アサ-ション・2

前回、適切な自己表現、アサ-ションについて書きました。
アサ-ションとは自分の気持ち、感情、意見を大切に、かつ、相手にも配慮をして自己主張するものです。

そして、この場合優先するのは、まずは自分です。
自分を最優先してかつ、相手にも配慮するのです。

そして、アサ-ションとは対人スキルです。いかに話すか、受け答えをするか、スキルは意識することにより、訓練により、必ず獲得出来ます。

人との人間関係を豊かにするため、スム-ズに進めるためにアサ-ションは必要不可欠ですが、アサーションスキルを獲得していても、スキルを発揮出来ず、アサ-ションが出来ない場合があります。

それは、なぜでしょうか。
以下にその理由を見ていきたいと思います。

1 自分の感情、気持ちを分かっていない
2 人に対する共感能力を培っていない
3 自分を優先する気持ち、大切にする気持ちを持っていない
3 アサーションスキルを発揮することにOKを出していない

1 自分の感情を分かっていない
アサ-ションとは自分の感情や気持ち、意見を大切に人と接するスキルです。しかし、自分の感情、気持ち、意見等について、自分が何を感じ。何を思っているのか分かっていないと、当然相手に何を伝えていいのかも分かりません。したがって何を表現していいのか分からず、アサ-ションは出来なくなるのです。

2 人に対する共感能力を培っていない
アサ-ションとは相手の気持ちを配慮して行います。したがって相手の気持ちを感じとる能力がないと出来ません。
例えば、パ-トナ-から映画に行こうと誘われましたが、都合が悪く一緒に行くことが出来ません。
ここでアサ-ションを用いて映画の誘いを断る場合は、「映画を断ったらがっかりするだろうな」という共感能力が必要です。
⇒「がっかりさせてゴメン」等、断られたパ-トナ-の気持ちを感じながら自己主張する必要があるのです。
したがって、ある程度共感能力を培っていないとアサ-ションは難しいと思います。
また、共感能力といっても100%相手の気持ちが分かることは不可能です。
ですから、想像の範囲内の共感でいいのです。

3 自分を優先する気持ち、大切にする気持ちを持っていない

アサ-ションとはまずは自分の気持ち、意見を大切に優先することを前提として行います。
したがって、自分を優先することが出来ず、他者の気持ち、意見を優先してしまいますと、アサ-ションは出来なくなってしまうのです。
この場合どうして他者を優先してしまうのか、考える必要があります。
他者の気持ちや意見を優先するということは、それを叶えるために、自分を抑える、自分を軽んじることにつながります。

4 アサーションスキルを発揮することにOKを出していない

アサ-ションのスキルはあるのだけれども、スキルを発揮する勇気を持っていないのかもしれません。それは、何かに遠慮をしているのでしょうか。または自己主張することで嫌われることを恐れているのでしょうか。この場合もなぜ、自分がスキルを発揮出来ないのか、何をためらっているのか、自分を見つめなおす必要があるでしょう。

以上、アサ-ションのスキルの発揮を抑えていることについて4つ書いてみました。

さて、このアサーションですが、すべての人に対して行う必要があるのでしょうか。

アサ-ションの基本は自分を大切にすることです。
そして、相手にも配慮をします。
したがって、コミュニケ-ションの相手にも自分に対して配慮をしてもらう必要があるのです。
しかし、人によっては、こちらの気持ちを無視して、自分の意向のみズケズケ言ってくる人もいます。

このような人たちにアサ-ションを心がける必要があるのでしょうか。

私は必要ないと思います。

私自身生活をしている場において、すべての人に対してアサ-ションをしているわけではありません。
人によって使いわけています。

挨拶をするだけの人もいます。
コミュニケ-ションをほとんど取らない人もいます。
用件のみの会話の人もいます。
それでも困りません。

いくらこちらが相手の気持ちに配慮をしてアサ-ションを行ったとしても、相手がそもそもその気持ちを持っていなければ、自分がしんどい思いをするだけだと私は思うのです。
だから、この人たちとはアサ-ションではなく、必要最低限しか話さないのです。

どこまでの人たちに対してアサ-ションを心がける必要があるのか、人によって様々意見があると思います。

いずれにせよ、重要なことは自分を大切にすることだと思います。

アサ-ションについてお勧めの本。

平木 典子 著
アサ-ション・トレ-ニング
(株)日本・精神技術研究所 発行
(株)金子書房 発売