要領の良い人は得をする|取り組み姿勢と努力への評価

要領が良いとは何?

Index
1.要領の良い人はずる賢いのか?
2.要領の良さとは取り組み姿勢と努力の結果である
3.結論・要領の良い人は高い評価を受ける

「要領のよい人は得をする」。
この言葉よく聞きますよね。

でも、この言葉、どこか悪意、敵意のような感覚を感じて、あまり心地のよいものではありません。

たとえば次のような例があります。

同期入社15名のうち、Aさんのみ早々に課長に抜擢されました。
同期のうち数人は言います。
「あいつは要領がいいんだよ。要領が」

まるで、要領が良いから、早期課長昇格が果たせたような言い方です。
聞いていて、あまり気持ちのよいものではありませんね。

では、この「要領」という言葉。
国語辞典ではどのように定義されているのでしょうか。
国語辞典 三省堂によると、2つのことが書かれていました。

① むだが無く、やってのける。手ぎわがいい。

② 表面だけはいいように見せかけ、実際の作業は手を抜くことのうまい人。

①は望ましいイメージですが、
②はずる賢いイメ-ジですね。

そして、前例の「あいつは要領がいいんだよ。要領が」という言葉は、この②のずる賢いイメ-ジに基づいて、要領を評価しているようです。

でも、本当に表面だけで、実際の作業は手を抜く人が企業内で評価されるのでしょうか。

1.要領の良い人はずる賢いのか?

「あいつは要領がいいんだよ。要領が」。

この言葉の持つ、ずる賢しさをイメージすると、以下のようになります。

表面だけはいいように見せかける。

「話すことがうまく、自分のことや自分に関連することをいいように話す。そして、人をひきつける。でも、実際は、ほとんど何もしない、または、出来ない」。

知らない人が彼を見ると話すのがうまくて、ひと言、ひと言が納得出来、凄いなと感心するかもしれません。
でも、よく知っている人から見ると、いつもの口だけとなり、「またかぁ」と愛想を尽かされるでしょう。

企業内では当然上司、同僚、部下と様々な人から見られているのですから。
表面だけが要領良く、実際手を抜く人は、どこかで化けの皮がはがれると思います。

私には要領の良い人が、ずる賢いとは思えません。

ずる賢さは暴露され、人の信頼を失い、評価もされず、特もしないのです。

2.要領の良さとは取り組み姿勢と努力の結果である

要領の良い人の具体的な取り組み姿勢と努力の継続について

では、本当に要領が良く評価をされたとしたら、それは、どのようなことが考えられるでしょうか。

先ほどの①では「むだが無く、やってのける。手ぎわがいい」と要領について定義されていました。

むだが無く、やってのける。
このためには何が必要でしょうか。

1つの例として。

むだがないということは、様々な選択肢(情報収集、複数方法論を考える)を創造力を働かして考える。
その中から、最適なものを選択及び計画立案。

そして目標に向かって計画に基づき臨機応変に修正を加えながら、効率的に動くとイメージしてもいいかもしれません。

そして、目標を達成するためには、積極的な行動推進と責任感、強い意志が必要です。
また、目標を達成した際はそれを成果として、周囲に認めさせるための説得力も必要でしょう。

このように要領について考えますと、単なる口八丁ではなく、意志決定のための思考、計画立案、行動推進、チェックと修正、成果を上げる。

その成果について論理的に話し、周囲を納得させる等、様々な能力が要求されていると思うのです。

取り組み姿勢と努力の継続が、要領の良さを産むのではないでしょうか。

さらに、要領の良さとは、反射神経とも関係していると考えます。

反射神経と即応力に基づく要領の良さ

ここでいう反射神経とは、周囲の事、出来事に気づき、即反応出来る神経のことです。

すなわち、周囲で起こっている事に対して、気付き、その事に自分がどう関わるか、動くか。
即判断して、行動出来ることです。

出来事に対して即応出来ると、周囲からは要領の良い人と評価され、要領の良い人と言われるでしょう。

でも、それは、その人独自の反射神経の高さと、的確な反応力、判断力であり

やはり、要領の良い人は、ずる賢いイメージではなく、反射神経と、それに伴う、思考の早さの賜物ではないでしょうか。

3.結論・要領の良い人は高い評価を受ける

要領の良い人とは、積極的な仕事への取り組み姿勢と、強い責任感に基づく、行動推進であり、継続する努力の結果。
目標を達成、事を成し、評価されているのです。

また、高い反射神経を持ち、出来事に対して即応出来る、思考力と行動力により、評価されるのです。

要領の良い人は、それなりに、組織、業務、仕事に貢献しており、評価をされる。

結果として、要領の良い人は、得をするとなるのですが、
実際は得をするのではなく、現実に見合った評価を受けているのです。

あまりはっきり書きたくはありませんが、「要領の良い人は得をする」
何か悪意、敵意等を感じる。この言葉。

要領が良くない人の嫉妬が混じっているようにも感じます。

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