心の悩み相談集

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2008年09月19日

人と親しくなるには-2

2 自分が話すこと 自己開示をためらう

人の話しを聞くことは出来るのだけれども、自分が話すのは苦手と言われる方がおられます。

自分が話すことが苦手とは何を意味しているのでしょうか

a 話すスキルに自信がない
b 話す話題がない 何を話して良いのか分からない
c 話したあとの結果を気にし過ぎる

a 話すスキルに自信がない

私たちが自分のことを話す際に大切なことは何でしょうか。
人によっては相手が興味をひくように話すこと、おもしろおかしく話すこと、理路整然と話すこと、簡潔明瞭分かりやすく等、様々な答えがあると思います。

しかし、私は自分が話しをする際に大切なことは次の1つだと思っています。
「自分に正直に、一生懸命に話す」ことです。

人によっては物凄く話し上手な人がいます。それはそれだけのスキルがあるからです。
でも、スキルがなくても「自分に正直に、一生懸命に話す」ことは誰にでも出来ます。
今出来ることを精一杯すること、今の自分のコミュニケ-ションスキルを受け入れ、ありのままの自分を表現するのです。

コミュニケ-ションはスキルでもあります。スキルは経験、磨けば上達します。
したがって、スキルに自信がなくても、コミュニケ-ション、会話を促進することによって上達出来るのです。
逆にスキルがないからと、コミュニケ-ションを避けていては上達しません。


b 話す話題がない 何を話して良いのか分からない

私は私自身趣味がなく、興味の範囲も狭い人間だと思っています。
カウンセリングや心理学の勉強には時間をかけますが、それ以外のことにはあまり興味がありません。
したがって人と話す際、話す話題がない、何を話して良いか分からないと感じる時もあるのですが、本当に何も話す話題がないのでしょうか?

いいえ、違います。

今まで生きて体験したこと、最近のニュ-スを見て思ったこと、感じたこと等、話す話題についてはいろいろと持っているはずです。

話す話題がないと主張される方は、自分が話す話題が相手に気に入られるだろうか、興味を持って聞いてくれるだろうかと考え過ぎているのかもしれません。
または、こんな話しをしてもいいのだろうかと、申し訳ないという気持ちもあるのかもしれません。

話しをするのに迷うことはありません。
「自分に正直に、一生懸命に話す」ことが大切なのです。


c 話したあとの結果を気にしすぎる

自分が話すということは、例えそれが時事の話しであっても、自分がそれをどう感じたのかということを開示する必要が出てきます。
したがって、自己開示を伴うのです。
しかし、人によっては自己開示をした後、相手からどう思われるかが気になって、自己開示が怖いと言われる方もおられます。

しかし、相手がどう思うかは、これは相手の反応責任であり、話し手の責任ではありません。
話したあとの結果、相手の反応を気にし過ぎる人は、どこからどこまでが自分の責任か、きっちりと境界を考える必要があります。


3 自分が話すことばかり考えて1人相撲を取っている

コミュニケ-ションは話し手と聞き手がいて成り立ちます。
しかし、人が話している時に自分が何を言おうと考えていては、相手の話しをきちんと聞いておらず、すれ違いのコミュニケ-ションに陥ってしまうかもしれません。

また、自分が話すことに夢中になってばかりいて、話しを聞いてる相手の反応を無視しても、すれ違いのコミュニケ-ション、または相手を無視したコミュニケ-ションとなってしまうのです。

自分が話す時は焦らず、相手の反応を確認しながら、ゆっくりと進めていきましょう。


4 話しが合わない 価値観が違い過ぎる

人は様々な価値観、興味を持って生きています。
人によってはまったく価値観が正反対で話しをしても理解出来ない人もいます。
それは、それでいいのです。
とりあえず話しはお互いにして、分かりあえない部分はそれはそれで置いておきましょう。

自分を100%理解してもらおう、受け入れてもらおうと、我を強く出しては逆効果です。
これは、相手からすると価値観の押し付けであり、否定と攻撃行動とも捉えかねません。

大切なことは自分も相手も大切にしたコミュニケ-ションであり、自分を100%認めてもらうことではないのです。
これは、自分の主張を大切に、かつ意見の違う相手も認め大切にすることなのです。
違いは違いであり、間違いではありません。
そして、多くを期待しないことも大切かもしれません。

さて、ここまでは話しを続けるためには、そして続かない原因等について書いてきました。

再三書いていますが、人と親しくなるためには、自己開示、自分とは何者であるか、自分の情報を開示する必要があります。
しかし、人によっては開示した情報に反応されない方もおられます。
これは相手の反応問題であり、自己開示をした側の問題ではありません。

