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目立ちたがりの心理:その激しい自己主張と熱狂性の背景

目次

激しい自己主張の裏にある「目立ちたがり」な人の心理とは

周囲を見渡すと、何かにつけて自分を良く見せようとし、人々の注目を浴びたがる人がいます。
一般に「目立ちたがり屋」と呼ばれる人々です。

一方で、創作活動や芸術性、感性の発揮といった自己表現の結果として、意図せずとも目立ってしまう人もいます。

今回焦点を当てるのは、言葉を用いて「激しい自己主張」を行うタイプの「目立ちたがり屋」の心理です。
「激しい自己主張」とは、人前や集団の中で、これでもかと言うほど自分の意見を主張し続けることです。

私は、高尚な創作活動や芸術性の発揮などを通じて、自分を表現し、結果として目立つことは歓迎すべきことだと考えます。

しかし、激しい自己主張や、SNSの投稿において何かを攻撃する形で目立とうとする行為は、歓迎できません。
なぜなら、これらの行為には、他人を攻撃してまで自分が目立とうとする心理が見て取れるからです。

この記事では、特に他者に対して「自己主張や自分の意見を延々と行う」ことで目立とうとする人の心理に焦点を当てていきます。
このような自己主張は、見てくれる人がいなければ意味がありません。
したがって、彼らは周囲の人々を対象として、必要以上に、そして執拗に自分を出そうとします。

しかし、その自己主張の激しさ(自分の意見や主張を延々と繰り返す場合)は、周囲の人を不快にさせ、うんざりさせてしまうことがあります。
当の本人はそれに気づいていないことが多いのですが、結果として、主張で目立つのではなく、「周囲をうんざりさせる人」として目立ってしまうこともあるのです。

そして、彼らの自己主張の最悪の形は、他人を否定してまで自分の主張を通そうとすることです。
否定された相手は気分を害しますし、それを見ている人々も不快感を覚えます。
それでも彼らはそれに気づくことなく、何かにつけて自分の考えを披露し続けるのです。

では、激しく自己主張することで目立とうとする人、すなわち「目立ちたがり屋」の心理とは一体どのようなものなのでしょうか。
強く自分の意見を主張して目立つことの、その心理的な目的や動機を探っていきましょう。

他者を否定してまで目立ちたがる人の様々な心理

Index
1.賞賛を得たい(劣等感の補償)
2.自分が正しいことを周囲に説き伏せたい
3.熱狂的な理想を主張する心理
4.SNSにおける自己主張と他者攻撃

1.賞賛を得たい(劣等感の補償)

主張を通して賞賛を得たい、そして目立ちたい。誰でも周囲から賞賛されたいという思いはありますが、これが度を超して強い場合、その根底には強い劣等感を抱えている可能性があります。
すなわち、強い劣等感を賞賛で満たすために、激しい自己主張を行うのです。

「自分はよく知っている」、「そんな自分を認めてほしい、賞賛してほしい」という欲求が背景にあるのでしょう。
しかし、問題はその主張の内容です。あまり人の興味を引かないことを延々と主張されると、周囲は不快に感じ、結果として「不快感を与える人」として目立つことになってしまいます。

激しい自己主張は個人の自由ですが、「どこで」、「誰に」、「何の目的で」主張するのかを、よくよく考える必要があるでしょう。

2.自分が正しいことを周囲に説き伏せたい

「自分の意見が唯一絶対だ」「自分は絶対に正しい」という思い込みから、激しい自己主張を繰り返し、自分の意見に反する人は否定し、自分を絶対視して目立とうとする人もいます。

「自分は絶対に正しい」と思い込むと、そこには激しい攻撃性が伴うことがあります。

自分が絶対に正しいと思い込めば、当然、自分以外の考え方は間違っている、という結論になります。そのため、自分と異なる意見の人を容易に否定できてしまうのです。

しかし、考え方に「正しい」、「間違っている」と判断する明確な根拠はありません。

人はそれぞれ、自分の考えで生きているのですから、様々な考えや主張があっても良いはずです。
自分の意見が唯一正しいと思い込み、激しい自己主張をする人は、その攻撃性の高さから目立ってしまい、周囲からは「他人を否定してまで自分にこだわる、歓迎されない目立ちたがり屋」という烙印を押されてしまうこともあります。

このような、自説にこだわり目立つ人の心理には、自己承認への強い欲求も隠されているでしょう。
しかし、自説にこだわり、自分が正しいと激しく主張することは、他者をねじ伏せる行為にもつながり、これは周囲から「敵」とみなされ、意図せず目立ってしまうこともあるため、注意が必要です。

3.熱狂的な理想を主張する心理

人によっては、自分の抱く理想のビジョンや理想を、熱狂的に主張する方もいます。
彼らの主張の仕方は穏やかなものではなく、熱狂的な語り口や派手なパフォーマンスを伴うこともあり、まず周囲の注目を浴びよう、目立とうとする心理が感じられます。

自己の理想のビジョンや理想を周囲に理解してほしい、分かち合いたい。
そのために、まずは人々の気を引き、目立とうとする行為や行動を導入するのです。

また、熱狂的な主張をする人の中には、何らかに「洗脳」されている場合もあるでしょう。

「昔はそんなに激しく自分の意見を言う人ではなかったのに、数年会わない間にすっかり変わってしまった」といった事例も実際にあります。

何かにマインドコントロールされたり、洗脳されたりしている場合、それが彼らにとって絶対的なものとなります。激
しい自己主張や目立つ行動が、何か特定の思想や団体に強く結びついている場合は、洗脳の可能性も考慮すべきでしょう。

4.SNSにおける自己主張と他者攻撃

現代はSNSの時代です。一人一人がアカウントを持ち、自由に発信できる環境が整っています。
SNSは匿名性も高く、激しい自己主張をしたい人、そして目立とうとする人にとって、うってつけの場と言えるでしょう。

言葉だけの主張に留まらず、YouTubeを利用して過激な動画を配信してみるなど、まずは「目立つこと」が最優先されます。
これこそが、目立ちたがりの心理です。

そしてSNSにおいては、匿名性を盾に、自分の気に入らない意見に対して過激な反論を投稿し、それによって目立つこともあります。
他者を積極的に攻撃することで優越感を持ち、目立つ心理的な欲求を満たそうとするのです。
しかし、その行為に正当性はなく、単に「気に入らないから」という理由で行われていることが多々見受けられます。

目立ちたがりの人が、匿名性の高いSNSを利用して、正当な理由なく他者を攻撃して満足感を得る。
これは、現代社会の疲弊や歪みが影響しているのかもしれません。

本当は誰もが「自分を表現して認められたい」という心理を持っている

「目立ちたがり屋」の、特に強い「目立ちたい」という欲求とは質的に異なりますが、人間には誰もが「承認欲求」を持っています。
注目されたい、特別視されたいという心理は、多くの人の中に自然と存在するものでしょう。

しかし、それが度を超し、周囲に不快感を与えるような目立ち方になったり、過激な目立つ行為によって法に触れるような場合もあるため、注意が必要です。

「目立ちたがり屋」の人、そして「目立ちたい」という心理。激
しい自己主張の結果、良くも悪くも目立ってしまう。
なぜそこまで目立ちたいのか、なぜ目立ってしまうのか。

その行為や行動が、社会に歓迎されるものなのか否か、少し立ち止まって考えてみませんか。

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