もの凄いおばさんの、もの凄いアドバイス

以前喫茶店でゆっくりしていた時、前の席から30代中頃の女性に対して、50代後半のおばさんが一方的に、まくしたてていました。以下、そのおばさんの話しの内容です。

「あんた今離婚してどうするの」「生活出来るの、今から仕事探せるの」「とりあえず我慢しとき。年金のこともあるし」「嫌でも我慢我慢」

おばさんの話しはこんな内容です。この間もう一人の女性は何も話してはいませんでした。
→おばさんの言いたいことは、目の前の女性が離婚で悩んでいる。しかし、年齢が30代中頃、仕事も見つからないだろうし、一人では生活出来ないだろう。
(子供のことについては聞こえてきませんでした)
とりあえず嫌だろうが我慢して夫婦を継続しなさい。年金の問題もあるし。

ざっと、こんなとこでしょう。
さて、皆さんはこのアドバイスに共感出来ますか。
私は心の側面、人生の側面からいっても共感出来ませんでした。
嫌な人と一緒に暮らして幸せでしょうか。
では、ここで問題を整理してみましょう。

1. 事態
女性は夫との結婚生活には幸せを感じておらず、離婚を考えている。
2. 考えられる対応策
a. 離婚を思いとどまり、もう一度やり直せないか考える。当然夫と話し合う。
b. しばらく別居をし冷却期間をおく。じっくり考える。
c. 経済的な事情もあるので、別れずにそのまま暮らす。(おばさんのアドバイス)
d. 別れて実家に帰る。
e. 別れて自活をする。

さて、以上5通り考えましたが、皆さんは他に何かありますか。

a、bについては似ています。とりあえず早急に別れる判断をするのではなく、じっくり考えてやり直す道も模索することです。
もともと愛し合って結婚したのでしょうから、その当時を思い出しやり直すことも可能かもしれません。

cについては、確かに経済的な側面から考えたらもっとものようにも聞こえます。
おばさんの言う通り、別れて一人で自活をする収入を得るのは、結婚をして専業主婦をしていた女性にとっては難しいでしょう。
今は就職難の時代ですから、よほど自分を売るスキルがないと再就職は難しい。
それでは、パ−トでもいいからと言っても時給800円では、生活出来ないかもしれない。

dについては、帰れる実家があれば問題はないでしょう。
eについては、cと対称的です。しかし、本当に自活出来る収入をゲツト出来るかが問題です。

では、a〜eのうち、一番心が泣く選択はどれでしょうか。
私はcだと思います。
好きでもない人と嫌々一緒に暮らして何が楽しいのでしょうか。 当面の生活費のために心を押し殺して過ごしても幸せとは思えません。

この、おばさんは女性に心を殺して生活のために嫌な男と一緒に暮らせと言っています。
おばさん自身もそういう人生を送ったのかもしれません。それは、楽しかったのでしょうか。
生きるためには心を殺す、感情を抑圧することが必要な時もあります。
しかし、それが何年間も続いたらどうでしょう。
このおばさんがそういう人生を送っていて、若い女性にもそれを強いるならば、このおばさんは本当にこの女性の幸せを考えているのでしょうか。 そもそも、このおばさん自分自身幸せな結婚生活を送ったのでしょうか。

「私もそうしたのだから、あなたもそうしなさい」「人生とはそういうもの」

とでも思っているのかもしれません。いずれにせよ、自分の価値観を押し付けすぎているとしか私には思えませんでした。 それに、20年以上先の年金のことを考えても意味があるとは思えません。なぜなら、年金制度自体が崩壊しているかもしれないからです。

では、一緒に暮らすことを考え直すことは無理、そして、離婚をしました。 実家に帰ることは出来ません。
次に彼女を待っているものは何でしょうか。自活です。先に書きましたように、いかに仕事に就くかが問題となってきます。

結婚をして数年後いざ働こうとすると必ず問題となるのが、仕事に対するスキル不足です。
男性の場合はずっと外で働いているのですから、離婚をしても経済的不利は被りません。
働いているのでずっと一定のスキルを維持しています。

しかし、女性の場合は結婚をして退職をしてしまうと、その時点でそれまでの仕事スキルを失う可能性があります。
数年後の再就職が難しくなります。
では、再就職をいかにすればスム−ズにいくのでしょうか。
次回で考えたいと思います。

最後は私の好きなキルケゴ−ルの言葉。
「あなたは冒険をすることにより自分の足場をしばらく失うかもしれない。 しかし、冒険をしないと人生を失うかもしれない。」