巡ってきたチャンスを掴むより優先すべきことがあるということ

私は人生のチャンスが巡ってきたと思った時には、迷わずにチャンスを掴んだほうが良いと思っています。
それは、チャンスは訪れてきてはすぐに去ってしまうからです。また、掴みそこなったチャンスは2度と訪れてこないかもしれないからです。

しかし、チャンスを掴みたいのだけれども、他に優先すべきことがある場合はどうでしょうか。

例えば新しい大きな仕事の依頼がきたのだけれども、今契約している仕事が残り2ヶ月ある場合です。(新しい仕事の勤務は1週間後です)
彼が残り2ヶ月の契約責任を果たす限り、今巡ってきた新しい仕事へのチャンスを掴むことは出来ません。
こういう時は誰でも収入やステップアップのことを考えて、新しい大きなチャンスを掴みたい気持ちを抱くものです。例え2ヶ月の契約期間が残っているとしても。
そして、契約先には迷惑をかけることを承知のうえで、残り2ヶ月の契約を破棄することを選択することも出来るのです。

でも、私はどれだけ新しい大きなチャンスが巡ってきたとしても、契約破棄をすることにより契約先に迷惑がかかるのであれば、巡ってきたチャンスは見送り、残り2ヶ月の責任を果たした方が良いと思います。

もちろん、これは自由意志の問題ですから契約を破棄することがいけないことだと断言しているのではありません。
皆各々生計があり人生があるのですから。
何を優先すべきかは、その人の自由です。

ではこの場合、私がなぜ残り2ヶ月の契約責任を果たした方が良いと思っているのか。
そのことについて書きます。

それは、責任を果たすということ=今の仕事に仕えるということだからです。
人は今仕えていることに正しき姿勢で仕えることによって、波動を上げ、人格を上げることが出来ます。

新しいチャンスを掴むより、波動・人格を上げる方が大切だと私は思っているのです。

実際に次のようなことがありました。
今、勤務している若年者求職センタ-(仮称:委託契約)は、2003年11月より勤務、当初は2004年3月末までの委託契約で、その後の更新はあるかもしれないし、ないかもしれないという不安定なものでした。

このような先の不安を抱いていた2003年1月末、ある派遣会社から大学での就職支援カウンセラ-の仕事の打診があったのです。
就くのであれば2月から、最長3年の保証ということでした。

私はこの新しい仕事の話しがきた時、今の若年者求職センタ-の仕事は契約途中ですが契約を打ち切って、新しい大学の仕事に就こうと一旦は決めました。
しかし、あるクライエントと方との出会いから決心を変えました。
「カウンセラ-として今勤務しているが、何を持ってカウンセラ-として勤務しているのか。クライエントに何を伝えるのか」。
このようなことを考えさせられました。
すると、契約途中で仕事を投げ出すことはカウンセラ-として、人を導く者としてはおかしいと思えてきたのです。
そして、大学の派遣の仕事は断りました。

当時は事に仕える、波動を上げるという意識はまったくありませんでしたが、正しい選択をしたと思っています。
なぜなら、その後若年者求職センタ-の仕事延長が決まり、その後今に至るまで5年間勤務しているからです。

あの時私が新しいチャンスがきたと思い掴んでいたとしたら、私は大学の就職支援の仕事に3年間就いていたでしょうが、3年後どうなっていたでしょうか?

果たすべきこと、事に仕えることを選択して波動が上がったことにより、より良い条件で就労出来る、若年者求職センタ-の仕事の継続を掴めたのかもしれません。

目先の収入のために新しい仕事を選ぶのか、今仕えている仕事に正しき姿勢で仕えきるのか。
これは収入だけではなく、波動、人格にかかわる重要な選択なのです。

また、今の若年者求職センタ-の仕事ですが、この仕事に巡り合うにもやはり、何を優先すべきかを問われた出来事がありました。

少し時系列に書きたいと思います。

2003年1月、当時私はS県H市(島根県浜田市)で再就職支援のカウンセラ-として勤務していました。
この仕事は前年の2002年12月から2003年3月までです。

当時はITバブルがはじけ、学生就職氷河期、フリ-タ-問題、中高年者の就職難と大変失業率の高い時代でした。

そして、S県H市で就業していた2003年1月、以前心理学を学んでいたハ-トピア・カウンセリングセンタ-(仮称)からH県K市の交通センタ-内で就業支援の施設がオ-プンするので、そこのカウンセリングを担当してもらえないかとの依頼があったのです。
オ-プンは2003年4月からです。当然私はOKしました。
ところがハ-トピア・カウンセリングセンタ-の事務的な手続きミスの問題から、この話しは立ち消えになったのです。

しかし、事務上の手続きミスの問題から自分がこの仕事が担当出来ないのは悔しいと思い、K市のハロ-ワ-クに就職支援のカウンセラ-、キャリアカウンセラ-の仕事はないかと自分を売り込みに行きました。求人はなかったのですが担当者がハロ-ワ-クを管轄している労働センタ-に行くように言われ、履歴書と職務経歴書を持参して労働センタ-の入っているKTビルに行き、センタ-の職員に渡してきました。
その後、何の連絡もありませんでしたが・・・。

次に2003年2月、ハ-トピア・カウンセリングセンタ-でお世話になっていた先生より、H県A市のハローワ-クでカウンセラ-を募集しているので応募するようにと携帯にメッセ-ジを残したのに応募しなかったのはなぜ?とある日聞かれました。しかし私はそのメッセージを聞いた記憶がありません。
したがってA市ハローワ-クでの仕事には縁がなく、そこのカウンセラ-に就くことはありませんでした。

そして、2003年3月、またハ-トピア・カウンセリングセンタ-より大坂市T区の就職支援総合施設(仮称)でカウンセラ-として働かないかと、別の先生より声がかかりました。
しかし、ここは土・日も開館しており、当時私はKSカウンセリング・カレッジ(仮称)でカウンセリング学んでおり、カウンセリングの勉強を優先するためにこの仕事は断りました。

ここでは仕事に就くチャンスよりも、今仕えている勉強を優先したのです。
この決断は私としては悩むことなく選択しました。

そして、2003年9月、今勤務している若年者求職センタ-をハ-トピア・カウンセリングセンタ-より紹介して頂き、就職支援のキャリアカウンセラ-として11月から今に至るまで勤務しています。

K市交通センタ-内就業支援施設でのカウンセリング、A市ハロ-ワ-クでのカウンセリング、大坂市T区での就職支援総合施設でのカウンセリング、今では施設自体が終了していたり、規模が縮小になっています。

しかし、私の今勤務している若年者求職センタ-は5年以上も施設運営が続いているのです。

偶然でしょうが、私は一番長く働くことが出来る職場を最終的に選択していたのです。
不思議な話しです。

チャンスは巡ってきても縁がなければチャンスの方から過ぎ去っていきます。
また、チャンスが巡ってきても、他に優先すべきことを優先する、事に仕えることを決心した場合は、それ以上のチャンスが巡ってくることがあるのです。

チャンスを掴むことも大切ですが、波動を上げることを選択することも大切なのです。

また余談ですが若年者求職センタ-は、以前私が履歴書と職務経歴書を手渡した労働センタ-が入っている、KTビルに在ります。
不思議な縁です。