人と親しくなること、親密化の過程は様々です。

様々なことを共有(話題、趣味、価値観等)したり、更には悩みの相談と、共有出来る範囲は、親密の程度と比例していると思います。
そして、深い親密を図るためには、お互いの自己開示と相互理解が何よりも必要なのです。

そして、最後に。

自己開示をするためには、自分が何を思い、何を考え、何を感じているか、自分が自分を理解している必要があります。

しかし、生育歴等の影響でしょうか、自分を抑えてばかりいる人は、自分が何を思い、考え、感じているかを感じにくくなっている人たちがおられるのも事実です。

これは、常に自分を抑え続けてきたことが原因だと思います。

ただ、自分を抑える習慣がついているだけです。

自分を解放出来れば、自分が何を思い、考え、感じているか。

必ず回復します。


投稿者 stella : 22:21 | トラックバック

人と親しくなるには-1

前回よりアサ-ションについて書いてきました。
アサ-ションは適切な自己表現であり、人との関係を築くのには大変重要です。
そして、人との関係を築くゴ-ルに、「親しくなる」ということがあると思います。

実はカウンセリングをしていますと、「人と親しくなれない」という悩みで来談される方が結構おられます。

では、人と親しくなるとは、どういうことを指すのでしょうか。

これには思ったことを素直に話す、相手の話しをきちんと聞く、きちんと自分の意見を言う、人を笑わせる、会話をリ-ドする、場を盛り上げる等、人様々あると思います。

私は、私個人として親しくなるとは何かと考えますと。
「お互いが自分の気持ちに正直に話し合える関係」と答えます。

これはお互いが思っていること、考えていること、感じていることを率直に正直に話し合える間柄と言葉を変えてもいいと思います。
そこには、自分の話しをする、相手の話しを聞く、お互いの違いを認め合うことが不可欠です。

そして、上述の人を笑わせる、会話をリ-ドする、場を盛り上げる等については、自分が率先して人の輪のなかで行う行為ではありますが、そこには心の交流があまりなく、ただ楽しく騒ぐだけの関係のような気がして、私にとっては興味のない人との関わり方です。

では、今回の「人と親しくなる」というテ-マを書き進めるにあたっては、「お互いが自分の気持ちに正直に話し合える関係」、「お互いが思っていること、考えていること、感じていることを率直に正直に話し合える間柄」をポイントとして書いていきたいと思います。


それでは、まず人と親しくなるために1番大切なことは何でしょうか?
私は、「相手の存在を認める」ということだと思います。

そして人の存在、相手の存在を認めるために一番大切なことは?
それは挨拶です。

挨拶が出来なければ、挨拶をしなければ、相手の存在を無視していることにつながり、そこから人間関係の発展性はありません。

では、挨拶をしたあとさらに人間関係を深めるためには何が必要でしょうか。
それは雑談です。

おそらく多くの方は、挨拶は出来るのだけれども、この雑談が難しくて悩んでおられるのではないでしょうか。
そして、この雑談にも様々あります。

あたり障りのない話しから始まって、趣味の話し、共有出来る話題の話し、悩みの話し等、雑談の深さは、自己開示の程度とそれと並行する付き合いの程度により様々です。

では、人と親しくなれないと悩まれている方は、どの程度の内容の雑談が出来なくて悩まれているのでしょうか。

よく雑談が出来ないと言われる方の共通の悩みとして、「話しが続かない」ということがあります。

話しが続かないということには次のことが考えられます。

1 相手の話しを聞くスキルを持っていない
2 自分が話すこと 自己開示をためらう
3 自分が話すことばかり考えて1人相撲を取っている
4 話しが合わない 価値観が違い過ぎる

人と親しくなるために必要なことは、相手の存在を認め、そしてお互いが自己開示を行い、お互いが知り合うことが大切です。
自己開示とは自分の趣味、思っていること等、自分とは何者であるかの情報を相手に提供することであり、自分を知ってもらうことでもあります。
そして、相互に自己開示をするためにはお互いのコミュニケ-ションが必要になってくるのです。


1 相手の話しを聞くスキルを持っていない

「話し上手は聞き上手」と言われています。
コミュニケ-ションの基本は相手の話しを聞くことなのです。
相手がせっかく話しを始めても、自分がその話しを受け止めないと、相手は一方通行のコミュニケ-ションをしてしまい、話し始めたことを不本意に感じてしまうでしょう。

したがって話しを聞く側としては、話しをしている相手が話しを続け易い雰囲気をつくってあげることなのです。
これは、「いかに相手の話しを聞くか」ということです。

話しを聞くために大切なことは、相手の立場に立ち、伝えたい内容と意味の把握、またその時の気持ちを感じてあげ、そして話しを促進する対応です。

大切なことは、まずは相手に話してもらうということなのです。
相手は何らかの目的を持って話し始めたのですから、その目的を達成させてあげることです。

きちんと受け止めて話しを聞いてあげれば、話し手は興味を持って話しを聞いてもらったことに満足を覚えるはずです。
自分を受け止めてもらっている、自分の自己開示をした目的を果たすことが出来、話しを聞いてもらった人に対して好意を持つと思います。


