友達が多いパートナーへの独占欲:その感情とどう向き合うか
恋愛問題:(パートナーに対する独占欲)
Index
1.憧れから生まれる、複雑な感情
2.独占欲の矛盾と、パートナーへの敬意
3.自分と相手を尊重する関係を築くために
1.憧れから生まれる、複雑な感情
あなたは、友達や仲間が多い異性に惹かれ、恋に落ちた経験はありませんか?
もし、ご自身が「友達が少ない」、「仲間がいない」と感じ、そのことに劣等感を抱いている場合、自分にはないものを持っている相手に強く惹かれることは自然なことです。
多くの友人に囲まれているパートナーを見る時、最初は、その関係性を通してご自身の世界も広がるような満足感や、素敵な人に恵まれているパートナーと付き合っていることへの誇りを感じるかもしれません。
しかし、元々少人数の関係性を好んだり、大人数の集まりが苦手な方にとっては、パートナーの交友関係の広さが、やがて苦痛へと変わる可能性もあります。

大勢の中でパートナーと一緒にいるよりも、一対一で常にそばにいたいという気持ちが強くなり、結果として、パートナーに対し「自分だけを見てほしい」、「自分だけに時間を使ってほしい」という独占欲が芽生えることがあります。
パートナーがあなたを置いて他の友人と過ごす時間に嫉妬を感じ、「もっと自分を優先してほしい」という思いが募る。
しかし、パートナーにとっては、これまで築き上げてきた友人や仲間との関係を、あなたのために断ち切ることはできないでしょう。
あなたを大切に思いながらも、友人や仲間もまた、彼らにとってかけがえのない存在なのです。

2.独占欲の矛盾と、パートナーへの敬意
考えてみてください。
あなたは、ご自身が抱える孤独感から、多くの友人に囲まれたパートナーに羨望を抱き、その魅力に惹かれてお付き合いを始めたはずです。
それなのに、いざ交際が始まると、パートナーに友人との時間を制限し、自分だけを優先してほしいと迫るのは、少し理屈が通らないのではないでしょうか。
なぜなら、そのパートナーの魅力の一つは、豊かな人間関係の中で培われた人間的な魅力だからです。
それをあなたが削いでしまうことは、好きになったパートナーそのものの価値の一部を消してしまうことと同じかもしれません。

3.自分と相手を尊重する関係を築くために
この独占欲は、決して悪い感情ではありません。
それだけパートナーを深く愛している証拠でもあります。
しかし、その感情が行き過ぎると、パートナーとの関係にひびを入れてしまう可能性もあります。
大切なのは、ご自身の感情を認めつつ、パートナーの個性や人間関係も尊重することです。

a)ご自身の孤独感に向き合う
なぜパートナーの交友関係に嫉妬するのか、その根底にあるご自身の感情やニーズを理解することから始めましょう
b)パートナーとオープンに話し合う
あなたの気持ちを正直に伝えつつ、パートナーの交友関係に対する理解を示し、お互いが心地よいと思えるバランスを見つける努力をしましょう。
c)ご自身の人間関係を広げる
パートナーに依存するのではなく、ご自身でも新しい趣味を見つけたり、興味のあるコミュニティに参加したりして、新たな人間関係を築くことを検討してみましょう。
パートナーの魅力を認め、その交友関係を理解することで、あなた自身の視野も広がり、より成熟した愛情を育むことができるはずです。お互いを尊重し、支え合える関係を目指していきましょう。