アダルトチルドレン相談集
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2006年09月14日
対抗依存とアダルトチルドレンの様々な症状
1 共依存・依存症の発生について振返り
まずはアダルトチルドレンの共依存・依存症発生のプロセスを簡単に振り返りたいと思います。
① 機能不全家族の存在。
② 様々な心の傷を負う。
中核は「見捨てられることへの不安」。親とつながることが出来ず、自分とつながることも出来ない。自己の喪失。慢性的な不安と空虚感に覆われる。
③ 空虚感を埋める試み。
依存症の出現です。共依存(人への依存)、物質(物欲を満たす、一時的な優越感の獲得)、体感覚快楽刺激、熱中(仕事・趣味)感覚麻痺(酒、薬物、賭け事)。しかし、これらのやり方では空虚感を満たすことは出来ません。
なぜなら空虚感の本質は自己の喪失であるからです。自己を獲得出来ない限り空虚感からの脱却は困難なのです。
これらの例を振り返ってみて、今、私自身が感じていることを書かせて頂きます。
私はアダルトチルドレンです。機能不全家族で育ち様々な傷を負いました。空虚感も感じていました。しかし、私は共依存にも他の依存症には陥りませでした。
なぜでしょうか。
その原因を考えたいと思います。
2 対抗依存について
対抗依存とは一見すると共依存とはまったく異なり、他人から「孤立」する特徴を呈する。
対抗依存の特徴は次の4つである。
①防衛
自分の感情や行動を否認する心理的防衛。
②自己充足
他人との関係において感情的欲求の否認。
③孤立
親密な関係性からの引きこもり。
④行動化
叱責、怒り、他人を傷つけたり支配する挑戦的な行動。
参考文献
アダルトチルドレンと共依存
緒方 明著 誠信書房
私は依存症に陥る代わりに、この対抗依存によって自分を守っていたのだと思います。
私なりに対抗依存をまとめて書くと「自分の感情(他者との親和感、自己の孤独感)を否認麻痺させて、他者との付き合いを避け距離を置き、心理的に引きこもることを選択。そして、人を認めることなく自分を特別視、他者に対する根拠のない優越性を持ち、心中は攻撃性に満ちている」こんな感じです。
すなわち自分の他者とのつながりたいという思い、理解されないという淋しさを否認して、人との付き合いを避け、心理的に引きこもることを選択したので、依存症には陥らなかったのだと思います。
また、劣等感よりの補償として勝手な優越性を持ち、かつ、攻撃性も持っていたことも、人との円滑な人間関係を形成出来なかった要因であると思います。
したがって私は常にひとりぼっちでした。(本当はちょっとだけ友人はいましたが)
でも、このひとりぼっちになること、孤独になることにより、自身に殻をまとい、自分を守ることが出来たのだと思います。
私は孤独を選択することにより、他者との軋轢を避け自分を守ったのです。
また、親よりの境界を越えた支配もすさまじく、常に感情を抑圧して育ってきましたので、その反動として青年期は禁欲的、抑圧的でもあり、他の依存的な行為に対しても内罰的、批判的姿勢で臨んだことにより依存症に陥らなかったと思います。
さて、対抗依存に話しを戻しますが、カウンセリングをしていますと対抗依存をされている方は結構おられます。
自己の優越性の発揮のため相手を打ち負かすことに一生懸命、または、やたらと無愛想。来るなという雰囲気をかもしだす。
表面上は人間嫌いなようにも見えますが、実は人恋しい。でも、それを表現する心の余裕やスキルがなく、やりきれない気持ちで満ちている。
このような感じです。
したがってアダルトチルドレンと言いましても出てくる症状状態は本当に様々で、アダルトチルドレンという共通性のもと、症状・思考・行動・感情に関する個別性を考慮しなければならないのです。
では、次に様々なアダルトチルドレンの症状や状態を列挙します。
3 アダルトチルドレンに見られる症状
感情面・心理面
1 抑うつ状態
2 不安やパニックに襲われる
3 自殺または自殺念慮
4 強迫観念と衝動強迫
5 薬物依存
6 低い自己価値
7 人格障害
8 病的恐怖症
9 ヒステリ−症
10 性的障害
11 疑念を抱く
12 対人接触障害
13 分裂病
14 感情鈍麻
15 集中力欠如
16 過度の怒り
17 欲求不満に対する忍耐の低さ
18 受動的あるいは攻撃的な人格
19 極端な依存
20 相互依存不能
21 楽しみ遊ぶことの不能
22 断定不能
23 人に気に入られようとする
24 被承認欲求
25 アイディンティティの混乱
身体面
1 薬物依存
2 摂食障害
3 よく怪我をする、慢性的な身体の痛み
4 緊張と偏頭痛
5 呼吸器疾患系
6 潰瘍、大腸炎、消火器系疾患
7 便秘、下痢
8 不眠
9 筋肉緊張
10 顎間接症候群
参考文献
アダルトチルドレンの心理
ジョンC.フリエル リンダD.フリエル著 ミネルヴァ書房
私がアダルトチルドレンの症状で一番辛かった10代後半から30代前半までは、上記感情面・心理面のうち、強迫観念と衝動強迫、低い自己価値、疑念を抱く、対人接触障害、感情鈍麻、受動的あるいは攻撃的な人格、相互依存不能、楽しみ遊ぶことの不能、被承認欲求、アイディンティティの混乱と、25項目中10項目が該当しています。
