礼儀正しさと思いやり

Index
1.礼儀とは何か
2.礼儀が人に与える印象
3.礼儀は形・思いやりは心(形だけで心が入っていなければ礼儀正しさの魅力は半減)

1.礼儀とは何か

礼儀正しい人。
まず、礼儀とは何か?

国語辞典によりますと、「他人との交渉を持つ時に、尽くすべき敬意表現と、超えてはならない言動の壁」。と記載されています。

他人との交渉とは、他人と接する時でしょう。
超えてはならない言動の壁とは、相手の年齢、立場、関係性によって、適切な言動があり、その年齢、立場、関係性による、言動の壁を越えてはならないということと解釈しました。

自分から見て立場の上と思われる方に対し、それなりの態度で接することが必要なのでしょう。
これが、礼儀だと思います。

2.礼儀が人に与える印象

また、礼儀は初対面の相手には強い印象を与えます。
第一印象において、人は人を見かけで判断します。
そして、判断した第一印象は、相手に強くインプットされ、覆すことが難しくなります。

人は人を判断したい生き物です。
そこには、用心の心理、自己防衛の心理もあるでしょう。
また、傲慢さもあるかもしれません。まずは欠点をみつけてやろうとか・・・。

さて、礼儀がしかっかりしている、しっかりしていないかによっても、人は判断されます。
最初が肝心とも言います。

礼儀がしっかりしておらず、初対面での印象が悪いと、後々その人との関係性は発展しないかもしれません。

これは、最初の印象で、信頼出来ない人物等のカテゴリーに入ってしまうのです。
これを覆すには、相当な努力が必要です。

さて、それでは、礼儀正しくないと判断される言動とは、どのような状態のものなのでしょうか。
服装がいい加減(チャラい)、言葉遣いが滅茶苦茶、なれなれしい、自己PRがすさまじい等があげられます。

礼儀については、友達をつくる、年下と接する時等は、さほど礼儀を意識しなくても問題はないと思いますが、相手が、それ相応の人となると、話しは別です。

3.礼儀は形・思いやりは心(形だけで心が入っていなければ礼儀正しさの魅力は半減)

さて礼儀正しさとは、形です。
形であれば、誰でも習得可能と思います。
しかし、この習得を体得するには少し時間がかります。

しかし、本当に礼儀正しさが、人として重要かというと、必要ではありますが、それだけでは不十分です。

他者との交流において一番大切なこと、それは、思いやりではないでしょうか。

思いやりとは、相手の気持ちを理解、相手の気持ちに寄り添い(共感)、相手の気持ちを大切にして行動(言動)することです。

また、自分の言動が相手にどのような影響を与えているか、推し量ることも必要となります。

思いやりは、性格の一部です。
それは、生きてきた年月を通して、経験、学習より、身に付けていくものです。
思いやりは様々な形があると思いますが、思いやりの表現は、人様々です。

思いやりは、人生の経験を通して学ぶものであり、身に付けるには、それなりの相当な時間がかかります。

さて、思いやりのない人について考えてみましょう。
思いやりの欠けている人とは、私たちはあまりお付き合いしたいとは思いません。
なぜなら、思いやりの欠けている人は、相手のことを考えることが出来ない、自分勝手な人だからです。
そのような人と、一緒に居たいと思う人は少ないのではないでしょうか。

さて、礼儀正しさと思いやり。

礼儀正しさは見た目であり、最初に接した感じ好印象を与えますが、礼儀正しさだけで、思いやりがない人との交流は長続きするでしょうか?

礼儀は正しいけど。
固い、頑固、心が通わない、自分勝手な行動が多いとなると、交流が難しくなるかもしれません。

また、思いやりは深いけど、礼儀正しさが欠けている人は、人間関係の最初を築く段階で損をします。
とくに相手が目上と思われる方との接触においては、悪い印象を与えてしまうでしょう。

せっかく持っている、思いやりを発揮することもなく、関係性は終わるかもしれません。

こう考えると、私たちは常に礼儀正しさを意識して、時と場合によっては礼儀正しく振る舞い、そして、培った思いやりを大切に行動する。

このことが人間関係を築くために、意識することが大切であると思います。

礼儀正しさ⇒これを形とすれば
おそらく、マナー講師等に指導して頂ければ、その形は短時間で身に付くでしょう。

思いやり。

相手のことを考える力、理解力、想像力、共感力、それらを示す行動力。
また、自分の言動が相手に与えることを考える想像力。

これらは、今までの人生経験により培われます。
また、心理カウンセリングも役立つでしょう。

思いやりのある人になるのには、それだけの経験と時間がかかるのです。

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