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子どもの「個性」に気づくこと。それは、未来への贈り物

子育てをしていると、誰もが一度は「うちの子にはどんな個性があるのだろう?」と考えることでしょう。テ
レビやSNSで目覚ましい才能を持つ子どもの姿を見ると、つい焦りを感じてしまうこともあるかもしれません。

でも、子どもの個性とは、一体どんなものでしょうか。
そして、私たちはどのようにそれを見つけ、育んでいけば良いのでしょうか。

親が子どもの個性を見つけ、知ることの大切さ

Index
1.個性は「才能」や「特技」だけじゃない。性格だって大切な「個性」です
2.親が子どもの個性を見つけるには「観察」と「対話」が鍵

1.個性は「才能」や「特技」だけじゃない。性格だって大切な「個性」です

先日、子どもの個性をテーマにした番組を観て、ふと自分の小学生時代を思い出しました。
ピアノを習ってはみたものの、芽が出ず、他の習い事もどれも長続きしませんでした。「自分にはこれといった個性はなかったな」と、当時はそう思っていました。

友達も少なくて、一人でいることが多かった気がします。

でも、唯一、読書だけは好きでした。
本の世界に没頭している時間は、私にとって何よりの喜びでした。
今思えば、この「読書が好き」というのも、立派な個性だったのではないでしょうか。

子どもの個性の中には、すぐに花開くものばかりではありません。
中には、素晴らしい個性を持っているにも関わらず、恥ずかしさや「からかわれたらどうしよう」、「笑われたらどうしよう」といった不安から、なかなか表現できない子もいるでしょう。

子どもの個性は、もしかしたら小学生高学年、中学、高校、大学、そして社会人になってから、ようやくその花を咲かせるのかもしれません。個性の芽が出て、花を咲かせるには時間がかかる場合もあるのです。

お子さんが小さい時に「個性がない」、「得意なものがない」と落胆する必要はありません。
長い目で見れば、実はとんでもない個性を持っている可能性もあります。
あるいは、私たちがその個性にまだ気づいていないだけ、あるいは評価していないだけなのかもしれません。また、ある種の個性は、それ相応の年齢を重ねなければ発揮できないものもあります。

そして何より、個性とは人生において、その個性を発揮して、自分自身が楽しく生きられるのであれば、それこそが一番大切なことではないでしょうか。

たとえ世間の注目を浴びなくても、本人がその個性を心から楽しんでいるのであれば、それで良いのです。個性は、人生を豊かにする「楽しみ」そのもの。この視点も忘れてはいけません。

さらに、個性は目立つものばかりではありません。優しさや思いやり、粘り強さといった「性格」の特徴も、立派な個性なのです。

2.親が子どもの個性を見つけるには「観察」と「対話」が鍵

子どもの個性というと、親としてはつい「将来の期待」から、特技や才能、能力といったものをイメージしがちです。もちろんそれも個性の一部ですが、まずは、目の前のお子さんがどのような個性を持っているのかを知ることから始めましょう。

そのためには、お子さんのことをよく「見て(観察)」あげて、たくさん「言葉を交わす」ことが何よりも大切です。

お子さんが何に興味を持ち、どんな時に目を輝かせ、どんなことに夢中になっているのか。
じっくりと観察し、日々の会話の中でヒントを探してみてください。

そして、見つけた個性をどのように伸ばしていくかを一緒に考えることも重要です。
その際、個性を世間一般の物差しで測らないことも忘れてはいけません。
そもそも、「個性」とは「個人の特性」と定義するならば、世間的な評価は関係ないはずです。

私自身の幼少期の個性を振り返ると、読書が好きだったこと(中学生の頃にはトルストイを読んでいました。内容は忘却の彼方ですが)、そして無口で、一人で自問自答したり、人生の「なぜ?」を考えたりすることが好きでした。

遊びも一人遊びが多く、想像の世界で遊んでいたのでしょう。こ
れらの個性が、今こうしてホームページで文章を書くことに役立っていると実感しています。

お子さんの個性は、その子だけの宝物です。焦らず、じっくりと、お子さんの中に眠る素晴らしい個性を一緒に見つけていきましょう。

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