アダルトチルドレン相談集
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2006年07月31日
本当に親はそうだったのか
今までアダルトチルドレンの親子間の問題についていろいろと書いてきました。
私はアダルトチルドレンの問題の根底は親の未解決の問題から生じていると思っています。
しかし、ここで考慮しなければならないのは、親は子供を苦しめよう、生き辛くしてやろうと思って子育てをしたかどうかです。
作為的にそのようなことをする親は、虐待を除けばいないのではないでしょうか。
親は良かれと思って子供に接して、知らず知らずのうちに子供を傷つけてしまう。
これが真実ではないでしょうか。
ところが、この良かれと思う考え方の背後に親自身の未解決の問題があったり、良かれと思ったことを伝えるため、または、行動促進のための言動、態度に未熟さがあるのです。
例えば、高学歴、一流企業就職が人生で一番大切なことと、思っている親がいるとします。
この考え方の背景には、親のその親の教育による、一流でなければ人間価値がないといった価値観の植え付けがあったのかもしれません。または、親の親が子供を誉める時は、テストの点がいい時だったのかもしれません。すると、テストの悪い子は価値がないという意識を勝手に持ってしまいます。
または、自身の劣等感として学歴職歴に自信がなく、子供に高学歴をつけさせ、その学歴を他者に自慢したいために、そのように振る舞っているのかもしれません。
そして、子供に勉強をさせるために「テストが悪いとお小遣いをあげない」「もっと勉強しろバカ」「テストの点が悪いと叩く」等問題のある言動、行動を取っている場合もあるのです。
しかし、いずれにしても親自身がこれら内的動因や問題行動に気付くことはなく、子供のために良かれと思ってそのように振る舞い教育しているのです。これは事実です。
アダルトチルドレンの方は親の態度や言動のために自分が問題を抱えてしまったという認識の基、直接親を責める行動に出る方もおられるのですが、これをしても何の問題解決にもなりません。なぜなら、親は親なりに精一杯のことをしたと思っているからです。
子供に暴言を吐いたり、人格を無視したような叱り方をしたり、日々干渉し続けたとしても、それは子供の幸せのためにしたと信じているからです。
そして、このような言い方や振る舞いをすれば、子供が傷つくとは理解出来なっかたし、今でも理解出来ないでしょう。
アダルトチルドレンの親には問題のある考え方や、行動パタ−ンがあるのですが、結局親自身、その親より問題のある育てられ方をされている確率が大変高いのです。
アダルトチルドレンの親がその親から歪んだ育てられ方、歪んだ価値観を植えつけられ、それを当然のものと受容して引き継いでいるので、それに異論を唱える子供(アダルトチルドレン)にいては理解出来ないのです。
言葉を変えると、アダルトチルドレンの親はその親よりの世代間連鎖によって、親自身がアダルトチルドレンであるということです。
しかし、親自身はアダルトチルドレンという言葉も知らないし、ある程度年齢が経ってしまった今、自身がアダルトチルドレン、すなわち傷ついた子供時代を過ごし、その傷を持ったまま大人になった、または親に認められるために自分を犠牲にしたその方法で今も生きている、これらの事実については認めることはなく否定されるでしょう。でないと、自分自身の半生が一体何であったのか、強烈な喪失感に捉われるかもしれないからです。
今でこそ、心理学の時代です。自己分析、過去を振り返るワ−クやセミナ−、そして様々な心理関係の本が出版され、カウンセリングも日常となり、自分自身を振り返る場が多々あります。
しかし、私たちアダルトチルドレンの親にはそのような自分自身を振り返る時代がなかったのです。そういった場がなかったのです。
生き辛さを感じてもそれを当たり前のものとして受容したでしょう。当たり前と受容したからこそ、それが当然であり、その当然を子供に伝えているに過ぎないのです。
ですから、私たちアダルトチルドレンは親を責めても何ひとつ得るものがないのです。彼らにしてみれば当然の考え方、価値観の基づいて行動しているだけであり、それ以外に道がなかったのですから。それ以外に方法を知らないから。それ以外について学んでいないから。
このページを見られている多くの方はアダルトチルドレンの方々と思います。
今、自身をアダルトチルドレンと気がついた私たちがなすべきことは何でしょうか。
それは、私たちが親から伝承した生き辛さの基である、価値観、考え方、行動を自分たちの子供に伝えないことです。
私たちは自分自身を振り返る権利を行使して、その責任に基づき、生きやすい新しい価値観、考え方、行動を創造して、それに基づき子供を育てるのです。
そして当然私たち自身が何よりも生きやすくなることは言うまでもありません。
アダルトチルドレンの世代間連鎖の流れにくさびを打ち込み、流れを止めるのです。
それが、私たちアダルトチルドレンの責任なのかもしれません。
投稿者 stella : 10:22
2006年07月13日
何でも親のせい?
