アダルトチルドレン相談集
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2008年01月10日
親に対する罪悪感について
アダルトチルドレンの機能不全家族の大きな問題の1つに、親と子の境界がないことがあげられます。
では、親と子の境界がないとはどのようなことでしょうか。
具体的には親の価値基準、判断基準、親の発する言葉等が子供の人生を縛ると言ってもいいかもしれません。
例えば親の期待に応えなければならないという縛りがあるとします。もちろんこの縛りの前には常日頃親が子供に対して、親の何らかの期待を言い続けたり、期待に応えた時だけ子供を褒めたり、期待に応えない子供を無視したりと、常に親の期待を子供に刷り込ませるのです。そして、子供はその家庭で生き延びるためには親の期待に沿うしかなく、成長した子供は、意識的無意識的にせよ、常に親の期待に沿うようにと自分の人生を考え、親の期待に基づく人生を歩みます。
次の例です。親が常に子供の容姿をけなし続けたとしたらどうでしょう。子供は親からけなれた言葉の容姿のイメージをいつまでも持ち続け、自分自身に対する客観的な評価が出来ず、親からのマイナスの評価で自分を見続けてしまうかもしれません。まさに親の発した言葉が呪いのように子供を縛りつけるのです。
この2つの例、ともに親と子の境界がありません。2例とも親の期待や、親の醜い言葉を自分の規準、自分の評価としており、その結果自分の人生を歩むことや、自分自身の自己評価を築くことが出来ません。親の評価・価値・言葉が自分自身の判断評価基準になってしまっているのです。
さて、ここまで親と子の境界のない例をみてきました。
これをイメージするならば、親が子供を呑み込むイメージです。
ですから、子供は成長して大人になっても、常に親に呑み込まれており、親の期待、言葉に子供の時と同様縛りつけられ、自分自身自由に自分の人生を歩くことが出来ないのです。
したがって、成長したアダルトチルドレンは親から精神的に独立、自立すること、自分自身の判断評価を確立すること、そして親の縛りを解き放つことが自分の人生を歩むうえで一番大切なのです。
さい、ここから本題です。
今回は「親に対する罪悪感について」とタイトルをつけました。
私がアダルトチルドレンの方のカウンセリングをしていると不思議に思うことがあります。
それは、親を憎みながらも、親を嫌いながらも、何か親のことを過剰に気にしているのです。
親子だから当然という意見もあるかもしれませんが、この、親に対する気遣いが自分の生き辛さになっていることが多々あるのです。
そして、この気を遣うということが罪悪感に基づくことが多いのです。
例えば、親と子は経済的に独立をして別々に暮らしています。
しかし、親は子離れが出来ておらず、未だに子供に対して自分の価値や期待を押し付け、かつ、顔が見たいと要求して、子供に対して週末は実家に帰ってこいと電話で指示します。
アダルトチルドレンの子供は、実家に帰る必用はないと思いながらも、帰らないと親が悲しむと気を遣い、親を悲しませてはいけないと罪悪感を抱き、嫌々ながらも実家に帰るのです。
そして、その結果、親の価値判断や期待の言葉、または雑言を浴びせられ、不快な思いをして、落ち込んで自分の家に帰ってくるのです。
そして、誓います。
「二度と行くものか」と。
しかし、またしばらくして親から連絡が入ると罪悪感を感じて、実家に帰り同じことを繰り返すのです。
一体、この親に対する罪悪感は何でしょう。
実は私も経験があります。
まだ大学生の時です。私は結婚をしないで一生母親の面倒を見ようと、わけの分からないことを思っていました。結婚=罪なのでしょうか。
なぜ、こう思っていたのか当時は分かりませんでしたが・・・。
それから、この親に対する罪悪感の問題ですが、親とは母親を示すことが臨床体験上多いです。
では、なぜここまで親に対する罪悪感を抱かなければならないのでしょうか。
自分が親から離れて自由にすることに対して、なぜここまでも罪悪感を抱くかです。
アダルトチルドレンは子供の時、親から散々に支配されてきました。
上述のように親の期待、評価、価値観に合わせる、それ以外にも親の愚痴を聞く、親の精神的面倒を見る等、親が子供を支配をするつもりがあろうがなかろうが、常に子供は過剰なまで、親を意識して生きてきたのです。
親の顔色を伺い、親の期待に合わせようと、認めてもらおう、元気になってもらおうと、悲しませないでおこうと、精一杯親に合わせて生きてきたのです。
そのため健全な親子の境界は築けませんでした。
そして、そのような子供時を過ごした子供は大人になっても、親に対する意識をすぐには払拭出来ないのではないでしょうか。
機能不全家族でなくても子供は親を意識します。
しかし、機能不全家族、アダルトチルドレンはその親に対する意識が過剰過ぎるのです。
子供の頃過剰なまで親を意識してきたので、大人になってもやはり過剰に親を意識しており(この意識とは無意識的であることが多いと思います)、自分が親の要求を満たせないと感じると、感じなくてもいい罪悪感を勝手に抱いてしまうのです。
では、ここで大切なことは何でしょうか?
それは、アダルトチルドレンが親に対する罪悪感を持たないことです。
今まで親の期待、価値、言葉に合わせ過ぎて生きてきました。
これは親の期待、価値、言葉を子供が背負うことを意味しています。
しかし、本当に必要なことなのでしょうか。
親の期待、価値、言葉等はすべて親のものです。
私たちには関係ありません。
親に対する罪悪感の問題で大切なことは、親と子の境界の設定を引くことなのです。
子供の頃様々な問題を設定することが出来なかった境界を引くのです。
親に惑わされず、自分の人生を歩むのです。
親は親、自分は自分。
互いの個の尊重が大切です。
もう1度書きます。アダルトチルドレンが親からの精神的独立のために一番大切なことは、親と子の境界を確立することです。
そして、境界を侵入された際は毅然たる態度を取り、境界を守ることも必用なのです。
投稿者 stella : 2008年01月10日 12:10