続きは次号で。

投稿者 stella : 21:48 | トラックバック

2008年09月17日

アサ-ション・2

前回、適切な自己表現、アサ-ションについて書きました。
アサ-ションとは自分の気持ち、感情、意見を大切に、かつ、相手にも配慮をして自己主張するものです。

そして、この場合優先するのは、まずは自分です。
自分を最優先してかつ、相手にも配慮するのです。

そして、アサ-ションとは対人スキルです。いかに話すか、受け答えをするか、スキルは意識することにより、訓練により、必ず獲得出来ます。

人との人間関係を豊かにするため、スム-ズに進めるためにアサ-ションは必要不可欠ですが、アサーションスキルを獲得していても、スキルを発揮出来ず、アサ-ションが出来ない場合があります。

それは、なぜでしょうか。
以下にその理由を見ていきたいと思います。


1 自分の感情、気持ちを分かっていない
2 人に対する共感能力を培っていない
3 自分を優先する気持ち、大切にする気持ちを持っていない
3 アサーションスキルを発揮することにOKを出していない

1 自分の感情を分かっていない
アサ-ションとは自分の感情や気持ち、意見を大切に人と接するスキルです。しかし、自分の感情、気持ち、意見等について、自分が何を感じ。何を思っているのか分かっていないと、当然相手に何を伝えていいのかも分かりません。したがって何を表現していいのか分からず、アサ-ションは出来なくなるのです。

2 人に対する共感能力を培っていない
アサ-ションとは相手の気持ちを配慮して行います。したがって相手の気持ちを感じとる能力がないと出来ません。
例えば、パ-トナ-から映画に行こうと誘われましたが、都合が悪く一緒に行くことが出来ません。
ここでアサ-ションを用いて映画の誘いを断る場合は、「映画を断ったらがっかりするだろうな」という共感能力が必要です。
⇒「がっかりさせてゴメン」等、断られたパ-トナ-の気持ちを感じながら自己主張する必要があるのです。
したがって、ある程度共感能力を培っていないとアサ-ションは難しいと思います。
また、共感能力といっても100%相手の気持ちが分かることは不可能です。
ですから、想像の範囲内の共感でいいのです。

3 自分を優先する気持ち、大切にする気持ちを持っていない

アサ-ションとはまずは自分の気持ち、意見を大切に優先することを前提として行います。
したがって、自分を優先することが出来ず、他者の気持ち、意見を優先してしまいますと、アサ-ションは出来なくなってしまうのです。
この場合どうして他者を優先してしまうのか、考える必要があります。
他者の気持ちや意見を優先するということは、それを叶えるために、自分を抑える、自分を軽んじることにつながります。

4 アサーションスキルを発揮することにOKを出していない

アサ-ションのスキルはあるのだけれども、スキルを発揮する勇気を持っていないのかもしれません。それは、何かに遠慮をしているのでしょうか。または自己主張することで嫌われることを恐れているのでしょうか。この場合もなぜ、自分がスキルを発揮出来ないのか、何をためらっているのか、自分を見つめなおす必要があるでしょう。

以上、アサ-ションのスキルの発揮を抑えていることについて4つ書いてみました。


さて、このアサーションですが、すべての人に対して行う必要があるのでしょうか。

アサ-ションの基本は自分を大切にすることです。
そして、相手にも配慮をします。
したがって、コミュニケ-ションの相手にも自分に対して配慮をしてもらう必要があるのです。
しかし、人によっては、こちらの気持ちを無視して、自分の意向のみズケズケ言ってくる人もいます。

このような人たちにアサ-ションを心がける必要があるのでしょうか。

私は必要ないと思います。

私自身生活をしている場において、すべての人に対してアサ-ションをしているわけではありません。
人によって使いわけています。

挨拶をするだけの人もいます。
コミュニケ-ションをほとんど取らない人もいます。
用件のみの会話の人もいます。
それでも困りません。

いくらこちらが相手の気持ちに配慮をしてアサ-ションを行ったとしても、相手がそもそもその気持ちを持っていなければ、自分がしんどい思いをするだけだと私は思うのです。
だから、この人たちとはアサ-ションではなく、必要最低限しか話さないのです。

どこまでの人たちに対してアサ-ションを心がける必要があるのか、人によって様々意見があると思います。

いずれにせよ、重要なことは自分を大切にすることだと思います。


アサ-ションについてお勧めの本。

平木 典子 著
アサ-ション・トレ-ニング
(株)日本・精神技術研究所 発行
(株)金子書房 発売


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