アダルトチルドレンと依存症
さて、大人になって慢性的な生きづらさを抱えているアダルトチルドレンですが、一体その苦しみの一番の原因は何でしょうか。
私自身の経験から振り返りますと、やはり自分が自分と繋がっていないことだと思います。
分かりややすく言うと、自分が自分を愛していない(自己嫌悪)、自分のことを信じていない(自己信頼感欠如)自分を信じていないので他人も信じられない(対人不信)または、自分がどう思われているかを気にし過ぎて人の視線を恐れる(対人不安)、そして、そこから来る慢性的な不安感。
すべては、自分を信頼していないこと、自分を愛していないことからきているのです。
言い替えると、自分の心の中に自分の居場所を持っていないということです。
自分を信頼していないので、当然自分の中に自分を置くことは出来ません。
したがって存在の空虚さ、慢性的な虚しさを感じてしまいます。
自分であって自分でない、そんな感じです。
では、どこに自分の拠り所、居場所を求めましょう。または、どうやって虚しさの感覚を埋め合わせをしましょう。
ここに、3つの方法があります⇒依存症の発生
- 人に自分の存在を委ねる。
- 何かに熱中する
- 感覚を麻痺させる
人に自分の存在を委ねる(他者の中に自分の居場所を求める)
自分を他者に委ねることは、自分の人生を他者に委ねてしまいます。 委ねる方法には依存と支配があります。
- 依存
自己存在の虚しさを他者にしがみつくことによって何とかしようと思います。 恋愛依存症はその代表でしょう。とにかく愛してもらいたい、その気持ちで一杯です。
ですから、依存している相手より見捨てられることの恐れは大変です。
なぜなら、捨てられることは、また空虚な虚しさの世界、一人ぼっちの孤独の世界に放りだされるからです。 - 支配
依存が下からしがみつくというイメ−ジなのに対して、これは上からしがみつくといったイメ−ジです。
他者の自主性を奪い、無力化することによって自分から離れていくことを阻止します。
相手に依存させることにより自分の価値を上げ、自己存在の意義を得ようとするのです。
(この人は私がいないと何なも出来ない)
または、相手を無力化するとまではいかなくても、常に相手のためと一生懸命している人は、相手の必要を満たすことで自己存在の意義を満たしているので、同じことが言えると思います。 親が子を支配する
上司と部下、対人援助職、または、恋愛依存症において見捨てることで相手を脅し支配することも含まれます。
何かに熱中する
何らかの行為に熱中することに、自己存在や自分の居場所を求めます。 この代表が仕事中毒です。
アダルトチルドレンには完璧主義の傾向があります。
常に自分に不信感を持っており、自己価値が低いので、どこまでも完璧にしないと安心感が得られないのです。
したがってこれでもか、というぐらいに仕事をします。
または、仕事の中に自分を見出しているので(人との関係性の中では自分を見出せない)仕事の世界から虚しさを感じる現実世界に出たくはありません。
これに通じるものとして、研究、習い事、趣味、読書、ゲ−ム等、様々な行為の中に自分の居場所を求め、現実世界との遊離感、自分との遊離感の埋め合わせをしています。
これらは適度なものであれば問題はないのですが、過剰に熱中していると、やはり、円滑な人間関係は築けなく、生きづらさを感じると思います。
感覚を麻痺させる
虚しさ、淋しさ、慢性的な見捨てられ感、不安の感覚を麻痺させようとします。
その代表が酒です。
アルコ−ル依存症です。
また、薬物依存もあります。
それから、食べることにより虚しさを満たす方法もあるでしょう。
過食。
度が過ぎると回復まで、大変な労力を要します。
以上3つの代表的な依存方法によって、自分の居場所を作る、虚しさを埋める方法を見てきました。
根本的問題は自分が自分と繋がっていないこと。 それゆえに、自分以外の何かと繋がろうとするのです。
でも、それでは自分が自分の人生を生きているとは言えないでしょう。
そして、常に人に振り回されたり、体をボロボロにしたり、人との円滑な人間関係を築けないなどの問題、悩みにより豊かで幸せな人生を送れません。
では、どのようにして、アダルトチルドレンはこれらの問題から回復をすればいいのでしょうか。
