結婚が続かない

今回のご相談は、アンリさん(仮名)30歳の女性からです。

私は3回離婚歴があります。
3回ともお互い一目惚れで、付き合って一年以内に結婚しています。
3人の男性の共通パタ−ンはがっしり筋肉質、イケメン、金持ちです。
でも、なぜかめぐり合わせが悪いというのでしょうか。
結婚して2年と持ちません。
長く続けることが出来るパ−トナ−の選び方を教えてください。

アンリさんはお会いしたしたところ、色白、美形、スタイル抜群のモデル級の女性です。その彼女が3回も結婚がうまくいかないとは悲劇だなあと思いました。
最初の結婚は23歳、2回目が25歳、3回目が28歳です。おそらく彼女ほどの美し女性なら男は争ってアタックしてくるでしょう。

アンリさんの3人の夫の共通点については、上に書いてあるように、筋肉質、イケメン、金持ちです。
まず、彼女に男性を見た場合どこに魅かれますかと訊いてみました。
彼女は「ルックスと体格」と答えました。
私がそれ以外の知性や優しさなどには魅かれないの?と再度訊いたところ、まずは「ルックスと体格」が重要だということです。
そして、次に大切なのが「身なりが綺麗で、高価な物を所有して、お金を持っていること」だそうです。
→ここで分かったことはアンリさんが、男性の内面をまったく重要視していないことです。

彼女が男選びで重要視していることは、すべて見て分かる外面のものです。
恋愛には類似性の大切さがあります。
これは俗に言う「似たものカップルです」同じ感性、臭いを持った異性同士は瞬時にそれを嗅ぎ分けペアになるのです。
ここでいう類似性とは、知的レベル(学歴ではありません)、精神レベル、性格等です。
したがって、アンリさんを選んだ男たちも彼女の美貌、スタイルなど彼女の外面に惚れたのでしょう。

双方のパ−トナ−選びの基準が、肉体、顔、持ち物などセクシャリティを重要視しているのだと思います。

では、なぜ類似性から見るとベストカップルであるにもかかわらず、アンリさんは3回も別れてしまったのでしょうか。
3回の離婚について理由を聞いてみました。

最初の夫は親が金持ちで、彼の仕事は結婚プロモ−タ−のモデルでした。
でも、食事の時はペチャクチャ音をたてて食べるし、更に裸になると下品このうえなく、生理的にだんだん受けつけなくなってしまいました。
2番目の夫は会社を友人と経営していたのですが、友人と酒の席で喧嘩をして一人で会社を経営しはじめましたが、やることなすことすべて失敗。単なるバカでした。愛想が尽きてしまいました。
3番目の夫は筋肉隆々たる肉体とは対照的にマザコンでした。
気持ち悪かったです。
以上がアンリさんの離婚の理由です。

では、今回のアンリさんの相談である「長く続けることが出来るパ−トナ−の選び方」を考えましょう。

まず、彼女の異性に対する刺激と反応について見て行きましょう。
彼女が刺激を受ける男性は上述の通りです。
そして、その刺激に反応してしまうのですが、問題はなぜその刺激に反応するかなのです。
アンリさんは常に男性の外見や所有するものに魅かれています。
これは彼女にとって何を意味するのでしょうか。
また、何を象徴しているのでしょうか。

彼女に子供の時の父親等との関係や生活について、また、自分の信条について尋ねてみました。
「私は子供の頃より親の愛情はあまり感じたことはありません。父母とも会社経営で忙しく、私は構ってもらえませんでした。でも、家は裕福で経済的にはまったく問題ありませんでした。休みの日とか家族揃って遊びに行く家族を見るとうらやましかったですれど。その代わり私は子供の頃より、ブランド品に囲まれており、友達なんか絶対に手に入れられないグッズをたくさん持っていました。私にとってこういったブランド品に囲まれ、それを皆に見せびらかすのが大変楽しかったです。満ち足りた感じでした」

アンリさんの話しから分かるように、彼女にとってブランド品に囲まれそれを皆に見せることが、親から得られなかった愛情欠如、存在の虚しさを唯一満たしてくれるものだったのでしょう。
誰も持っていない物を自分は持っているということが、彼女の自己存在価値の証明であったようです。
だから、男選びもイケメン・筋肉質・高価な持ち物を所有する男を選ぶのでしょう。なぜなら、これらは外から見て分かるものであり、「私はこんな男を持っている」と皆に見せびらかすことが出来るのですから。ブランド品がイケメン男性に代わっただけのことなのです。

それから彼女の男性選びのポイント、信条について尋ねてみました。
「私は女性としてルックス、スタイルには自信があります。だから男はそれに釣り合う男性が欲しい」
よく分かりました。彼女は等価の原則にしたがい、自分の価値と男性の価値を交換していたのです。
つまり自分と同等の価値(ルックス・スタイル)を求めていたのでした。

こう言うとイケメンの筋肉質の方には失礼かもしれませんが、顔の手入れと体に筋肉を付けることに専念をしている男性とは、これとは逆の知的レベルを磨くことや、心の豊かさを感じることを普段からトレ−ニングをしていないので、この面に関しては成長が遅れています。

アンリさんも最初は外見から入るのですが、結婚ををして月日が経つにつれ相手の内面を見出すのでしょう。そして、失望するのです。

彼女が結婚をして長く続けることが出来るパ−トナ−を選ぶためには、今までなぜ同じタイプのパ−トナ−を選んできたのか、その心理分析とその意味、自己理解が必要だったのでした。

それから、もう一つ大切なこと、自分の価値を何かを所有することによって満たそうとしないことです。
これは究極自分には価値がないことを証明しています。
本当に大切なのは自己存在の尊さなのです。