恋愛・カップルの悩み

恋愛やカップル、夫婦の悩みも、極論から言うと人間関係の悩みになります。
しかし、異性間の人間関係は他の人間関係と同質とは言えず、恋愛・カップル関係独特の悩みが生じます。

恋愛・カップル、夫婦における独特の悩みは、その距離間の近さではないでしょうか。
カウンセリングを受け賜わっていますと、その距離感の近さゆえに、悩み、傷つき、またパートナーを傷つけてしまい、カウンセリングを受けに来られる方が多いようも思います。

では、恋愛・夫婦関係の悩みの原因は、自分にあるのでしょうか?それともパートナーにあるのでしょうか?それとも2人の問題なのでしょうか?

自分の問題として

人は誰でも愛されたいと思います。
そして愛している人から、愛されなくなることに不安を感じます。
しかし、常にこの不安が度を越して強く、常にこの不安に悩み苦しんでいるとしたら、それは何でしょうか?

これらの問題は恋愛依存へと発展します。

恋愛依存においては、自分の価値や存在意義、日々感じている不安や淋しさを、パートナーから埋めて満たしてもらいたい、パートナーに愛されることにより自分の存在価値を確認したい等の傾向があります。

そして、その奥には自己否定、自己喪失、自分が自分を愛せない等の、自分の問題が存在しています。

したがって自分を失いたくないため、自分が安定して生きるためにパートナーが必要であり、パートナーとの関係性にしがみつこうとするのです。

恋愛夫婦の問題について真摯に自分の問題と受けとめられている場合は、カウンセリングを受けることから自分を見つめ直すことが出来、問題の解決に結びつくと思います。

支配

パートナーを束縛します。

  • どこで何をしているのかすべての予定を把握したい
  • メールの返事はすぐに欲しい
  • 休みの日は必ず自分と過ごしてほしい
  • 他の異性とは縁を切って欲しい

パートナーの愛情を1人占めにして、常にパートナーとつながっていることを確認したいのです。
そしてパートナーを思い通りに出来ないと不安を感じはじめ、メールの返信がすぐに来ないと、数分置きにメールをしたり等、不安より度を越した支配行動になります。

またパートナーの行動を把握したい思いから詮索が耐えません。
愛を失うのではないかと不安が高まると、パートナーの説明にも満足することが少なく、自分が納得する答えが返ってくるまで延々と詮索は続きます。

さて、このパートナーを支配する行動は不安から生じています。

この不安は愛を失いたくない、パートナーを失いたくない思いから生じますが、過剰な支配はパートナーを責めることにもつながり、パートナーを追い詰め、結局はパートナーの怒りをかうことにもつながります。

そして1つの疑問です。
あなたはパートナーを本当に信頼しているのでしょうか?

依存

依存と支配は表裏一体、同質です。
どちらも自分の幸せ、心の安定、存在価値をパートナーに委ねているのです。

支配はパートナーからの愛を失いたくないため、すなわち自分の心が安定しているため、愛されているという存在価値を得るために、パートナーに対して積極的・攻撃的な傾向がありました。

しかしここで書く依存とは、自分がパートナーをつなぎとめるために、自己犠牲を払うというイメージでお読みください。

依存の代表の1つはは尽くすことだと思います。

すなわち自分の必要は後回しにして、パートナーを満たすことを最優先で行います。
この尽くす背景には、「これだけしてあげているのだから、私を捨てないで」という、暗黙のメッセージと期待があるのです。

しかしあまりにも尽くし過ぎるということは、パートナーから自分の必要を満たしてもらっていない感覚を生じ、パートナーに対して「私がこれだけしてあげているのに」という不公平感より、怒りが高まることにつながります。

また自分を弱くみせることによって、パートナーをつなぎとめようとすることもあります。
「あなたに捨てられると生きていけない」と自己を無力化したメッセージを送り、パートナーに罪悪感を抱かせる方法です。

さて、先にも書きましたが、支配も依存も同質です。
支配も依存も相手の気持を何とかコントロールして、愛を失ないたくない思いで一杯なのです。
そして、その背景は見捨てられることへの不安なのです。

見捨てられることに敏感

支配も依存も見捨てられること、愛を失うこと、つながりが断たれることへの不安から生じています。

ですから、これらの問題を抱えている人は少しでもパートナーから見捨てられるという感じを受けると、過剰にパートナーの言動を詮索します。

この詮索や質問には、「自分のことを愛しているのか」等、自己の存在を問うことも少なくありません。
そして不安感より何度でも、何度でも同じことを聞いてしまうのです。

しかし常に同じことをパートナーに問うと、パートナーもうんざりしてきます。
そして自分が一番恐れている結果を招いてしまうのです。

すなわち、パートナーから別れを告げられるのです。

でも、そもそもパートナーの言動に不安を感じたとしても、勝手な推測をして、勝手に不安を強化していることはありませんか?

不安を感じるのは、パートナーを信頼することが出来ないあなたの問題で、あなたが勝手に不安を強化して、一人相撲しているのかもしれません。

恋愛を壊す

パートナーから見捨てられる等の不安が高まりますと、その恋愛を壊す傾向に走る場合があります。
無理難題な要求を続けて行い、パートナーを試そう、疲れさせようとする意図があります。

これはパートナーから別れを告げられる前に、自分から恋愛を壊し、パートナーとの別れのショックを和らげることが狙いかもしれません。
そしてやがてはパートナーも、無理な要求を満たすことに疲れを感じ、別れを選択するのです。

そして確信するのです。
私は愛される価値がない。
だから捨てられたと。

自分は幸せになれないという思い

恋愛依存の問題は愛を失いたくないという思いが強すぎ、パートナーに執着することですが、この問題を抱えながらも、幸せを感じたらパートナーに無理な要求を続け、恋愛関係を壊そうとする方もおられます。

おそらく顕在意識では幸せになりたいと思いながらも、潜在意識では幸せになれないと思い込んでいたり、またどうせ自分は捨てられると思い込んでいると、敢えて捨てられる、破局を招くための行為を取られるのでしょう。

またこの問題を抱えていますと、敢えて自分を大切にしないであろう、到底幸せにはなれないであろうと思われる人をパートナーとして選ばれることもあります。
約束を守らない人、浮気性、不倫関係等です。

そして恋愛依存の恋愛の特徴として、常に同じパータン、同じサイクルの恋愛を繰り返すこともあり、これが辛さの1つとなっています。

さて、これら恋愛の問題における辛さを考えますと、その背後には親子関係の問題があることも多々あります。
子供時から親に適切に愛されてこなかったり、常に淋しさを感じ続ける家庭であったり、また親より否定的なメッセージを受け続けた結果、自己の存在価値を感じることが出来なかった等様々です。

そしてこれらの心の傷を埋めるため、自分を感じるために恋愛における関係性に執着、依存してしまうのです。

恋愛・夫婦の問題を考える際は、自分の過去に戻り、過去の親子関係等の体験を振り返ることも、これからの幸せのためには有効です。

心理オフィス ステラでは恋愛・夫婦の悩み相談のカウンセリングを受け賜わっております。

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⇒あわせて
恋愛相談・2(恋愛・結婚・カップル)のページもお読みください。

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