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仕事依存かも?知っておきたい仕事にのめり込む心理と問題

「もしかして、私って仕事依存かも?」

もし、あなたがそう感じているなら、この記事はあなたのためのものです。

仕事の成果で自分の価値を実感したい、人から認められたいという思いから、積極的に長時間働いたり、必要以上に職場に居続けたりする方は少なくありません。
ここでは、企業からの指示ではなく、ご自身の意思で過剰に仕事をしてしまう状態を、ここでは「仕事依存」として考えていきます。

仕事依存に陥りやすい人の傾向と隠された心理

では、どのような心理が仕事依存に繋がるのでしょうか。主な傾向を4つの視点から掘り下げていきましょう。

Index
1.「仕事で認められたい」という強い欲求
2.「職場に貢献したい」というプレッシャー
3.「他にすることがない」という空白感
4.「家に帰りたくない」という現実逃避
5.仕事依存からの脱却へ:心の穴を埋めるために

1.「仕事で認められたい」という強い欲求

私たちは誰しも「他者から認められたい」、「評価されたい」という欲求を持っています。
しかし、その気持ちが過剰になり、仕事での評価や昇進、あるいは「他人をリードしたい」といった欲求を満たすために仕事に没頭しているとしたら、仕事以外の場で自分の存在意義を感じにくくなっているのかもしれません。

日本人は勤勉で、仕事や職場での評価を重視する傾向が強いのは事実です。
ですが、人生は仕事だけではありません。

仕事以外で自分を表現したり、リラックスしたり、楽しんだり、そして何よりも休むことが大切です。
仕事の成果ばかりに力を入れすぎると、人生のライフバランスが崩れてしまいます。

また、仕事の達成感のみに自己価値を求めすぎると、常に仕事が最優先になりがちです。
社内でのライバル意識が強まり、いつも戦闘モードで緊張し続けている状態では、心身ともに疲弊してしまいます。

さらに、仕事優先で家族を顧みないことで、家族との間に摩擦が生じることもあります。
友人との関係性も希薄になり、結果として人間関係全体に影響が出る可能性も否定できません。

収入を得ることや向上心を持つことは素晴らしいことですが、それと引き換えに失うものがないか、一度立ち止まって考えてみてください。

2.「職場に貢献したい」というプレッシャー

「会社の業績に貢献したい」という強い思いから、長時間労働や休日出勤を重ね、結果的に体調を崩してしまうケースもあります。

これは、「職場に貢献したい」という気持ちが、「他者の期待に応えたい」という心理と結びついているのかもしれません。

自分自身の心身を顧みずに働き続けると、体調や心の不調のサインを見過ごしてしまいます。
気づかないうちに、重度のうつ病に陥ってしまう可能性もゼロではありません。

なぜ、そこまでして職場に貢献したいのでしょうか。

最も大切なのは、あなたの健康です。

健康を損なってしまっては、どんなに貢献したいと願っても、それは叶いません。
うつ病をはじめとする病気で退職を余儀なくされるような事態を避けるためにも、ご自身の心と体の声に耳を傾け、適切に管理することが重要です。

一人で抱え込まず、上司に相談したり、部下に仕事を任せたりすることも必要です。
すべてを自分でこなそうとせず、周囲と協力することを意識しましょう。

3.「他にすることがない」という空白感

「家に帰っても特にすることがない」、「仕事以外に興味がなく、他にやることがない」といった理由で、仕事に時間を費やしてしまう人もいます。

あなたの周りを見渡してみてください。
人生には仕事以外にも様々な可能性があります。
新しいことにチャレンジしたり、これまでやったことのないことに挑戦したりする機会はたくさんあります。

もし、仕事以外に熱中できるものがないとしたら、定年退職後の時間をどう過ごすか、今から考えておくことも大切です。

余暇を楽しむ、趣味に没頭する、友人や家族との関係を深めるなど、人生には「楽しむこと」に主眼を置いた時間が不可欠です。

4.「家に帰りたくない」という現実逃避

家族との不和を抱え、「家に帰りたくない」という気持ちが強く、遅くまで会社に残ったり、仕事がない日も飲み屋で時間を潰したりするケースもあります。
「会社こそが自分の居場所だ」と感じているのかもしれません。

もし心当たりのある場合は、一度、家族、特にパートナーとじっくり話し合うことをおすすめします。

「家に帰ると妻が怒っていてどうしようもない」、「改善なんてできない」と感じるかもしれません。
しかし、パートナーが怒っているのは、もしかしたら「寂しい」、「自分を無視されている」と感じ、その結果として悲しみよりも怒りという形で表現されているのかもしれません。

5.仕事依存からの脱却へ:心の穴を埋めるために

どのような依存症にも共通して言えることですが、仕事依存もまた、心の奥底にある「穴」や「寂しさ」を、仕事という対象で埋め合わせようとしている状態だと考えられます。

無理をして、あるいは懸命に仕事に打ち込むことで、自分自身を保とうとしている。
あるいは、自分自身と向き合うことを避けようとしているのかもしれません。

もしあなたが仕事依存かもしれないと感じたら、まずはご自身の心の状態に目を向けることから始めてみませんか?

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