子どもの自立を促す「自分で考えさせる」距離の取り方
子どもの自立にとって大切なことの一つに、親と子の適切な距離の取り方があります。
特に、親から見て「反抗期」と呼ばれる時期は、慎重な対応が求められます。
この時期に、力で子どもを押さえつけないことが何よりも重要です。
では、親子間で適切な距離を取るとは、具体的にどういうことなのでしょうか。

子供の自立には子供が主体的に考え行動することが大切
Index
1.子どもの主体的行動を見守り、距離を取ることの重要性
2.子どもの自主性を否定する親は、自立を阻む
1.子どもの主体的行動を見守り、距離を取ることの重要性
子どもの自立心を育む上で欠かせないのは、「子ども自身が考え、意欲のあることには、まずはチャレンジさせてみる」ということです(もちろん、あまりにも無謀な場合は止める必要がありますが)。
この「チャレンジし、行動する」という経験は、子どもの今後の人生にとって非常に重要です。
自分で考え、自分で決断し、それを実行する。
この一連の行動は、成功体験につながり、将来への自信を培うことにも繋がります。
親は、この一連の行動に口出しせず、温かく見守ることが大切です。

もし子どもがうまくいかずに相談してきたら、一緒に考えてあげましょう。
うまくいかなかったことを責めるのではなく、なぜうまくいかなかったのか、そこから何を学べたのかを共に考えることで、子どもの思考力を育むきっかけとします。
思考力、意思決定力、行動力、自信、そして振り返りから学ぶ力。
これらは、学校を卒業し社会で生きていく上で、必須となる力です。
子どもの頃のチャレンジ行動は、将来の自立を培う上で不可欠なものなのです。
なぜ私がこのことを書くのか。

それは、私自身の幼少期から青年期にかけての親との関係性、そして距離感を振り返ると、その重要性を痛感するからです。
私は子どもの頃、主体的に何かにチャレンジした経験がほとんどありませんでした。
チャレンジするという発想自体がなかったように思います。
発想がないということは、考える力も十分に育まれていなかったのでしょう。
自分で考えて動くこともなく、自信が培われることもありませんでした。
なぜ私がチャレンジしなかったのか、考えなかったのか。
その根底には、親が私の行動や考えを否定し続けてきたことがありました。

2.子どもの自主性を否定する親は、自立を阻む
私の親は、私が何か行動を起こそうとすると、ことあるごとに干渉し、否定してきました。
考えても否定される。
動いても怒られる。
そんな状況では、「考えること自体が無駄だ」と感じてしまいます。
結果として、言われたことだけをするようになり、諦め感や主体性の欠如が生まれていきました。
これでは、自立心は育まれず、社会で通用する力を身につけることはできません。
子どもが自立するために最も大切なことは、子ども自身が「何をしたいのか」を考えることです。
そして、そのために「どうすればいいのか」を考え、実際にチャレンジし、行動することです。
結果がどうであれ、うまくいっても、うまくいかなくても、そこから学びがあれば、それで十分ではないでしょうか。
もちろん、うまくいけば成功体験になりますし、たとえうまくいかなくても、チャレンジしたこと自体を褒めてあげるべきです。

子どもの主体性を確立し、自立を促すためには、以下のプロセスが不可欠です。
- 考えること
- 意思決定をすること
- 行動すること
- 体感すること
- 結果を出すこと
- 振り返ること
これら一連の行動を、親は口出しせず、見守り、適切な距離を取る。
この姿勢こそが、子どもの成長と自立を加速させるのです。
そして、この一連の動きは、私たち大人にとっても、自分自身を成長させる上で大切なことなのではないでしょうか。
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