮から、秘密にしておきたいことは多々あるでしょう。
子供だって同じなのです。

子供が秘密を持つことは成長の証。

親に知らて、ゴチャゴチャ言われるのは嫌だ。
秘密にしておこう。
特に、思春期の子供には、この傾向は強いのではないでしょうか。

秘密悩みは友達と相談。
そして、親離れを行っていく。
健全な成長であると思いますが。

さて、間違っても、子供のことをすべて知りたい、秘密を知りたいという、お気持ちから、子供の部屋に勝手に入って、あら探し、子供の机の引き出しを開ける等、詮索行為をしてはいけません。

子供に恥をかかす行為であり、子供からの信頼を失います。

但し、何か子供に不穏な動きがある時は、別対応が必要となりますが・・・。

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