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人生の冒険:不安を手放し、前に進む勇気

あなたは冒険をすることにより自分の足場をしばらく失うかもしれない。
しかし、冒険をしないと人生を失うかもしれない。

~~~セーレン・キルケゴール~~~

私たちが人として成長し、進化していくためには、時に人生の冒険が必要となることがあります。
19世紀の哲学者である賢人キルケゴールは、この人生の本質を見事に語っています。

不安を手放し前に進む勇気・人生の冒険

Index
1.人生の冒険・不安と執着を手放すこと
2.私の人生の冒険への出発体験

1.人生の冒険・不安と執着を手放すこと

さて、キルケゴールが言う「人生の冒険」とは一体何なのでしょうか。

私が考える「人生の冒険」とは、不安を超えて前進することです。
そして、「不安を超える」という言葉は、「執着を手放すこと」と言い換えることができます。
「執着を手放す」とは、今私たちがしがみついている「何か」を手放すことを意味します。

では、その「何か」とは何でしょうか?

それは、私たちが不安と向き合わないためにしがみついている「何か」なのではないでしょうか。
「何か」を手放すと、それまで目を背けていた不安と向き合わざるを得なくなります。
そこには、今の安定を維持したいという強い思いがあるのかもしれません。

しかし、逆説的ではありますが、その「何か」にしがみつき続けること自体が、私たちの生きづらさの根源となっていることも多々あります。
現状維持に執着することで、生きづらさを感じたり、大切な何かを失ったり、秘められた可能性を放棄したりしているのです。

具体例を挙げてみましょう

a)対人不安の人が「ひきこもること」「家にいること」にしがみつく。

手放さないことによる影響: 人と会う不安に向き合うことを避けられます。
しかし、ひきこもることによる自己価値の低下や、現実に適応できない辛さを感じ続けることになります。最終的には、社会に適応できないことで人生そのものを失うかもしれません。

b)やりがいのない仕事にしがみつく。

手放さないことによる影響: 在籍し続けることで収入を失う不安を避けることができます。
しかし、日々人生の無意味さを感じながらも仕事を続け、収入を維持します。
結果として、真の自分の力を発揮する場を失ってしまうかもしれません。

このように「何か」にしがみつき、執着するということは、今の安定を維持すること、そして執着を手放した後に訪れるであろう将来の不安と向き合うことを避ける、ということでもあります。

今の「何か」にしがみつき続ける限り、不安と向き合うことはなく、心は安定しているように見えるかもしれません。
しかし実際には、その結果として生きづらさを感じ続け、希望を失い、そして最終的には人生を失うことにも繋がりかねないのです。

私たちは、執着を手放さない限り、前進できないことが多々あります。
執着を手放すことによって、しがみついている「何か」(生きづらいけれども安全で安定した足場)を一時的に失うことはあるでしょう。

ひきこもりの人が外に出ること、やりがいのない仕事を続けている人が会社を辞めること。
それぞれが、大きな不安に直面することになります。

しかし、これまで避けていた不安に直面することにより、問題の本質を探る機会を得て成長したり、新しい何かに出会い、チャンスを得たりと、執着を手放すことで新たな「何か」を得て人生が開けることも多々あるのです。

これこそが、人生の冒険。人生の冒険への出発なのです。

執着を手放し、前へ進むための一歩を踏み出すタイミングや方法は、人それぞれでしょう。
抱えている問題が各々違うからです。

しかし、執着を手放し、チャレンジすることによって、新しい自分や可能性を発見することができるのです。

執着を手放し、冒険をすることにより、戸惑いや不安を感じ、今までの安全で安定した足場(しかし、生きづらい足場)をしばらく失うかもしれません。
しかし、その後、私たちは新しい「何か」を得ることによって、次のステージへと進むことができるのです。

動かなければ、何も始まりません。
そして、冒険をしないと、人生を失ってしまうかもしれないのです。

2.私の人生の冒険への出発体験

私は2002年の6月末まで、14年3ヶ月間、一つの会社に勤めていました。
しかし、仕事にやりがいを見出すことはできず、何度も「会社を辞めたい」、「転職したい」と思っていました。

そして2002年1月、異動なども重なり、「会社を辞めて新しい世界に出たい」という思いが強くなっていきました。

そんな時、前述のキルケゴールの言葉に出会ったのです。

キルケゴールの言葉は、私の退職の決意を力強く後押ししてくれました。
しかし、14年間毎月安定した収入を得ていた私は、退職の決意がなかなか固まらず、結局は「退職は諦めよう」と一度は決めてしまいました。

しかし、退職を諦めようと決めたのと同時に、「このままでは人生を失う」という、体の芯から叫びのようなものが聞こえてきたのです。
その叫び、言葉に従い、私は強く退職を決意しました。(これは魂の叫びだったのかもしれません。もしかすると、人生の旅とは、魂の旅なのかもしれません)。

そして、私は退職しました。
安定した収入への執着を手放し、先行き不明の不安に直面しました。
まさに、人生の冒険へと船出したのです。

足場を失っても、人生を失わないために。

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