主体的な決断で人生を動かす:変化を恐れないために
私たちは日々の生活や生き方に不満を感じる時、「もっと楽に生きたい」と願うのではないでしょうか。
今回は、あなたがより良い人生を送るために、「主体的な決断に基づいた人生の変化を恐れないこと」についてお伝えしたいと思います。
人は、人間関係、夫婦関係、親子関係、職場のハラスメント、親の介護、依存、借金、あるいは転職や独立といった仕事の悩みなど、さまざまなことで不満や辛さを感じます。
これらの悩みの中には、あなた自身の「主体的な決断」によって人生を変えられるものもあれば、他者との関係性による問題で、自分一人では解決が難しいもの、あるいは、理不尽なハラスメントのように、自分に全く責任がないのに解決が困難な問題もあると思います。
本記事では「主体的な決断に基づく人生の変化を恐れないこと」に焦点を絞って書き進めます。
悔いのない人生のために:主体的に決断する
Index
1.主体的な決断と恐れを手放す
2.望まぬ変化の先に真の人生の変化がある時

1.主体的な決断と恐れを手放す
自分の人生を変化させることには、誰にとっても「恐れ」がつきものです。
たとえ不平不満ばかりの日々だとしても、その現状を続けることで何らかの「利」を得ている場合があるからです。
例えば、夫婦仲が悪く離婚を考えている場合。
夫の収入や経済的な安定という「利」があるために、離婚に踏み切れないケースもあるでしょう。
もちろん、夫が失職すれば、その利得はなくなり、別れを選ぶかもしれません。
また、仕事への不満も同様です。
そこには経済的な安定があり、仕事をやめた後のお金や生活への不安も大きいでしょう。
簡単に転職や独立を決断できるものではありませんよね。

私たちは資本主義社会に生きており、お金が大きな力を持つことを知っています。
資本主義において、お金は「命」そのもの、あるいは「命をつなぐために必須なもの」とさえ捉えることができます。
しかし、そのために、望まない、不満や不平、辛さを感じながら生活し続けるのは、本当に良いことなのでしょうか。
「生きるためにお金が必要だから、感情を抑え込んで現状維持を選ぶ」。
しかし、もし、本当にやりたいことやチャレンジしたいことが見つかったら?あるいは、それらを見つけるために旅に出たいという気持ちが強くなったら?
人生は一度きりです。
「主体的な決断に基づく人生の変化を恐れないこと」。
この言葉が、あなたの心の中で響き始めるかもしれません。
しかし、今の収入源や生活の安定を捨て、新しいチャレンジに踏み出すには、並々ならぬ勇気が必要です。

かつて、私はホームページに次の言葉を書きました。
「あなたは冒険をすることにより、しばらく自分の足場を失うかもしれない。しかし冒険をしないと、人生を失うかもしれない。」(キルケゴール)
そして、次の言葉も。
「不安を避けて、不幸を選択する。」
また、幸運の女神には前髪しかない、と言われます。
恐れを手放さなければ、前に進むことはできません。
もし、あなたが自分の人生を主体的に変えたいと願うなら、まず「恐れ」を手放すことです。
ですが、いますぐ現状を変える必要はありません。
十分な準備をしましょう。
情報を集め、人とのつながりを深め、そして「時が満ちた」と感じたその瞬間に行動へ移すのも一つの手です。

2.望まぬ変化の先に真の人生の変化がある時
自己の主体的な決断に基づいて人生の変化を進めた結果、もしかしたら、それは「望まぬ変化」をもたらすかもしれません。
「こんなはずではなかった」という思いを伴う変化もあるでしょう。
しかし、その望まぬ変化、歓迎できない変化の先にこそ、あなたが真に望んでいた人生のあり方や変化が待っていることもあるのです。
人は中年期(人生の午後)を超え、人生の最期を迎えるまで、「自分が何を本当に目指していたのか」が分からないことも多々あるように感じます。
ただ社会に合わせて生きてきただけで、虚しさを感じる方もいらっしゃるかもしれません。

昔は終身雇用や年功序列が当たり前で、年金も豊かだった時代。
貯蓄と年金でそれなりの老後が送れました。
実際にお金があれば、楽しみも半減することはなく、「まあいいか」と、虚しさを合理化して納得できたことでしょう。
しかし、今は資本主義がより色濃く、お金がものを言う時代である一方で、企業が社員を守るという考えは薄れつつあります。
「不満があっても現状維持が一番」と思う方もいるでしょう。
しかし、一寸先は闇。
今は中高年の引きこもり、介護離職等が社会問題になっている時代でもあります。
社会やお金に対する価値観を変える時期にきているのかもしれません。

このような時代だからこそ、人によっては「チャレンジや冒険、夢こそが人生だ」と断言する人も増えているのかもしれません。
人生をどう捉えるかは人それぞれです。
私が最後にお伝えしたいのは、「主体的な決断に基づく人生の変化を恐れないこと」です。
人生に成功も失敗もありません。
勝ち組も負け組もありません。
価値判断はしないことです。
誰にでも何かが起こる可能性はあり、未来は予測不能です。
今の安定も崩される可能性はあります。
また、必ずしも理想や夢が実現するとは限りません。
しかし、その決断に基づく歩みの中に、次のチャンスが待っているかもしれません。
動いた結果が望む結果ではなかったとしても、その体験から価値観等が変わり、さらに動いた結果、真の人生の変化、望むものを手にすることもあるのではないでしょうか。
動かなければ、何も分からないのです。
私たちは経験からしか学ぶことができません。

どうか、納得できる人生を送ってください。
そのためには、主体的に人生を変える決断をすること、そのタイミングを感じること、そして動くタイミングを待つことも必要でしょう。
「主体的な決断に基づく人生の変化を恐れないこと」は、言葉を変えれば「人生の流れを変える」ということです。
そして、経験した人生の全てが、あなたの人生の資産となるのです。