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頑固者の孤独と悲哀

頑固な人のこだわりと寂しさ

世の中には、「頑固な人」が少なからず存在します。
彼らは人の忠告に耳を傾けず、自分が信じるものだけを信じ、時に視野が狭くなりがちです。

しかし、その反面、ある特定の事柄に対するこだわりは非常に強く、仕事熱心で職人気質な一面を持つこともあります。
人と深く交わることを得意としないため、人脈や友人は少ない傾向があるかもしれません。

私自身もかなりの頑固者だと自覚しています。
カウンセリングの場では柔軟な思考を心がけていますが、人生や趣味においては、興味の対象が狭く、一度ハマると、とことんこだわる性質があります。
これは、子供の頃から変わらない私の特性です。

この「こだわり」がうまく機能している時は良いのですが、一旦うまくいかなくなると、自暴自棄に陥りやすくなります。

自分の価値や人生そのものに疑問を抱いてしまうのです。
気分転換に他のことに目を向ければ良いと頭では分かっていても、なかなかそれができない。
まるで脳がそのようにプログラムされているかのように感じます。

頑固者の持つ「美点」と「課題」

頑固な人は、仕事に真摯に取り組み、融通は利かないものの、基本的に嘘をつかない人が多いと私は感じています。

しかし一方で、人に心を開くのが苦手で、人を寄せ付けない雰囲気を纏っている人もいます。

これは、他人を信用しきれない、あるいは「騙されてなるものか」という警戒心が心のどこかにあるのかもしれません。また、時代の流れに自分を合わせる気などさらさらない、という頑なな姿勢を見せることもあります。

そして、自分に対するこだわりが強すぎる一方で、他者への関心や興味が薄い。
このバランスの悪さが、頑固な人の特性と言えるでしょう。

自分に固執するあまり、時代の変化にすら背を向けてしまうのです。
こう考えると、頑固さの度合いにもよりますが、頑固者は孤独で、寂しさを抱えている人、という側面が見えてくるように思います。

時代の流れに合わせないということは、最新の技術や一般化されたサービスを取り入れられず、日常生活で不便を感じることもあるかもしれません。
頑固な人を良く言えば「己を貫く人」です。

しかし、その心は自己で凝り固まり、他者との交流能力が低く、深いところで寂しさを感じているようにも思えてなりません。

孤独からの脱却と人生の「保険」

そして、頑固者にとって最大の危機は、そのこだわりの対象が崩壊した時、あるいは何らかの理由で活動できなくなった時です。
自己の価値やアイデンティティが揺らぎ、深い危機に直面する可能性があります。

このような事態に陥らないためにも、いくつかの趣味を持ち、交友関係を広げ、何事にも心を開いて、豊かなコミュニケーションを築くことが非常に大切であると私は考えます。

それはまるで、人生における「保険」のようなものかもしれません。
一つのこだわりが揺らいでも、他の柱があれば、自己を見失わずにいられるからです。

あなたは、ご自身の「こだわり」とどのように向き合っていますか?
そして、これからの人生で、どのような「保険」をかけていきたいですか?

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