強迫性障害を治癒について、いかにすればいいのでしょうか。
心理カウンセリング
認知行動療法及び森田療法が有効です。(共に療法名は違いますが考え方は似ています) まず、強迫性障害を維持している要因は何でしょう。それは強迫行動を繰り返すことです。 強迫観念は思考ですから、勝手に浮かんできたり、消えていってしまいます。 ですから、強迫観念じたいをコントロ−ルすることは不可能です。 しかし、強迫行動は行動であり、そのように行動するようにと私達の意志が決定しているのです。 もちろん、不安から強迫行動をしないと大変なことになるという気持ちはありますが、結局は私達が強迫行動を繰り返すことを選択実行しているのです。 思考・観念はコントロ−ル出来ませんが、行動はコントロ−ル出来ます。(強迫性障害の方の3分の2は、強迫行動を伴っています)そして、最も大切なことは強迫観念が浮かんでも、それに対処する強迫行動をとらないことです。 強迫行動を止めたとしても、強迫観念の不安は現実には起こらないということを、認識、体感することです。 観念から現実は起こらないことを体得するのです。このようになると、強迫行動じたいバカげたものであると思われてきます。
- エキスポ−ジャ−(状況への直面)
強迫観念を引き起こす基となるものから、強迫性障害の人は逃げる傾向があります。 逃げていては(そこに恐怖を感じていては)治癒されません。あえて、自分が不安に思っているその事態に直面するのです。 例えば、ドアのぶに触れない人はドアのぶを思い切って素手で触ってみる。4に対して恐怖を感じているのなら、敢えて44分初の電車に乗ってみる等です。 自分の恐れているものに直面、向かうことが大切です。 - 反応妨害(強迫行動を起こさないこと)
先ほども書きましたが、行動はコントロ−ル出来ます。ですから、どれだけ観念からくる不安があったとしても、それに対応すべく強迫行動をとらないことが大切です。 ドアのぶに触ったからといって必要以上に手を洗わない。洗浄汚染恐怖も同じです。 4を書いても消さない。家の施錠の確認は1回で終わらす。
どれだけ、強迫行動を行いたいという衝動があったとしても、1時間から2時間我慢したら収まります。
それでは、想像型強迫観念の場合はどうしましょう。彼らは強迫行動を行いません。 この場合は観念が浮かんでもそれは放っておいて、今、なすべきことに集中することが、大切なのではないでしょうか。 人間は2つのことを同時に考えることは出来ません。ですから、今やるべきことに集中して、観念は放っておくのです。
不安が浮かんだ(強迫観念)としても、何もそこからは起こらないことを体得することが 大切です。
薬物療法
病院にて相談して下さい。心療内科、精神科がいいでしょう。
しかし、薬物療法だけでは完治しにくいと言われていますので、薬物療法と心理カウンセリングを併用されるのがいいかと思います。
また、薬物療法対象者ですが、強迫観念と強迫行動のために、何時間も何も出来ない場合、家から出られない等重度の場合は、うつ病等を併発している場合があります。
必ず病院にて受診してください。この場合は薬は必要です。
帯状束切断術
帯状束とは、感情と行動をコントロ−ルしている脳の部分を結びつけている神経線維から出来ている脳の部位です。 帯状束に小さい切れ目をつけると、強迫観念や強迫行動が減少します。 詳しくは、病院にてご相談下さい。心療内科、精神科、脳外科等。
その他
ストレス状態は強迫性障害を悪化させます。気をつけてください。
ご家族の方で強迫性障害の方がおられる場合、彼らの強迫行動につきあわないで下さい。
例えば、手を20分洗うことを要求されてつきあう。また、ガスの元栓を確認して欲しいと言われつきあう。
これらは、彼らにとって目先の不安を避けるメリットがあるだけで、総体的に見ると強迫観念を強化させ正当化させてしまいます。
治療の相談には乗っても、観念、行動につきあう必要はありません。
−強迫性障害の人は誤りを犯すことをもっとも心配しておりもっとも誤りを犯しにくい人である−
