アダルトチルドレン相談集
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2007年03月30日
強迫性障害とアダルトチルドレン
強迫性障害。私は強迫性障害に30数年苦しみました。
強迫性障害とは自分でもバカバカしいと思ってはいるけど、やめるにやめられない、思考と行動を繰り返して考える、または繰り返して行うことを指します。
強迫観念と強迫行動です。
例えば神社で不謹慎なことを考えると罰が当たると思っている強迫性障害の方がいます。
でも、人の思考はコントロ-ル出来るものではありません。
したがって場所を問わず不謹慎なことを考えてしまいます。神社であってもです。
強迫性障害の方は神社で不謹慎なことを考えてしまうと罰が当たると思っているので、その不謹慎に考えたことを取り消さなければならないという衝動にとらわれます。そうしないと、不謹慎なことを考えた自分には罰が当たるからです。
取り消しの方法は人様々です。思った不謹慎なことを頭の中が白く消えるまでイメ-ジしてみたり、一旦神社を出てまた神社に入って、今度は絶対不謹慎なことを考えず無事出ることを試みたり。
手段は違えど不謹慎なことを考えたという事実を打ち消そうとするのです。
しかし、打ち消そう、考えまいとすればするほど人間とは不思議なもので、かえって不謹慎なことを考えてしまうものなのです。
そして、またまた考えたことを打ち消そうと何度も何度も同じことをするのです。
この神社で不謹慎なことを考えたら、それを打ち消さなければならない、そうしないと罰が当たる。これが強迫観念です。そして、その強迫観念のもと打ち消す行動行為が、強迫行動なのです。
次の例です。家を出ようとします。ガスの元栓、電気消灯、鍵をかける。安全のために確認すべきことは多々あります。通常ですと、1回か2回確認をして人は外出します。
しかし、強迫性障害の場合は何回も確認をするのです。それは、本当に元栓が締まっているか、電気を消したか、鍵をかけたか不安なために。確認不安。
本当は元栓も締めたし、電気も消した、鍵をかけたにも関わらず、忘れたのではないかと強い不安に襲われる。これが強迫観念です。そして、その観念に基づき行動することが強迫行動です。
神社での不謹慎な思考、確認不安、共に本人はバカバカしいと内心は思っているのですが、不安には勝てないのです。
さて、強迫性障害の説明が長くなりました。
では、この症状とアダルトチルドレンの関係はどのようにあるのでしょうか。
強迫性障害の方の基本的性格特徴は繊細、言葉を変えると気にしすぎることと、不安感の強さがあげられます。
では、気にしすぎることと不安感の強さは、どのようにして強迫性障害を引き起こすのでしょうか。
まず、気にしすぎるということですが、気にしすぎるとは、何らかの対象に対して気持ち、注意が固着することを意味します。
すると、自分にとって嫌なこと、不安なことを感じると、そのことがいつまでも頭から離れず苦痛を体験します。
そして、不安感の強さからその嫌なこと、不安なことが現実になるのではとさらに苦痛を強化するのです。予期不安。
この頭から離れない苦痛が強迫観念。そして、苦痛を何とかしよう、取っ払おう、現実になるのを防ごうとする試みが強迫行動なのです。
強迫観念の場合何を気にしすぎるか、苦痛を感じるかは人様々です。
しかし、共通していることは自分にとって起こっては困る事態が起こるのではと、強い不安を感じるのです。
神社で不謹慎なことを考えると罰が当たる。罰の内容は人様々です。自分が会社を解雇される、恋人に捨てられる等、体験している本人がもっとも恐れていることが現実になることを防ぎたいのです。
家を出る際の確認不安。これも、外出中自分の責任による失火、盗人等を恐れて確認を何回もしてしまうのです。
さて、アダルトチルドレンですが。アダルトチルドレンも気にしすぎる性格、そして漠然とした不安感の強さを持っています。
そして、気にしすぎること、不安感の強さ共通の根源は自己信頼感の欠如、自己不信だと私は思います。
アダルトチルドレンは機能不全家族の影響により、親からあまり認められることがなく、自己受容出来ていないことがあります。これは自己不信を形成します。そして、自己存在の不確実性を感じます。これは何をやっても不完全感と不確実感に発展します。
また、アダルトチルドレンの親からの度重なる過干渉も問題です。何か行動をした後、そのことについて親から都度チェックが入り「出来てない」を連発されますと、自分はどれだけ完璧にやっても出来ていないのではと、不安に覆われてしまいます。したがって自分のしたことに対して「出来た」「OK」の自己感覚を持てないのです。これも自己不信です。
そのため何回も同じ行動を取って出来ているかどうか確認をしてしまうのです。
また、強迫性障害の方の思考特徴の1つに完璧思考があります。黒か白か、100か0か、中間の曖昧がありません。
これも、アダルトチルドレンの思考特徴の1つと重なっています。
強迫性障害の症状があるからと言っても、すべてをアダルトチルドレンと関連づけるつもりはありません。
しかし、機能不全家族のひとつの症状として強迫性障害の問題が起こったとしても不思議はないのです。
投稿者 stella : 12:31
2007年03月06日
何でもアダルトチルドレン?
