活き活きと楽しく生きるために、今できること
今の時代、「何となく心がどんよりする」「毎日が楽しくない」と感じていませんか? 雲が空を覆うように、鬱々とした感覚を抱えている方も少なくないかもしれません。
その背景には、社会の変化による孤独感の蔓延があるのかもしれません。
あるいは、働いても報われないと感じる経済的な不安や、自分の意見が言えない同調圧力の影響もあるでしょう。
心が満たされない状態が続くと、人は刹那的な享楽に走ったり、時には社会の常識から逸脱した行動や依存的な行為に傾倒し、その空虚感を埋めようとすることがあります。

また、どんよりとした日々が続くと、私たちの感性そのものが「楽しむ」ことを忘れ、笑顔が少なくなる悪循環に陥ることもあります。
このような時代の中で、私たちはどうすれば少しでも活き活きと、そして楽しく日々を過ごせるのでしょうか?
今回のメッセージは、「経済的にはさほど困っていないが、日々の生活に楽しさや活き活きとした感覚を見出せない」と感じている方に向けています。
現在、経済的な苦境に直面している方や、生活への不安でいっぱいの方々には、まず問題解決や生活の立て直しが最優先であるということをご理解ください。全ての方に同じメッセージが届くわけではないことを、何卒ご容赦いただければ幸いです。

活き活きと楽しく生きるための4つの視点
活力に満ち、少しでも楽しく生きるために、何が必要でしょうか。
ここでは、4つの視点から具体的な行動や心の持ち方について考えてみましょう。
1.夢や目標を持って生きる
2.メリハリのある時間の過ごし方(趣味と人間関係)
3.嫌なことは忘れ・悩み続けない
4.社会に自分が活かせる何かをする(お金が全てではない)
1.夢や目標を持って生きる
「自分の人生をこう生きたい」「何かを成し遂げたい」。
そうした夢や目標を持って日々を過ごすことは、私たちに大きなエネルギーを与えてくれます。
目標が明確であれば、それを達成した自分を常にイメージでき、それが行動の原動力となります。
ワクワク感に満ち、充実した時間を過ごすことで、結果として日々の楽しさや活き活きとした感覚が生まれるでしょう。

2.メリハリのある時間の過ごし方(趣味と人間関係)
ストレスの多い現代社会では、生き方そのものに工夫が必要です。
もしあなたが、仕事にやりがいを見出せず、退職や転職を考えているものの、経済的な理由から踏み切れない状況にあるなら、まずは「気分転換」を大切にしましょう。
健全な趣味を見つけ、会社以外の私的な人間関係を充実させることは、大きな助けになります。
仕事のストレスから離れ、趣味に没頭したり、心許せる友人との時間を過ごしたりすることで、あなたは別世界で楽しみ、熱中し、活力を養うことができます。
メリハリのある生活は、公的な生活で抱えるストレスを軽減し、枯渇しかけた心に潤いを与えてくれるはずです。

3.嫌なことは忘れ・悩み続けない
人は嫌なことがあると、悩み続けたり、怒り続けたりしがちです。
これもまた、現代社会のストレスがもたらす影響かもしれません。
しかし、起きてしまった出来事を繰り返し反芻し、嫌なことばかり考えていると、心はさらに鬱的になり、気力も低下し、投げやりな気持ちになってしまうこともあります。
嫌なことを「忘れる」のは難しいかもしれません。それでも、体を動かす(軽い運動など)ことや、趣味に没頭することなど、意識的に気分転換を図り、できるだけ早く気持ちを切り替えることが大切です。
ストレスにさらされる現代において、「忘れる能力」は失われつつあるのかもしれませんが、この能力を取り戻すことで、心はリフレッシュされ、活き活きと物事を楽しめるようになります。
悩み続ける癖は、脳の機能に影響を与え、後々改善に時間を要することもあります。
もしあなたがすでに「悩み癖」を持っているとしても、脳の機能は変えられるはずです。
深く考える知性を持っているとポジティブに捉えつつも、悩みすぎは楽しい感覚を遠ざけてしまうため、嫌なことは引きずらないよう、日々の訓練を積み重ねていきましょう。

4.社会に自分が活かせる何かをする(お金が全てではない)
私たちがストレスを抱える多くの場面で、経済活動が関係していることがあります。
過重労働、上司からの叱責、人間関係の軋轢、仕事の失敗など、仕事が原因となるストレスは少なくありません。
前述の「メリハリのある時間の過ごし方」でも触れましたが、職場以外の人間関係は、活き活きと生きる上で非常に重要です。
それは趣味だけでなく、ボランティアなどの社会活動でも良いのです。
誰かの役に立つことをする。それだけでも、あなたは自分自身に誇りを感じ、公的な世界とは異なる人間関係の中で、楽しく、活き活きとした時間を過ごすことができるでしょう。
これは、あなたの私的な時間を積極的に社会参加に使うことで得られる、かけがえのない喜びです。

もちろん、経済活動や仕事は私たちの生活に不可欠であり、お金がなければ生活は成り立ちません。
しかし、「ある程度の収入があれば、それ以上のお金と幸せは必ずしも比例しない」という説もあります。お金のことばかりを追い求めることが、必ずしも幸せにつながるとは限らないのです。
もしあなたが、ある程度の収入を得ているのであれば、お金にばかり意識を向けるのではなく、経済活動以外の時間に重点を置き、活き活きと楽しく暮らすことを考えてみてはいかがでしょうか。
もちろん、仕事に趣味や生きがいを見出している方は、それがそのまま充実感につながっているため、そのままで素晴らしいことです。