今までアダルトチルドレンの問題と家庭、とくに親子関係について書いてきました。
これだけ、親子関係、親との問題を書きますとアダルトチルドレンの生き辛さは親に問題があるのかと思われるかもしれませんが、実はそうなのです。
結局は親の子育てにおける態度や方針が、子供の発達成長に影響して生き辛くなるのです。
もっと言うと、それは親自身に未解決の問題があり、その問題を子供に転嫁しているのです。
親の問題のある性格、歪んだ考え方とそれに伴う態度行動のために、子供はその影響を受けて生き辛さを感じてしまうのです。
ですからアダルトチルドレンの根源は、その親にあるといっても90%は納得して頂けるものではないでしょうか。
では、そのような問題のある親の子育てを受けますと全てが全て、アダルトチルドレンの生き辛さを感じるのでしょうか。
遺伝の影響とか本人の我慢の耐性に問題はないのかとご質問を受けるかもしれません。
これに対して経験から書きますと、アダルトチルドレンのカウンセリングで話しを伺っていると、兄弟姉妹揃って生き辛さを体験している方がかなり多いです。
「私はまだ社会生活を何とか送れるのですけど、弟はひきこもってしまっています。彼の将来が心配です」
「姉は精神病院に入院しています」等。
このように子供たちは兄弟姉妹揃って生き辛さを体験しているのです。
したがって本人の遺伝や我慢の耐性の問題を超えていると言わざるを得ません。
別の見方をすると、それだけ親の影響が絶大であると言えるでしょう。
アダルトチルドレンの問題はすべて親の責任としても何の問題はないのです。
しかし、ここで別の問題です。
アダルトチルドレンである自分の問題をすべて親の責任として、問題の解決につながるかどうかです。
すべてを親の責任としてもそこから得られるのは、親に対する怒り、憎しみ、怨念等、これも生き辛さの原因となるものばかりです。
一旦はアダルトチルドレンの問題の全責任を親のせいにしてもいいのですが、その後は自分の問題になります。
親の未熟な子育てによって辛さを抱えたとしても、今度はそれらの問題を自分の問題として取り組まなければならないのです。
ここがアダルトチルドレンの一番しんどいところです。
自分が望まないのに他者(親)の影響で生き辛さの原因と問題を抱え、それを今度は自分の問題として、自分の責任で問題を解決しなければならないのですから。
でも、問題の解決に取り組まなければ、いつまでも親の呪縛のなか生きることになります。
カウンセリングを通して親子関係の問題と整理を行い、その後問題となる行動や感情の解決を図るのも1つの手段と思います。
人生望むと、望まざると、いろいろなことが起こります。起こったことについては、その責任を引き起こした何かに取らせたいのが人の気持ちだち思います。
自分はまったく悪くなかったらなおさらです。
でも、他者や自分以外の何かの責任にしても、自分の人生に得るものは何ひとつないのです。
すべてを自分が受け入れ自分の人生の問題として解決していくしか道はないのです。
人生どれだれ辛いことでも必ず意味があります。
また、問題や辛さを克服した時には、新しい生きるための力を手にすることが出来るのです。
投稿者 stella : 10:33
