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巡り来るチャンス、本当に掴むべきは何か?

目先の利益より大切な「今」への向き合い方

人生には、まるで突然のように「チャンス」が訪れることがあります。

目の前に魅力的な選択肢が現れたとき、「これを逃したら二度とないかもしれない」と焦り、すぐにでも飛びつきたくなる気持ちは、誰しもが抱くものでしょう。
特に、収入の増加やキャリアアップが見込める話であれば、心が揺れ動くのも無理はありません。

しかし、その「チャンス」を掴むことよりも、今、あなたが向き合っていることへの責任を全うする方が、あなたの人生にとって、はるかに価値がある場合がある、と私は考えています。

Index
1.「目先の欲」に囚われず、今の仕事に「仕え切る」ことの重要性
2.私が経験した「チャンスよりも今の仕事」を選んだ話

1.「目先の欲」に囚われず、今の仕事に「仕え切る」ことの重要性

たとえば、現在契約中の仕事が残り2ヶ月ある状況で、1週間後からスタートできる新しい、より大きな仕事の依頼が舞い込んできたとします。

新しい仕事の魅力に心を奪われ、「残り2ヶ月の契約を破棄してでも、このチャンスを掴みたい」と考えるかもしれません。

もちろん、契約を破棄するかどうかは、あなたの自由な選択です。生計や個々の人生がありますから、何を優先するかは人それぞれでしょう。

しかし、私は、たとえどれだけ魅力的なチャンスが巡ってきたとしても、契約先に迷惑をかける可能性があるのであれば、そのチャンスは見送り、残りの契約期間を全うするべきだと考えます。

なぜなら、それは「責任を果たす」ということであり、ひいては「今の仕事に仕え切る」ことだからです。
人は、今、自分が関わっていることに誠実な姿勢で取り組むことによって、自身の「波動」を高め、人格を磨くことができると信じています。

目先の欲に優先順位を置いて新しいチャンスを掴むよりも、目の前のことに全力を尽くし、波動や人格を高めることの方が、長い人生においてずっと大切なのです。

2.私が経験した「チャンスよりも今の仕事」を選んだ話

私自身の経験をお話ししましょう。私が2003年11月から勤務している若年者求職センター(仮称:委託契約)での出来事です。
当初の契約は2004年3月末までで、それ以降の更新は未定という、先の見えない状況でした。

そんな不安を抱えていた2004年1月末、ある派遣会社から大学での就職支援カウンセラーの仕事の打診があったのです。
2月から勤務開始で、最長3年間の勤務保証という、非常に安定した魅力的な話でした。

私はこの話を聞いた時、一度は現在の若年者求職センターの契約を途中で打ち切り、新しい大学の仕事に就こうと決意しました。

しかし、よくよく考えると、深く悩みはじめました。

「カウンセラーとして今勤務しているのに、その途中で責任及び、仕事を投げたすとは、一体何をもってカウンセラーとして、クライエントに何を伝えるのか?」。

深く自問自答する中で、契約途中で仕事を投げ出すことは、人を導く者としてあるべき姿ではない、と思えてきたのです。そして、私は大学からの派遣の仕事を断りました。

当時、「事に仕える」、「波動を上げる」といった意識はまったくありませんでしたが、結果として正しい選択をしたと確信しています。

なぜなら、その後、若年者求職センターの仕事の延長が決まり、結果的にそこから5年間勤務することになったからです。

もしあの時、私が「チャンス」だと思い、大学の就職支援の仕事を掴んでいたとしたら、3年後、私の人生はどうなっていたでしょうか?

目先の収入のために新しい仕事を選ぶのではなく、果たすべき責任、目の前のことに「仕え切る」ことを選択したことで、私の波動が上がり、より良い条件での就労、つまり若年者求職センターでの仕事の継続という結果を掴むことができたのかもしれません。

これは、単に収入の問題ではありません。
あなたの波動、そして人格に関わる重要な選択なのです。

なぜなら、チャンスは訪れてもすぐに去ってしまうこともあれば、一度逃したチャンスは二度と訪れないかもしれないからです。

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