未来における不適応

未来、将来は不確定です。
ですから未来に進むには勇気が必要です。
誰も未来を保証してくれないのですから。

では、未来に対する不適応とは何でしょうか。
これは、不適応というより居場所の問題かもしれません。
すなわち孤独の問題です。
そしてもう1つ、未来に対するコントロール不能の不安感です。
(自分ではどうしようも出来ないという不安です)

望ましい未来。
例えば結婚。

幸せを思い絵描き人は結婚に進みます。
しかし、マリッジブルーという言葉があるように、幸せの期待に対しても不安が存在するのです。
当然結婚も未来への前進ですから、結婚後の生活は本当は不確定です。
(多くの人は幸せになると確信を持って結婚に進まれますが・・・)。

結婚した後、彼は私を捨てないだろうか、彼は育児を手伝ってくれるのだろうか、経済的にやっていけるのだろうか、彼(彼女)の実家とうまく付き合えるのだろうか、自分は本当に妻(夫)として相手にとって最適であるのか、等々。
不安を考えはじめるとキリがありません。

2人の関係に不安を感じるとするならば、それは2人の関係において、自分の安全で安心出来る居場所の不確定について悩んでいることにつながります。
そして結婚生活を幸せにおくれないのではというコントロール出来ない、不安を感じているのです。

さて、未来に関する不安、不適応、居場所の問題について、もう1つ例をあげます。

それは「昇進」です。
多くの会社勤めの方は組織において昇進を望まれていると思います。
給与も増えます。そしてそれだけ責任も大きくなります。

昇進後に不安があるとすれば、自分にこの仕事は出来るのだろうか、責任を果たせるのだろうかという不安ではないでしょうか。

1人で何でもしなければと思うと不安です。
昇進したのは良いものの、孤独、居場所がないと感じてしまうかもしれません。
また仕事に対する責任感より逃げだしたい気持ちを抱き、仕事に対して不適応を感じるかもしれません。
またこれも仕事に対するコントロール不能、自分ではどうにもならないのではという不安を同時に感じています。

でも、職場に自分が信頼出来る部下がいたとしたらどうでしょう?
また、信頼出来る上司は?
相談出来る人がいてくれたとしたら?

すべてを1人で抱え込む不安を感じなくてすむかもしれません。

この事実より大切なことは他者との人間関係、サポート体制があるかどうかです。
人間関係が良好、自分をサポートしてくれる体制があれば、人は未来に進む不安も和らぐのではないでしょうか。
それは、誰か自分を助けてくれる人がいるという安心感です。

そして、それ以上に何よりも大切なことは、自分は出来るという自信。
事態や状況を何と出来るという自己効力感があるかどうかです。
すなわち事態や状況をコカトロール出来るという感覚です。

結婚にしても、昇進にしても、未知なる世界への旅立ちです。
今まで慣れ親しんできた世界とは違います。

それでも、自分はその場に適応出来るであろうという自信があるかどうか。
そして、パートナーや周囲の人を信じる気持ち。
問題が生じた際は、1人で抱え込むことなく、自分をサポートしてくれる人々が自分の周囲にいてくれるかどうか。
これらのことを感じることが出来るのであれば、未来のその場に安心出来る居場所が在ることが分かり、不適応の問題で悩むことはないでしょう。