心理カウンセラーの助言アドバイスの必要性

心理カウンセラーはカウンセリング中に話しやアドバイスをするのでしょうか?

一般的な誤解とし、てカウンセラーは話しを聞くだけと思われている印象があります。

本当にそうなでしょうか?

でも一般的に、この印象があるということは、話しを聞くだけのカウンセラーが多いのでしょう。
しかし、私は思います。

カウンセラーが話しを聞くだけでは、カウンセリングは不十分であると。

相談者の悩みに応えため、カウンセラーはアドバイス、助言を行う

人は何を求めてカウンセリングに来られるのでしょうか?
それは行動の変容なのです。

行動の変容とは、対人不安の人が人を避けるのではなく、人と話しが出来るようになったり。
何事も消極的な人が自分で考え結論を出し、責任を持って自主的に動けるようになったりと様々です。

人はある一定の状況において、一定の行動や態度のパターンを取り続けることにより、生き辛さを感じることが多々あります。

この行動・態度のパターンを変えたいと思いカウンセリングに来られる方は大変多いです。

そうしますと、心理カウンセラ-がご相談者様の話しを傾聴しいているだけでは、ご相談者様の生き辛さをもたらす行動や態度のパターンの変容のサポートが出来ないのです。

ですから、話しを聞くだけのカウンセラーはある意味、役立たずになってしまいます。

もちろん相談内容によってはご相談者様の話しをじっくり聞くだけの時もあります。

起った出来事の整理、今の心の整理、喪失体験等を話されている場合は、カウンセラーが話しやアドバイスをする必要はないでしょう。

しかし、相談の内容が生き辛さをもたらす行動や態度のパターンの変容の場合は、アドバイス、助言、提案も必要であり、カウンセラーが話しをする必要もあるのです。

またある一定の状況において、一定の行動や態度のパターンを取り続けるということは、その行動を取ることを選択している考え方が背後にあります。

ご相談者様の生き辛さをもたらす考え方に対しては、カウンセラーの方から生きやすい考え方を提案する必要もあるのです。
また、生き辛さをもたらす行動に対して、生きやすい行動のモデルを提案する場合もあります。

したがって、心理カウンセリングにおいて、心理カウンセラーがずっと黙って話しを聞いているということは、私にとっては理解出来ないことなのです。

心理カウンセリングは誰の何のために行われるのか

しかし残念ながら「カウンセラーはご相談者様に話しをしない、アドバイスをしないもの」と思い込んでいるカウンセラーが多いのも事実です。
また、このことを指導している大手のカウンセラー養成校があるのも事実です。

でも、普通の経済感覚で考えても分かることなのですが。
ご相談者様は今より生きやすく、よくなりたいと思いカウンリングに来られるのです。
そのためには当然カウンセラーからのアプローチも必要でしょう。
話しを聞くだけで高額なお金を頂くということは、カウンセリングサービスを受ける側からすると不満が残ります。

こう考えますと、話しを聞くだけのカウンセラーはサービスの提供をしておらず、仕事をしていないとなるのです。

考え方は様々です。

しかし重要なことは、誰のために、何のためにカウンセリングは存在するのか。
お金を頂くということは、どういうことなのか。

考えれば分かるはずです。

カウンセラーはカウンセリング中に話しをすることもあり、また、アドバイス、助言、提案を行うべきものなのです。

私はそう思ってカウンセリングを行っています。

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