MENU

職場からの「逃げ」は、自分を「生きる」ための賢明な選択

2016年12月22日に記したこのメッセージは、2025年の今、不安定な社会情勢の中で働く私たちにとって、より深く響くのではないでしょうか。

もし今、あなたが職場での激務やハラスメントに疲弊し、「このままでは潰されてしまう」と感じているとしたら、立ち止まって考えてほしいことがあります。

職場に「潰される」ことの、本当の意味

長時間労働、パワハラ、セクハラ……。職場の環境要因は、私たちの心身を蝕む深刻な原因となります。もし、あなたが「潰されそう」だと感じながらも、その職場で働き続けなければならないと強く思い込んでいるなら、それは誰のためでしょうか?

「親のため」、「家族のため」、「将来の不安を回避するため」、「働くべきという信念のため」様々な理由があるかもしれません。

しかし、もしそのために、あなたが心身を病んでしまっては、元も子もありません。病気になったり、心が壊れてしまったりしたら、「生きる」ことそのものが困難になってしまいます。

1.健全に生きるために、一歩引く勇気

私は37歳の時、14年間勤めた会社を辞めるという経験をしました。
当時の社会情勢とは異なりますが、今の時代も「辞めて次の仕事が見つかるだろうか」という不安は、時代や年齢を問わず誰もが抱くことでしょう。

しかし、人生は一度きりです。
無理して働き続け、心身を壊してしまっては意味がありません。
まずは健全に生きることが何よりも重要です。

現代社会において、一つの企業で一生涯雇用されることは、ほとんど不可能に近いのではないでしょうか。

もしそうであるなら、自分にとって不利益な職場に無理して居続ける必要はないはずです。

2.「逃げる」ことは、自分を守り、生きるための賢明な選択

もしあなたが、職場で「潰される」と感じているなら、決して一人で抱え込まず、誰かに相談してください。
まずは公的機関の窓口を探してみるのが良いでしょう。

「逃げる」という言葉はネガティブな響きがあるかもしれません。
しかし、それは決して後ろ向きなことではありません。それは自分自身を守るための、賢明な決断です。

会社を辞めた後の生活への不安もあるでしょう。
公的なセーフティーネット(失業給付金、職業訓練など)についても調べてみてください。
未来への準備をすることで、不安は軽減されます。

私自身、会社を辞めて「良かった」と感じています。
もちろん、その経験がすべての人に当てはまるとは思いません。
置かれている状況は人それぞれ異なることを理解しています。

しかし、私が本当に伝えたいのは、会社を辞めたことで「自分の人生を生きているという実感」を得られたことです。
これは私の場合、特に強調したいことです。

会社や組織に属していると、多くの場合、組織の目標達成が最優先されます。
そのために時間と体力を費やし、安定した収入は得られるかもしれません。
しかし、往々にして「自分の人生を生きている」という実感は得られにくいものです。

自分の人生を生きられないということは、自己の人生の喪失に繋がり、
それはまた「職場に潰される」ことにも通じます。
やはり、健全に生きることが最も重要なのです。

3.職場からの「逃げ」は、新たな「自分」への挑戦

私がこの記事を書いているのは、Eテレの「いじめをノックアウト」という番組を見て、子どもの「いじめられるのなら、学校なんか行かなくていい」という主張に心を打たれたからです。

もちろん、大人と子ども、学校と職場は異なります。
しかし、もし職場で「潰される」と感じ、苦しみ、不安を抱えているのであれば、ぜひこのことを考えてみてください。

「逃げ」という言葉の響きは良くないかもしれませんが、それは言葉を変えれば、「より自分を活かせる職場や仕事を探し、自分を生きる」ということなのです。

この方が、はるかに賢明な選択だと思いませんか?

そして、どうか生きてください。人生は長く、いつでも再戦は可能なのですから

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!