心と恋愛の相談集

« 2004年10月 | メイン | 2004年12月 »

2004年11月21日

とにかく時間やル−ルにうるさい彼を何とかしてぇ〜

美夏さん(仮名 23歳)には付き合って半年の大輔君(仮名 25歳)がいます。
美夏さんによると大輔君はデ−トの時間に少しでも彼女が遅れてくると怒り、また、融通の利かない性格で公共ル−ルは必ず守る几帳面さも兼ね備えています。
そして、ル−ルやマナ−を守らない人にはものすごい悪態をぶつぶつ言うのです。
美夏さんはそんな大輔君と付き合っていると窮屈を感じ、また、自分自身も遅れてはいけないと、イライラや焦りを感じてしまいまいます。美夏さんの希望のデ−トはもっとリラックス時間を共有したいということです。 それでは、それ以外の面で大輔君が貴重面かというとそうでもないようです。デ−トの食事は結構ご馳走してくれるし、彼の部屋ときたら、まあ、綺麗に整頓しているとは言いがたいといった感じです。 また、美夏さんはが彼に一番魅かれたのは彼の人並み以上の優しさだそうです。
ただ、ここにも問題があります。それはあまりにも優しすぎ、ちょっとしたことでも、ものすごく心配するということです。 ちょっと彼女が友達と旅行に行こうものなら、車には気をつけてとか、とにかく、もういい、というぐらい心配のラッシュなのです。 したがって大輔君についてまとめると、デ−トの待ち合わせの時間、公共等におけるル−ル厳守等が人並み以上に厳しく、やたら心配性ということになります。

私自身大輔君にあったことがないので、彼がこういう人物だと100%断定は出来ないのですが、何となく彼の人物像は断定出来ます。

まず、大輔君はすべてに対して、几帳面ではありません。したがって完璧主義者ではありまんせん。
普通完璧主義の、〜するべき論者はすべてにおいて徹底しているのです。
約束の時間を守ること、公共のル−ルを守ること、部屋の整理等すべてにおいて徹底しています。
そして、その半端でない性格はデ−トの席でも、彼女に割り勘を要求したりと、ケチの印象を与えてしまいます。
つまり、すべてにおいてこうあるべきを追求していくのです。そして、その自己の完璧を求めすぎるがゆえに独善的な印象さえも与えてしまいます。

しかし、大輔君は部屋は綺麗とは言えず、デ−トではご馳走と、バリバリの完璧主義、〜するべき論者ではないようです。
そして、厳格な独善者でもなく、それどころか、大変優しい性格の持ち主であり、度を越した心配症でもあります。
それでは彼はとは、どんな人物像なのでしょう。

私は彼の根本の問題は不安であると感じました。

以外であるかもしれませんが、美夏さんが言うように過剰な心配症であるというとこから確信が持てます。
そして大輔君の待ち合わせ時間に厳しいこと、また、公共のル−ルは必ずを守るということからも推測出来ます。
まず、待ち合わせ時間に厳しい人は当然自分も相手も時間に遅れることを許しません。
先の完璧主義者なら当然時間は守るべきとなるのですが、大輔君の場合も時間には厳しいのですが、ここに心配症のエッセンスをふりかけますかと、待たす以上に待たされるのが嫌となるでしょう。
待ち合わせで待たされることに心配するとは何でしょうか。

当然のことながら、もし彼女がこなかったならということになります。
ここには、事故にでもあっているのではということもありますし、もしくは、すっぽかされたのではということもあります。
すっぽかされたは言葉を変えると見放された、見捨てられたです。見捨てられることへの不安が高いと彼女が少しでも時間通りにこないと、どうなっているのだろうと過剰に心配をするのです。
そして、その過剰に不安を感じて心配をした結果、時間通りに来なかった彼女を責めてしまうのです。

次に公共のル−ルは絶対に守る融通のなさについてです。
完璧主義者の場合はル−ルやマナ−、道徳は絶対に守ります。守ることに理由などありません。守るべきものだから守るのです。
では、心配症の不安が大きい大輔君の場合はどうでしょう。
ル−ルを守ることは不安解消に繋がるのでしょうか。
繋がります。

