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【感動】ラストランナー:最後までゴールに向かって走りぬく

最後まで諦めずにやり遂げる。
この姿勢は、見る人の心を強く揺さぶり、大きな感動を与えます。

ラストランナー:最後まで走りぬく姿勢は人々に感動をもたらす

私はかつて、中学校の体育祭での長距離走と、大阪国際女子マラソンで、懸命に走「ラストランナー」の姿を目にする機会がありました。
特にマラソン大会でのラストランナーの姿は、今でも鮮明に心に残る感動を与えてくれました。

Index
1.中学校運動会でのラストランナーの記憶
2.女子マラソンでのラストランナー:トップランナーを上回る感動

1.中学校運動会でのラストランナーの記憶

まずは体育祭での長距離走についてです。

学校のグラウンドのトラックを何周も走り続ける種目ですが、その時のラストランナーは、当時親しかったクラスの男子でした。
誰も長距離走に出たがらず、じゃんけんで負けて、しぶしぶ出場することになったと記憶しています。

彼はクラスで一番背が低く、体力もなさそうに見えました。
しかし、彼は一周遅れながらも、一人で最後までトラックを走りぬいたのです。

その走る姿に、見学に来ていた保護者や生徒たちから、割れんばかりの拍手が起こりました。
最後まで諦めずに走りぬくその姿勢が、多くの人の心を動かしたのでしょう。

でも、なぜ彼は走りぬいたのだろうか?

自分から立候補したわけでもないのに。

私だったら、途中でグラウンドをぐるぐる回る行為自体、ばかばかしく感じて、途中で棄権していたかもしれません。

そう考えると、彼には確かな「根性」があったのだと思います。

2.女子マラソンでのラストランナー:トップランナーを上回る感動

今から20年前、大阪国際女子マラソンのことです。
偶然にも、最後を走っている選手を生で見る機会がありました。

沿道のほとんどの観客はすでに帰宅しており、残っている観客も声をかける人はいません。
それでも、私はその走っている姿に深く感動しました。

彼女は文字通り「ラストランナー」。

彼女の後ろには一台のバスが追走していました。おそらく、途中で棄権した選手を乗せていたのでしょう。
そして、そのバスの後ろにはパトカーが二台。
道路の通行規制は徐々に解除されていきます。
誰も応援してくれていない。誰も見ていない。

なぜ、彼女は最後まで走り続けるのだろう?

ゴールしても、注目されることはないだろうに。

しかし、そんなことは彼女にとってはどうでもいいことだったのでしょう。
彼女は自身が立てた目標を達成するため、ただひたすらに走り続ける。

これまでの厳しい練習を思い出し、お世話になった方々や愛する人たちを思い出しながら、走り続けていたのかもしれません。
バスとパトカーを従えて走り続ける、孤高のラストランナー。

優勝すれば、トップランナーは様々なスポットライトを浴びます。

しかし、最後まで走りぬき、頑張り続けた彼女の心には、ゴールの瞬間、きっと充実感と達成感の光が灯ったはずです。

そして、その「やりぬいた」という実績は、大きな自信となり、彼女の次のステップへとつながっていくことでしょう。

心理カウンセラーとして

私は心理カウンセラーとして、日頃のカウンセリングの中で、「無理をしないこと」、「頑張りすぎないこと」とアドバイスすることが多くあります。

しかし、今回のような順位や結果に関係なく「頑張りぬく」ことの大切さを、改めて感じさせられます。

それが、何よりも大きな自信につながるからです。
たとえ最後のゴールであっても、「やりぬいた」という事実は、トップランナーが成し遂げたそれと、何ら変わりない価値があるのですから。

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