可能性を求めすぎると、かえって可能性を失う?
私たちは生きる上で、夢や希望を胸に抱くことがあります。
そして、その夢や希望の実現に向けて行動することは、まさに「可能性を求める」と言い換えられるでしょう。
特に若い世代の方々は、多くの可能性を追求したいと考える傾向があるのではないでしょうか。
「あれもこれもできる」という万能感を抱きがちです。
しかし、たくさんの可能性に手を広げすぎると、皮肉なことにその可能性自体を失ってしまうことがあります。

可能性を求めすぎると時間との関係上可能性を失う
Index
1.可能性追求と時間の関係:多角的すぎると何も達成できない
2.納得するまで取り組み、次へ活かす
1.可能性追求と時間の関係:多角的すぎると何も達成できない
私たちが掲げた可能性を現実にするためには、時間が不可欠です。
したがって、あまりにも多くの可能性を同時に求めすぎると、それぞれの可能性に割ける時間が少なくなり、結果として何も達成できなくなってしまうのです。
可能性を実現する上でまず大切なのは、一つのことに徹底的に取り組むことではないでしょうか。
その上で、もし今取り組んでいることについて、成功の見込みや可能性が低いと判断されるのであれば、次の可能性を探すのも良いでしょう。
しかし、一つのことへの取り組みが浅く、中途半端な状態で諦めてしまい、すぐに次の可能性へと移る。この行為を繰り返してしまうと、次第に可能性そのものを見失ってしまうことになります。

2.納得するまで取り組み、次へ活かす
本当に可能性や夢を叶えたいのであれば、まずは懸命に一つのことに取り組み、納得した上で次の方向へ進むのが賢明です。
その際には、以前求めていた可能性の追求から得た学びや経験を、少しでも活かせる新たな可能性を探すことをおすすめします。
そうすることで、以前培った知識やスキル、経験が次の可能性の達成や成功に大いに役立つはずです。
もちろん、以前の可能性が「全く自分には合わなかった」と感じ、完全に方向転換するという選択肢もあります。
それは、以前の可能性を追求した後に得られた自己理解の学習結果ですから、何ら問題はありません。

可能性を求めすぎることの最大の問題は、「あれもこれも」と手を出しすぎて、結局何一つ成果を出せなかったという結果に陥ってしまうことです。可能性を求めれば求めるほど、かえって可能性を失うというパラドックス。
気がつけば年齢だけを重ね、時間と気力を消耗し、虚しさしか残らない。
そんな現実を招くことは避けたいものです。
あなたが今、最も集中すべき「可能性」は何ですか?