ル−ルは守るべき。ここにあるのは、自分もル−ルを守る、また、相手にもル−ルを守って欲しいという心理があるように思います。
すなわち、自分はル−ルを守りきちんとして争いごとは避けている、「あんたもちゃんとしな」といったところでしょうか。
争いごと、相互干渉、不測の事態に対する不安解消です。ですから、公共や対人関係においてル−ル、それ以外にもマナ−、態度等には相当気を使われているでしょう。 そして、同様のことを見知らぬ相手にも求めるでしょう。お互いに争いや干渉を一切しないために。
また、これだけル−ルを守り争いごとを避けていると、今度はル−ルやマナ−を守らない人に腹を立てるのも当然です。
なぜなら、人間は自分を基準に生きている動物だからです。
自分がこれだけ気を使ってル−ルやマナ−、道徳を守っているのに、それを無視するとは何事か、となるわけです。

また、何事にも過剰に心配をするのも彼の不安からきています。
美夏さんが旅行先で怪我をしないかなどですが、この過剰な心配のラッシュは本当は相手のことを思っているのではなく自分勝手な心配です。
なぜなら、自分が彼女を失うのが恐いから勝手に過剰な心配をして美夏さんをうんざりさせているのですから、自分勝手といか言いようがありません。  

したがって大輔君はもっとおおらかな気持ちを持つことが必要となります。
意識すべきことは自分が過剰に不安を感じていること、それゆえに時間やル−ルを守ることにこだわっていることを認識することです。
そして、待ち合わせ時間に遅れるにはそれなりの理由があるのだろうとか、ル−ルを守らない人も大勢いるものだとか、もう少し広い視野が必要でしょう。
また、あまり過剰な心配を人に言うと相手うんざりもされます。
そのあたりも何でも口にするのではなく考える必要があるでしょう。
心配するのはどうしようもないかもしれませんが、それを口に出すか出さないかはコントロ−ル出来るのですから。

大輔君がそれだけの不安を持つには、それだけの何かがあるのでしょうが。
せっかく美夏さんという綺麗な女性と付き合っおり、また、彼にもいいところがたくさんあるのですから、自分をコントロ−ルして豊かな恋愛を楽しんで欲しいものです。

2004年11月17日

超真面目な彼女と超不良の彼

恭子さんは20歳、学生です。彼女は田舎から都会へ出て一人暮らしをしています。
彼女は子供の時より、超おとなしく超真面目で誰にも迷惑をかけず何事にも一生懸命取り組むタイプです。
そして、半年ほど前ふとしたことがきっかけで、誠君・26歳と知り合いました。
間もなく二人は肉体関係を持ち、誠君は彼女のマンションに上がり込み同棲が始まりました。

しかし、誠君は札つきの不良です。高校中退後万引き、薬物乱用で何回か警察につかまっています。
また、同棲中も定職のない誠君は当然働くことはせず、パチンコをしているか風俗に入り浸っています。
恭子さんは親の仕送りだけでは誠君と生活をすることは難しく、授業のない時はアルバイトを3つかけもちして誠君を養い生活を維持しています。
しかし、誠君はそんな恭子さんに感謝するどころか、恭子さんが少しでも意見しようものなら暴力を振るいます。

なぜ、恭子さんはこんなにも辛い恋愛というか同棲生活を続けているのでしょう。
そして、なぜ彼女は自分とは似ても似つかない誠君をパ−トナ−として選んだのでしょうか。
その心理はなに?

