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怒っていないのに、なぜか攻撃的な口調になる人の心理

人とのコミュニケーションで、相手に悪意はないはずなのに、なぜか攻撃的な口調で話された経験はありませんか?

「こんにちは」と丁寧に話しかけただけなのに、返ってきたのは突き放すような言葉。
そんな時、あなたは驚いて黙り込んでしまうかもしれません。
あるいは、カチンときて、つい自分も同じような口調になってしまうこともあるでしょう。

そして、最終的には「もうこの人とは話したくない」とコミュニケーションを打ち切ってしまうかもしれません。

さて、なぜ、話しかけられたことに対して、攻撃的な口調で返してしまう人がいるのでしょうか。

もちろん、背景に明らかな怒りがある場合もあります。
しかし、この記事では、自分では怒っている自覚がない、あるいは怒りに気づいていないケースに焦点を当てて、その心理を探っていきたいと思います。

怒りに無自覚な時に、攻撃的な口調になってしまう4つの心理

Index
1.「自分が嫌い」という自己嫌悪が、他者への攻撃に転じる
2.イライラという感情が、言葉を荒げる
3.「自分は偉い」と勘違いし、相手を見下している
4.丁寧なコミュニケーションを知らず、攻撃的になってしまう

1.「自分が嫌い」という自己嫌悪が、他者への攻撃に転じる

自己肯定感が低く、自分が嫌いな人は、知らず知らずのうちに自分自身に攻撃心を向けていることが少なくありません。

そして、人から話しかけられると、心の中にくすぶる「自分への攻撃心」が、話しかけてきた相手に向かってしまうことがあります。

このようなタイプの人は、「自分が嫌い」という心理の根底に、「他者も嫌い」という傾向を抱えていることがあります。
これは、人間関係に必要以上に関わりたくない、自分の領域に踏み込んでほしくないという心理の現れです。

話しかけられることを、自分のプライベートな領域への「干渉」だと無意識的に捉え、自衛のために攻撃的な口調になってしまうのかもしれません。

誰にでも、苦手な人から話しかけられて、つい冷たい態度をとってしまった経験はあるでしょう。
この心理が、自己嫌悪が強い人にとっては、より多くの人に対して生じていると考えられます。

2.イライラという感情が、言葉を荒げる

何らかの理由でイライラしている時、人は感覚が過敏になります。

朝の親子喧嘩、仕事のストレス、連日の疲労、気圧の変化など、原因は様々です。
これといった原因がなくても、なんとなくイライラしてしまう日もあるでしょう。

そんな時、話しかけてきた相手のちょっとした仕草や話し方が気に障り、無意識のうちに余計な一言を口走ってしまうことがあります。

イライラしている時は、神経が高ぶりがちです。
日頃は丁寧な対応を心がけている人でも、感情のコントロールが難しくなり、攻撃的な口調になってしまうのです。

イライラしているな、と感じた時は、深呼吸が有効です。
また、過去の嫌な出来事を何度も思い出さないようにすることも大切です。

3.「自分は偉い」と勘違いし、相手を見下している

自分を偉いと思い込んでいる人は、他者への尊重を欠き、自然と見下すような態度をとってしまいます。

丁寧な言葉を使う必要がないと思い込んでいるため、相手への口調は命令的で攻撃的になりがちです。

例えば、店員に対して偉そうな態度をとる「お客様」の心理もこれに似ています。

このようなタイプは、「なぜ自分は偉いのか」をじっくり考えてみると、その根拠がないことに気づくはずです。相手を尊重する気持ちがなければ、良好なコミュニケーションは生まれません。

4.丁寧なコミュニケーションを知らず、攻撃的になってしまう

悪気や敵意はないにもかかわらず、丁寧な言葉遣いができず、結果的に攻撃的な口調になってしまう人もいます。

これは、育った環境の中で、相手を尊重した言葉の使い方を学ぶ機会がなかったことが背景にあるかもしれません。

「相手を大切にしたい」という気持ちはあっても、それをどのように言葉で表現すれば良いのかがわからないのです。

心理学では、アサーション(相手も自分も尊重する自己表現)という概念があります。
これは、自分の気持ちを正直に伝えつつ、相手の気持ちも配慮するコミュニケーションの方法です。

もし心に相手を尊重する気持ちがあるのなら、このスキルを磨くことで、攻撃的ではない、心に沿った丁寧なコミュニケーションができるようになるでしょう。

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