何でも親のせい?

今までアダルトチルドレンの問題と家庭、とくに親子関係について書いてきました。
これだけ、親子関係、親との問題を書きますとアダルトチルドレンの生き辛さは親に問題があるのかと思われるかもしれませんが、実はそうなのです。
結局は親の子育てにおける態度や方針が、子供の発達成長に影響して生き辛くなるのです。
もっと言うと、それは親自身に未解決の問題があり、その問題を子供に転嫁しているのです。
親の問題のある性格、歪んだ考え方とそれに伴う態度行動のために、子供はその影響を受けて生き辛さを感じてしまうのです。

ですからアダルトチルドレンの根源は、その親にあるといっても90%は納得して頂けるものではないでしょうか。
では、そのような問題のある親の子育てを受けますと全てが全て、アダルトチルドレンの生き辛さを感じるのでしょうか。
遺伝の影響とか本人の我慢の耐性に問題はないのかとご質問を受けるかもしれません。
これに対して経験から書きますと、アダルトチルドレンのカウンセリングで話しを伺っていると、兄弟姉妹揃って生き辛さを体験している方がかなり多いです。
「私はまだ社会生活を何とか送れるのですけど、弟はひきこもってしまっています。彼の将来が心配です」
「姉は精神病院に入院しています」等。
このように子供たちは兄弟姉妹揃って生き辛さを体験しているのです。
したがって本人の遺伝や我慢の耐性の問題を超えていると言わざるを得ません。
別の見方をすると、それだけ親の影響が絶大であると言えるでしょう。

アダルトチルドレンの問題はすべて親の責任としても何の問題はないのです。

しかし、ここで別の問題です。
アダルトチルドレンである自分の問題をすべて親の責任として、問題の解決につながるかどうかです。
すべてを親の責任としてもそこから得られるのは、親に対する怒り、憎しみ、怨念等、これも生き辛さの原因となるものばかりです。

一旦はアダルトチルドレンの問題の全責任を親のせいにしてもいいのですが、その後は自分の問題になります。

親の未熟な子育てによって辛さを抱えたとしても、今度はそれらの問題を自分の問題として取り組まなければならないのです。
ここがアダルトチルドレンの一番しんどいところです。
自分が望まないのに他者(親)の影響で生き辛さの原因と問題を抱え、それを今度は自分の問題として、自分の責任で問題を解決しなければならないのですから。

でも、問題の解決に取り組まなければ、いつまでも親の呪縛のなか生きることになります。

カウンセリングを通して親子関係の問題と整理を行い、その後問題となる行動や感情の解決を図るのも1つの手段と思います。

人生望むと、望まざると、いろいろなことが起こります。起こったことについては、その責任を引き起こした何かに取らせたいのが人の気持ちだち思います。
自分はまったく悪くなかったらなおさらです。

でも、他者や自分以外の何かの責任にしても、自分の人生に得るものは何ひとつないのです。

すべてを自分が受け入れ自分の人生の問題として解決していくしか道はないのです。

人生どれだれ辛いことでも必ず意味があります。
また、問題や辛さを克服した時には、新しい生きるための力を手にすることが出来るのです。