なぜ嘘をつくのか 嘘の心理とメリット

嘘。
事実と違うことを言う。

しかし、人はなぜ嘘をつくのか。
その心理には、何かを得る(失いたくない何かを守る)ため、この心理的背景が大きく存在すると思います。

その個別の事情について、私なりに考えてみました。
しかし、この嘘をつく理由全て、その根幹は、子供から大人まで共通しているような気がします。

もし、そうであれば、嘘をつくことそのものが、「人間の本質」なのかもしれません。

1 怒られたくないため
2 自分を大きく見せたい 虚像の自己像 創られたアイディンティティ
3 自己の利のため
4 社交性に基づく必要な嘘
5 嘘をつかなくても良いのに、瞬間的に嘘をついてしまう習慣

1 怒られたくないため

人は怒られると自分が傷つくものです。
他者に怒られる理由の主は、「失敗」でしょう。
失敗をした時、すでに、自分が自分に恥の気持ちを持ち、すでに、自分が自分を責め、自分を傷つけています。
それに、失敗には、その行いに対する責任がついてくることも多々あります。

他者から怒られ、責任を取るために奔走することが嫌で、嘘をつく。
また、その失敗により、自己の信頼を失いたくないために嘘をつく。
失敗、ミスが周囲に知れわたり、恥をかくことが嫌だ。
嘘をつくための理由としては、よくあることではないでしょうか。

しかし、大概の人は、この嘘をついた後は、後悔、自己嫌悪の気持ちを持つものです。
それは、多くの人が嘘をつくことは、良心に恥じている感覚からです。

2 自分を大きく見せたい 虚像の自己像 創られたアイディンティティ

人に好かれたい、憧れを持って見て欲しい、自慢したい等、人は他者よりの尊敬と優越の念を求める傾向があります。
嘘により、自分を大きく見せ、虚像の自分を演じているのです。

このタイプの嘘をつく人は、自己価値が低く、その自己価値を上げたいのか、何らかの人格障害かもしれません。

また、嘘の世界、及び嘘の世界の自己が、その方のアイディンティティを維持するために存在。
本当の自分(萎縮した自己、強い劣等感を抱く自己)との、心理的バランスを取るために、虚像の自己像をつくりあげ、嘘をつき続けているのかもしれません。

いずれにせよ、本当の自分でない自分を演じているのです。
そして、本当の自分、本当の実態の自分を、他者に知られたくないのです。

そのため、嘘で塗り固められた自己像がはがれないように、永遠に嘘をつかないといけないでしょう。
嘘がばれると、信頼を失います。
嘘で固められた自分の嘘が明るみになった時、嘘で固められた虚像の自己像は崩壊し、他者の信頼も失い、自分自身の心の崩壊へともつながるでしょう。

自分を大きく見せたい。
行き過ぎには注意が必要です。

その他、詐欺師等にも、このタイプは存在します。
(私のような優雅な生活をしたければ、この商品を是非、お勧めします等)。
注意しましょう。

3 自己の利のため

上述と重なりますが、怒られないため、責任から逃れるため、認められたいため、自己価値を上げるため等は、心理的満足感を得るため、心理的損失を避けるため、経済的利得を得るため、全ては、「自己の利のため」であるとことは、共通しています。

人は、「自己の利を得る」ために嘘をつく動物なのかもしれません。

4 社交性に基づく必要な嘘

嘘。
その全てが悪いのではありません。
自分が思っていることと違うことを言う、これを嘘と定義することも出来ます。
しかし、嘘には社交性、人間関係をスムーズにするために発信された嘘も存在します。

例えば、社内で同僚の女性があなたに言います。

「私、少し太っちゃった」。
確かに、以前と比べて、太っているかなと思っても。

「そうだね。太ったね。今日から夕食抜いたら」等、同僚の女性に言われないでしょう。
同僚の女性が太られたとしても、社交性、人間関係を考えた場合は、思っていることと違うことを発信することも大切です。

これを「嘘」と定義するのは、私は厳し過ぎる、嘘に対する定義ではないかと思います。

ちなみに、先ほどの女性に対しては、「そうかな?。全然、分からないよ」。
こんな感じが無難でしょう。

何でも思ったことを正直に言っていると、人の心を傷つける事態も生じます。
思っていても、思った通りに言わないこと。
嘘のようで、嘘ではない、何が嘘かを考える以上に、人の気持ちを考えましょう。
人間関係構築のうえでも大切なことです。

5 嘘をつかなくても良いのに、瞬間的に嘘をついてしまう習慣

嘘をつく必要もないのに、なぜか、人からの問いかけ、質問、詰問に対して、瞬間的に嘘をついてしまう悩みを抱いている方もおられると思います。

これは、習慣化されているのでしょう。

私がこの問題に対して思うことは、過去、親子関係がどうであったか?
この点を問題視すると思います。

幼児期、子供時等において、親があなたに質問。
当然、子供であるあなたは正直に答えます。
しかし、親はあなたの言葉を信頼、信用せず。

「嘘。嘘を言わずに。正直に言いなさい」と怒った口調で詰め寄る。

このような経験をし続けた子供は、成長した際、自分は何を言っても信じてもらえないと思い込み。
習慣として、無難な嘘をついて、その場をごまかす癖をお持ちなのかもしれません。

この問題で悩み、過去の親子関係を振り返り、思い出したことがあるのであれば、過去、間違いなく、その経験を日々されたということです。

習慣は変えられます。
成長したあなたは、誰かの質問、問いかけにに対して、正直に、自分の言葉で話し、過去と同じことが再体験されるか、確認することも出来るのです。

親と他人は別物です。

その他 嘘をつく心理

嫌なことから逃げる。
ほめられたいために嘘をつくこともあるでしょう。