夏祭りで喧嘩をした幼いふたり

先日同じ職場のK子さんと話しをしていました。K子さんの話しの内容は、妹の友達・陽子さん(仮名20歳)と付き合い中の彼、健太君(仮名22歳)が喧嘩をしているといったことでした。

K子さんの妹によると、何でそんなことで喧嘩するんやろ、分からへんと理解出来ない状況のようです。
また、姉のK子さんも妹の友達カップルが、それ程度のことで喧嘩をしていることが理解出来ないと私に話してきたのです。

喧嘩をした経緯は以下のようです。
今年の8月京都で夏祭りがありました。陽子さんと健太君は18時に待ち合わせていました。
陽子さんはお気に入りのゆかたを着て10分ほど前に待ち合わせ場所で待っていました。
すると、5分ほど送れて健太君が「ゴメン」と言いながらハァハァ息を切らせて走ってきたのです。
その走ってきた健太君を見て陽子さんは、カンカンに怒ったのでした。「許せない」と。
この日以降陽子さんは健太君に会おうとしていません。
健太君はなぜそんなに陽子さんが怒っているのかは分からず落ち込んで日々過ごしているのです。

・・・そうですね。
私もはっきり言って何が陽子さんを激怒させたのかよく分かりません。
5分遅刻したことなのでしょうか。
それぐらいでねぇ。???

しかし後日運よく、K子さんとK子さんの妹さんと会うことが出来ましたので、K子さんの妹さんに、もう少し詳しく夏祭り当日の陽子さんのことを聞いてみました。

陽子さんは夏祭りのためにゆかたを新しく新調して、健太君とのデ−トを楽しみにしていたそうです。
で、健太君は道路工事作業の仕事をしており、この日も陽子さんとの待ち合わせ時間ギリギリまで仕事をしており陽子さんを待たせてはいけないと、作業着のまま急いで走ってきたのでした。
この話しを聞いて私は何となくですがピンときました。

おそらくですが、陽子さんは健太君とお互いがゆかたを着たデ−トをしたかったのではないでしょうか。
夏祭りは当然年に1回です。ですから、新しいゆかたを買っておしゃれを決めて、素敵なカップルとして健太君とデ−トをしたかったのではないかと思います。
ところが健太君は作業着のまま走ってきたのです。おそらく暑い夏ドロドロの汗くささでしょう。
でも、健太君にしてみたら陽子さんを待たせてはいけないという思いなのでしょうから。
それはそれで健太君の行動も理解出来ます。

それじゃあ、この喧嘩の原因は何なのっていうところですね。
それは、ふたりの期待・価値観の相違です。

陽子さんの今回の夏祭りの期待は、お互いがゆかたを着てデ−トすること。(おそらくですが)
健太君の価値はデ−トに遅れないこと。だから、服装は後回し。ここに、ふたりの相違が浮きだつわけです。

これは、本当はコミュニケ−ションの問題です。
陽子さんはちゃんと健太君に今回の夏祭りで健太君に期待していることを言えばよかったのです。
言わずして健太君が期待はずれな行動をとったから怒っているのです。
そして、健太君ももう少し場のマナ−を考えるべきだったでしょう。

相手を待たせてはいけないという気持ちはよく分かりますが、やはりここはデ−トなのです。
女性に対するマナ−・エチケットは時間厳守だけではありません。
それに健太君カップルの記念日はクリスマスだけではないのですよ。年に一回の夏祭りもそうなのです。
どうしても作業着のままでしか、デ−トの待ち合わせ時間に遅れそうなら陽子さんの携帯に電話をして相談をしてもよかったのではないでしょうか。
でも、陽子さんもそんなにいつまでも怒っていてはいけません。
彼の誠意も汲んであげましょう。

恋愛心理学でも対人関係心理学でも、よく、「自分のしてあげたいことを相手にしてあげなさい」ということを言われることがあります。
これが、間違っているとか、正しいとか議論するつもりはありません。

でも、間違いなく「相手の望んでいることをしてあげる」方が的確に相手に喜んでもらえるでしょう。
そのためには、お互いの意思疎通、コミュニケ−ションが欠かせません。