恭子さんによると誠君は「自分の好きなように生きていることが一番の魅力」だそうです。
恭子さんの好きに生きるとは一体何を意味しているのでしょう。
実は恭子さんの両親は大変しつけに厳しい厳格な人であり、恭子さんは常に親の意思に従って生きてきました。
したがって子供の頃より自分のしたいことを我慢して、親の価値観に合わせて生きてきたのです。
ですから、誠君のように自分の好き勝手に、社会を無視してでも生きている人に憧れるのでした。

では誠君の家庭はどうかというと、やはり恭子さんの家庭と同じく両親は子供のしつけにうるさく、何でもかんでも自分達の言うことを聞かそうとする高圧的な両親であったようです。
誠君はそんな親の意に染まるまいと、親に反抗しながら警察にお世話になってまで、強い自己主張をしてきたのでした。

恭子さんから見ると誠君は、本当は自分がそうしたかった、理想のモデルなのかもしれません。
親の価値観に嫌々従わされた人生を送ってきた恭子さんにとって、誠君こそ本当に自分がそうしたかった姿を体現しているのでしょう。
誠君も恭子さん同様最初は親に従って生きてきましたが、どこかで切れて反抗したのでした。
その反抗の怒りの力こそ恭子さんの憧れのエネルギ−なのでした。

そして、ふたりとも親の価値観にしばられ、自分を抑圧した、ありのままの自分を理解してもらえなかった悲しみも背負っています。
この共通点も、ふたりが無意識に魅かれあった理由かもしれません。

まあ、ここまでは理解出来ましたが、ここから先が分かりません。

  1. なぜ、恭子さんはここまで辛い誠君との同棲生活を送り続けるのか。
  2. 本当に誠君は恭子さんのことを愛しているのか。

恭子さんとここについて徹底的に話し合いました。すると、次のことが分かりました。
恭子さんの両親は恭子さんをしつけるにあたって、厳しい体罰をよく用いていたこと。
それは、恭子さんが大学に入る18歳まで続いていたこと。
したがって、恭子さんにとって誠君から暴力を振るわれることは子供の頃からの日常であり、それに対して違和感を持っていなかったのです。
そして自分に対する扱いはこんなものという、低い自己価値も根付いていたのでした。
また、暴力を振るわれるのは自分が余計なことを言った当然の報いと感じていたかもしれません。

それから、もう一つ、なぜ誠君のためにアルバイトを3つも掛け持ちをして、彼を養わなくてはならないのか。
彼女にとって今回の恋愛は初めてのことであり。ひとつはのぼせてしまっているのが考えられます。
それから、彼女自身が言っていたことですが「彼を失うことが恐い」今まで彼女は親にエネルギ−を奪われた生活をしており、おとなしく、真面目。
そのため友人も少なくあまり人としての存在を、周囲の人達に認められずに生きてきました。

そんな中、田舎から出て淋しい一人暮らしをしている彼女に誠君は優しい言葉を掛けてきたのでした。
一人暮らしの淋しさと、慢性的な認めてもらえない一人ぼっちの淋しさを抱えている彼女にとって、彼は唯一絶対、自分という人間を認めて愛してくれる人なのでした。

したがってそんな彼を失うことは、また、孤独の淋しさに堕ちることにつながり、彼女は彼を自分の手元に引きとめようと必死だったのでした。

しかし、誠君は本当に恭子さんのことを思っていたのでしょうか。これについては、私は誠君に会ったことがないので分かりません。

ただ、この数ヵ月後二人は別れてしまいました。
別れたというより正確に言うと、恭子さんが彼の元から逃げ出して田舎に帰ってしまったのでした。
恭子さんから聞いた話では、彼は闇金融に多額の借金をしてしまい、借金返済のために、恭子さんに風俗店で働くことを強制してきたのでした。
これには、さすがの恭子さんも疑問を感じ、また、同時に身の危険も感じて田舎に逃げ帰ったのでした。

似たような家庭環境で育った人たちは、性格はまったく違っても無意識に魅かれ合うことが多々あります。
何か似たようなオ−ラを出しているのでしょう。
そして、子供時代に起こったことが、カップル間で再現(暴力 無視等)されても、その感覚に慣れてしまっていて疑問を感じず当然と受け入れてしまうこともあります。
また、低い自己価値は自分が不当に扱われることを自分が悪いからと認識してしまうこともあるのです。
子供の頃の思い、習慣はこんなにも私達を縛ってしまうのです。