今では、楽しみ遊ぶことの不能だけですが。
それから身体面につきましては医者にかかるほどのことはなかったので該当項目ゼロと思います。
このように、アダルトチルドレンという共通性があっても表面に表れる症状は人各々違ってくるのです
投稿者 stella : 16:45
2006年09月06日
共依存
「共依存」は「コ・ディペンデンス」の訳語である。〈中略〉アルコ−ル依存症者には、それを支える配偶者が必ずいるという臨床経験から始まった。配偶者である妻は、アルコ−ル依存症の夫の「世話焼き妻」であり、アルコ−ル依存症の「支え手」である。「共依存」は、アダルトチルドレンと違って、依存症者との間に、配偶者や家族のような「他者」の存在が必要なのである。〈中略〉「共依存」もアダルトチルドレン同様に、「アルコ−ル依存症」のない「機能不全家族」の家族にも拡大されるようになっていった。
また、「コ・ディペンデンス」の「コ」には「相互操作」の意味が含まれている。
参考文献
アダルトチルドレンと共依存
緒方 明著 誠信書房
私は共依存者につきましても、基本的にアダルトチルドレンであると思っています。
アダルトチルドレンの問題根源の1つは、得たいのしれない漠然とした不安感や空虚感です。
それらは、機能不全家族関係より1人の人間として個の獲得、及び自己信頼感獲得の失敗からきているものです。
これら漠然とした不安感や空虚感に対してどのように対応するかによって、共依存か否かの判断が出来ると思います。
まず、常に漠然とした不安感や空虚感を抱えたまま社会生活を送ったとしたら、人はどうなるでしょう。
何をしても満たされない、生きている実感がしない、達成感を味わえない、自分が分からない、何がしたいか分からない、生きている意味が分からないと自己存在の不透明さにつながります。
したがって、これら不感安や空虚感からくる不透明な自己感覚、自己価値を何かで満たしたい、払拭したいという充足欲求が自然と起こってくるのです。
そして、その充足欲求の満たし方は人それぞれです。
以下はアダルトチルドレンが何に委ねて、漠然とした不安感や空虚感を満たすのか、その方法について書いてみました。(これらの方法はアダルトチルドレンではなくても、通常行使されています。ただ、アダルトチルドレンは過剰にその方法で自身を満たそうとするところが問題なのです)
1 所有欲
物質を持つことは自己の満足を図り、かつ、最先端の物質を持つことによる優越を感じることが出来るでしょう。これは経済国家の特権です。但し、物質は持ってしまうとそれが当たり前となり、満足化の刺激は一時的なもので終わってしまいます、したがって次から次へと物質で満たさないといけなくなるのです。
私も空虚感に覆われていたサラリ−マン時代、無用に車を買い替えたり、カ−ナビが出るたびに買い替えたりと、無駄にお金を使いました。実際に車に乗ることもあまりなく、カ−ナビを使うこともなかったのですが。
2 熱中する
何かに熱中することにより不安感や空虚感を払拭します。仕事や趣味様々です。ほどほどの熱中であれば何の問題もありません。人生に有益でしょう。但し、度を越してしまうと大変です。
3 感覚を感じる、または麻痺させる
感覚として考えられることは、スポ−ツ等の体を動かすことから得られる体感覚、性欲刺激の体感覚満足が代表です。体を動かすことによって体が喜び、体感覚による刺激の獲得は普段の虚しさを払拭して、生きている喜びを感じさせてくれます。心と体は「心身一体」この言葉通り互いに影響しています。体を動かすことは心の問題にプラスの影響を与えます。但し、これも過剰な運動には要注意です。また、ギャンブルに熱中しての脳内物質分泌による快感、酒で酔っ払うことによる快感、薬物による中毒等は現実の虚無感を麻痺させてくれます。あまり感心はしませんが。
4 他者に自己価値を委ねる
自身の漠然とした不安感、虚無感を他者に集中することで満たそうとします。恋愛、夫婦、子供等への依存が代表です。常に他者とのつながりを確認してみたり、他者をコントロ−ルしようとしてみたり、他者を自分に振り向かせようとしたり、他者に対して自分の価値を植え付けようと必死です。
通常の育てられ方をされてきた人は個が確立されており、自分と他者との境界を大切にして人とのつながりを楽しみます。しかし、アダルトチルドレンは自身の個の安定のために、他者との過剰なつながりが必要なのです。そして、このタイプが共依存なのです。
緒方氏の上例、アルコ−ル依存症の「世話焼き妻」は、アルコ−ル依存の夫の世話をすることによって、存在の希薄な自己価値を満たしているのです。
このように共依存は常に他者を何とかしようと、そのことばかりで頭が一杯なのです。
自分に専念するのではなく、他者に専念することによって、自己の漠然とした不安感、虚無感を満たそうとするのです。
緒方 明氏は言います。アダルトチルドレンが個人の内面に焦点を当てるのに反して、共依存は他者(夫婦関係・家族関係)の人間関係に焦点を当てていることが注目すべき点であると。
投稿者 stella : 09:20