友達親子の弊害

以前から友達親子という言葉に違和感を感じていました。
また、ほめることを主にしている今の子育て、無理をして子供をほめているお母様方にも、違和感を感じていました。

昨日、NHKクローズアップ現代では、社員を叱れない上司、鬼がいない企業をテーマとして放映されていました。
企業では新入社員を叱ると、新人の退職率が上がったり、やる気を失う等問題が顕在化されているようです。

この問題の根源はどこにあるのか。
それは「叱られたことがない」経験にあると思います。
いきなり会社に入って上司に叱られ、強いショックを受ける、それは叱られた免疫がないからであり、すなわち、家庭において叱られたことがない。
ということを意味します。

友達親子の弊害です。

(では、学校では叱らないのかと考えると、先生方も親の要望により、強くは叱らないようです)。

この状態を踏まえ企業では、叱るよりも、ほめることに力を入れて、新入社員を教育しようという試みを行っています。

でも、これも危険です。
仕事とは企業内だけで完結するものではなく、顧客あってこそ。
顧客とはお金が関係した契約により、企業は活動しています。
したがって、顧客の力は絶対であり、顧客から叱られる、怒鳴られる、罵倒されることも当然あるわけであり、顧客に叱られると新入社員は退職するでしょうか。

確率はある。
叱られることを恐れており、それが現実となりショックを受けるのですから。

さて、人の成長には、ほめる、叱る。
このバランスが大切なのではないでしょうか。

そして、注意すべきことは、叱ることにネガティブなイメージが強すぎることではないかと思います。

叱るとは、その行為、態度に対する注意であり、人格の否定ではありません。
もしかすると、私たちは叱る、すなわちそれは、人格否定であると勘違いする傾向が高くなっているのでしょうか。

叱るとは、その人のことを思い、注意することであり。
人格の否定とは、出来ない人に対して、アホ、バカ等中傷するものです。
当然、人格の否定は人の心を壊します。

さて、叱る時の注意点を考えると
絶対に同じミスや間違いをしてはいけないと強く認識してもらうこと
また、なぜそのようなミスをしたのか、話し合うこと
改善出来るポイントや工夫を考えもらい、思考力をアップする
等のメリットがあります。

でも、一番重要なことは「このミスは2度としてはいけない」という、メッセージにあるのではないでしょうか。
子育てにおいては、社会生活上してはいけないことは当然あり、そのことを教える。
企業においては、同じ社員が同じミスばかり続けていると、顧客の信用を失い、企業じたいが信用を失います。

さて、ほめると叱る。
子供が社会で活躍するためには大変重要なことであり、友達親子、すなわち、叱れない親は一部子育てを放棄していると書くと、厳しいでしょうか?

しかし、企業入社、叱られ退職。その結果、叱られ恐怖となり、ひきこもる。

もしこの事態が起こったら、この責任は誰がとりますか?

ほめることに力を入れることは時代の流れでしようが、上手に叱ることを考えることも、ほめる、叱るのバランス上、大切だと思います。