私はアダルトチルドレンでしょうか。よくこの質問を受けます。
アダルトチルドレンの各種症状や問題が自分に当てはまるからだそうです。
アダルトチルドレンの症状等は各文献によって様々に書かれています。
例えば、「内なる子どもを癒す」、C.L.ウィットフィ-ルド、誠信書房刊では次のように書かれています。
「誰もがみな子どものときに不適切な処遇を受けたり、虐待されたわけではありません。健全な量と質の愛情、指導、その他の慈しみを受けて育った人が何人いるかなど、実のところは知る由もありません。私の推定ではおそらく5%~20%でしょう。つまり80~95%の人びとは、一貫して健全な人間関係を形成し、自分自身と自分のすることに満足するのに必要な愛情、指導、その他の慈しみを受けていないのです。」
この説によるとほとんどの人が子供時、成長の過程において、親や大人から一貫した適切な態度で接してもらっていなかったことになります。
では、80%~95%の人々はアダルトチルドレンになるのでしょうか。
さらに、本著はサブタイトルが「アダルトチルドレンの発見と回復」であり、この本は次の症状に役立ちますと31の症例をあげています。
・他人の承認や確認を求めますか
・自分の業績を認めるのが苦手ですか
・批判を恐れますか
・何事もやりすぎる方ですか
・自分の強迫的行為で問題があったことがありますか
・完璧を求める方ですか
・自分の人生が順調にいっていると不安になりますか
・危機の真っ只中の方が、ずっと生き生きした気分になりますか
・他人の世話はよくするのに、自分のこととなると無頓着な方ですか
・自分を他から疎外する方ですか
・権威ある人や怒った人と接すると、どきどきしますか
・親密な人間関係に問題がありますか
・強迫的な傾向のある人に惹かれ求めますか
・一人でいるのがたまらないために、特定の人に執着していますか
・自分自身のあるいは他人が表示する感情をしばしば疑う方ですか
・自分の情緒を表現するのが苦手な方ですか
・次のことを恐れますか
コントロ-ルを失うこと、あなた自身の感情、衝突や批判、拒絶または見捨てられること、失敗すること
・リラックスしてものごとを楽しめますか
・強迫的に飲食、仕事、飲酒、薬物、摂取したり興奮、刺激を求める方ですか
・これまでにカウンセリングか精神療法を受け、それでも「何か」が違う、欠けていると思っていますか
・よく無感覚、空虚、あるいは悲しみを感じますか
・他人を信頼することは困難ですか
・必要以上に責任感が強いですか
・私生活と仕事の両方で充実感がないと感じていますか
・罪悪感、力量不足感があり、自尊心が低いですか
・慢性的疲労感、痛み、苦痛を感じる傾向がありますか
・親の家を訪ねて数分間、あるいは数時間過ごすのは苦痛ですか
・人にどう感じているかと聞かれて、どう答えていいか戸惑うことがありますか
・自分が子どもの頃、もしかして不適切な処遇を受けたり、虐待、または、ネグレクトされてきたのではと 思ったことがありますか
・自分が欲しいものを人に請うことに、困難を感じますか
どうでしょうか。これだけ例示があると誰でも複数個当てはまるのではないでしょうか。
「私はアダルトチルドレンでしょうか」
もちろん、各文献の症例より自分を把握して判断することも大切です。
しかし、文献の症例があまりにも多いと、何でもアダルトチルドレンとなってしまいます。
仮に一貫した親の子どもに対する育児態度が5%しかなかったとしても、アダルトチルドレンの症例で悩まれない方も多々おられるのですから。
そこで、私は各文献の症例を参考にしながらも、アダルトチルドレン中核的問題を次のように考えています。
「子供の頃機能不全家族の影響により、自由意志の疎外、感情の抑圧、慢性的な我慢、自己の未発揮、自己信頼感獲得の失敗が多々あったかどうか」これらが、蓄積され上例のような様々な症例問題が生じるのです。
症例問題が人様々違うのは、機能不全家族でいかなる役割を果たし続けたかによって違ってくるのです。
自分がアダルトチルドレンかどうか、子どもの頃の親との関係性を振り返ってください。
また、アダルトチルドレンでなくても上例の様々な症例と問題を複数持ち、生き辛さを抱えているのでしたら、カウンセリング等を通して回復のプロセスは必要かもしれません。
投稿者 stella : 09:41
