カウンセリングへの想い

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技法 折衷派

前回カウンセリングにおける専門性について、カウンセラ-は対応出来る悩みの専門領域を持つことが大切と書かせて頂きました。

今回はカウンセリングの技法について書きたいと思います。
技法といいますのは、その悩みへの対応としていかなる方法・手段をとるかということです。

どのような技法があるかその詳細は控えますが、精神分析、認知行動療法、行動療法、来談者中心療法、マイクロカウンセリング、ゲシュタルト療法、ア-トセラピ-、箱庭療法・・・。
カウンセリングの技法の種類は100以上と言われています。

カウンセラ-によりましては複数の技法を使いカウンセリングを展開するカウンセラ-もいますし、また、ある特定の技法を専門として、その技法を中心にカウンセリングを展開するカウンセラ-もいます。

では、カウンセラ-が特定のカウンセリング技法にこだわる必要はあるでしょうか?

ある技法はある種の悩みに対して大変有効です。
例えばうつ病に対する認知療法。
認知療法は今の思考の枠組み、思い込みの解除を行い、新しい健全な思考を築くことを主としています。
したがって過去の話し、感情をじっくり聞いて欲しいという要望のあるクライエントの方に、認知療法のカウンセリングを行いますと、カウンセラ-は今の思考の枠組みを問題としてカウンセリングを行いますので、クライエントの方の満足感は得にくくなってしまうのです。

また私の体験ですが、強迫性障害の悩みで15年程前臨床心理士のカウンセリングを受けたことがありました。
カウンセリングはベットに寝かされての精神分析が中心でした。
この臨床心理士は精神分析を専門技法とされていたのでしょう。
そして、過去と強迫性障害の関連を明らかにしたかったのでしょう。

しかし、残念ながら強迫性障害に精神分析は無意味です。
過去と強迫性障害の因果関係を明らかにしても治癒しません。
有効な対応技法は、認知行動療法か森田療法です。

臨床心理士は院卒ですから、院で精神療法を極めたのだと思いますが、すべての悩みについて特定の技法で対応することは、クライエントの方にとってはまったく意味をなさないカウンセリングにもなることもあるのです。

また、特定の技法にこだわるということは、自らのカウンセリングに限界を設定することと同じであると私は考えています。

その技法の第一人者、権威を目指されるのであれば、特定の技法を極めるのもひとつかと思いますが、対応出来る悩みの専門領域を明確にしてカウンセリングを展開していても、悩みの詳細は人様々です。
ですから、特定の技法を専門にするということは、言葉はきついかもしれませんが、融通の利かない、クライエントの方の満足を得にくいカウンセリングを行う確率が高いのではないかと思います。

では、専門の技法を持たないカウンセラ-とはどのようなものでしょう。
それは、複数の技法を知っているということです。

私は臨床心理士でもなく、大学時心理学を専攻したわけではありません。
心理学の勉強は社会人になって本を読み、また民間の学校に行って学びました。
そして、様々な技法の勉強も行いました。

私のようなカウンセラ-を折衷派と言います。
専門技法を持たず、広く様々なことをミックスしてカウンセリングを展開するのです。
特定の技法を専門として活用されているカウンセラ-の方からすると、浅く広くと言われるかもしれません。

折衷派が良いか悪いかの議論はしませんが、折衷派であれば複数の技法の基本は知っているわけですので、対応出来る悩みの範囲は広がるとは思います。

さてここまで、カウンセリングにおける専門技法を持つことが有効か否かについて書いてきました。しかし、以前も書きましたが、カウンセリングにおいて、カウンセリングが有効に機能するのは、カウンセラ-とクライエントの方との相性が一番です。
技法による効果は20%程度と聞いいます。

これが事実であれば、カウンセラ-は専門技法を磨くこと以上に、人間力を磨いた方がカウンセリングには有効であるという結論に達します。

私は折衷派のカウンセラ-ですので、カウンセリングではまず話しを伺い、学んだ様々な技法に基づくご提案をさせて頂きます。
また、常に心理学の本を読み勉強もしており、今も民間のカウンセリングの学校に通っています。

私がカウンセリングで活かせるものは、自身の人生体験、本や学校で学んだこと、臨床体験から学んだことです。
カウンセラ-になるということは生涯学ぶことを選択することと同じです、ですから日々真摯に精進することは大切と思っています。

至らないことも多々ありますが、自分の欠点は常に見て感じ反省して、人間力を上げることにも力を注ぎ、カウンセラ-としての誇りを持ってカウンセリングという事に仕えたいと思っています。


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