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自己肯定感を高める一つの方法:自分を素直に認めること

自己肯定感を高める上で、自分に素直になること、そして他者からの言動、特に褒め言葉などを素直に受け取ることは非常に大切です。

今回は「素直さ」をテーマに、自己肯定感を育む方法について深掘りしていきます。

自己肯定感を高める「素直さ」とは何か

Index
1.他者の褒め言葉を素直に受け取る
2.高い理想を手放し、今の自分を受け入れる
3.自分の長所を認識し評価する・できないことばかり見続けない
4.自分と他者の違いを認める
5.好きなことをする・肯定してくれる仲間を作る

1.他者の褒め言葉を素直に受け取る

私自身、幼少期から母に罵倒され続け、自己肯定感というものがほとんどない状態で育ってきました。50代になった今、ようやく少しは自己肯定感を持てるようになったと感じています。

ここで、心理学でよく知られている脳がいかに現実を認識するかという説を考えてみましょう。

例えば、職場で上司に褒められた際、「ありがとうございます」と素直に喜ぶのと、「どうせお世辞だろう」と斜に構えてしまうのとでは、私たちの感覚や気持ちは大きく異なります。

上司が自分を認めてくれたという事実を、脳がどのように認識するかによって、心の反応は大きく変わるだけでなく、自己肯定感にも深く影響するのです。

問題は、「どうせお世辞だろう」と判断するのも、私たちの脳の働きである、ということです。
脳が上司の褒め言葉を過小評価しているのです。
このような「脳のクセ」がついてしまうと、自己否定のループから抜け出せず、自己肯定感を高めることは難しいでしょう。

しかし、ここで立ち止まって考えてみてください。
「どうせお世辞だろう」と判断した根拠は何ですか?
それは、いつもの自己否定をしてしまう、脳の悪いクセではないでしょうか?

自己否定から回復し、自己肯定感を高める方法の一つとして、「素直になる」ことが不可欠です。

つまり、上司に褒められたら、その言葉を自分なりの解釈を加えずに、そのまま受け取るのです。
努力の結果として褒められたことを邪推せず受け止め、できればノートなどに記録してみましょう。
このような、脳の現実認識の仕方を変えるための自己努力が必要なのです。

例えば、今日一日あった良いことをノートに記録してみる。
「上司に褒められた」「取引先から感謝された」、「電車で席を譲ることができた」など、どんなに小さなことでも構いません。
そして、それを目で見て感じる
さらに、記録したことを声に出して言ってみることで、耳からの情報でも感じる

これらを継続することで、「自分にも望ましいこと、評価されることは、実際に起こっているのだ」と脳に教え込み、脳のクセを良い方向に変えていくことができます。

決して否定せず、邪推せず、ありのままを受け止める努力を続ければ、徐々に素直になれる可能性は高まります。
他者からの褒め言葉や肯定的な言葉を素直に受け取ることによって、あなたの自己肯定感は確実に高まっていくでしょう。

また、あなたが素直になることで、他者に対する態度も自然と変化し、周囲から好感を持たれやすくなります。
結果として、他者との誠実な関係を築く機会が増え、「自分は他者に受け入れられている」という感覚を得て、自分自身にOKを出すことができるようにもなるでしょう。

2.高い理想を手放し、今の自分を受け入れる

自分に素直になるという意味において、今の自分をありのままに受け入れること、すなわち自己受容は非常に重要です。

自己受容ができている方は、「今の自分で十分良い」という感覚を持っており、自己否定感は少なく、むしろ高い自己肯定感を育んでいると考えられます。

しかし、「今の自分で良い」という感覚を抱くためには、達成が極めて困難な高い目標ばかりを掲げて挑戦していては、自己受容の境地に至ることは難しいでしょう。
そもそも、達成困難な高い目標を掲げる心理的動機の中には、「この目標が達成できれば、自己肯定感を得られるだろう」という意図が明確にあるのではないでしょうか。

もし今の能力では達成不可能な目標を設定しているのであれば、この点においても、あなたは自分に素直ではないと言えるかもしれません。

また、「今の自分を受け入れる」という考え方に対して反発を感じるならば、やはり自分に素直になれていない証拠です。
「こんな自分は受け入れられない」、「これが達成できれば、自分を受け入れられるのに」といった思考に陥っていませんか?

今は達成が困難な目標であっても、努力を続けることで能力やスキルが向上し、やがて達成可能な目標となることはもちろんあります。
しかし、無理は禁物です。

素直に今の自分の状態を受け入れ、そして、日々の最善を尽くし、ゆっくりとではあっても目標に向かって努力している自分を認めること。
これらの「自己を認める」行為も、自分に対する素直さであり、自己肯定感、この感覚を獲得するために必要なことではないでしょうか。

3.自分の長所を認識し評価する・できないことばかり見続けない

人には誰しも、長所と短所、そして得意なことと不得意なことがあります。
人の能力は皆、持っているものが異なります。
自己肯定感を高めるには、自分の長所を認め、それを活かすことが重要です。

そして、その長所を周囲に認められ、褒められた時に、それを心から素直に受け取ること。
これは、自分にも他者にも素直になる姿勢と言えるでしょう。

自己肯定感の低さに悩む方は、往々にしてできない自分や自分の能力不足の点ばかりに目を向け続け、長所を過小評価する傾向があります。

しかし、長所とは、あなた固有の素晴らしい特徴なのです。
そして、この長所は、仕事のスキルといった表面的なものだけでなく、他者への配慮力、コミュニケーション能力、集中力、粘り強さなど、非常に多岐にわたります。

どうか、自分に素直になり、あなたの長所を最大限に認めてあげてください
できない点ばかりを見続けていては、自己否定が先行してしまい、自己肯定感は決して育ちません。
誰にでも長所と短所(欠点)はあり、それが何であるかは人それぞれなのです。

4.自分と他者の違いを認める

前項と重なる部分もありますが、自分と他者は異なる存在であるという事実を認めることが大切です。

「あの人にはできるのに、自分にはできない。だから自分はダメだ」と他者と比較して落ち込むことはありません。

逆に考えてみましょう。彼/彼女にはできないけれど、自分にはできることもあるはずです。
自分と他者の違いを認め、過度な比較をせず、素直に自分自身を認めること。
自己肯定感を育む上で、他者と比較ばかりしていると、どうしても自分の「できない点」にばかり注意が集中し、結果として他者を高く評価し、自分を卑下することに繋がります。

これでは、自己肯定感は育ちません。

人は人。
自分は自分。
他者との違いを認め、あなたの長所や優れている点を、素直に受け取り、正しく評価しましょう。

5.好きなことをする・肯定してくれる仲間を作る

自己肯定感を高めるための有効な方法の一つに、あなたのことを否定しない仲間を持つことが挙げられます。
仲間を持つためには、共通の好きなことや趣味、理念を共有できる人たちと関係を築くのが良いでしょう。

なぜなら、否定されないということは、肯定されているということだからです。
孤独な生活の中で自己肯定感を得ることは、非常に難しいものです。

肯定とは、基本的に人からもたらされ、それが自己肯定感を育む基盤となるからです。
一人で孤独にいるだけでは、自己肯定感どころか、心の閉鎖状態へと陥ってしまう可能性すらあります。

心を開いて話し合える、そんな仲間と出会い、親しくなり、彼らから認められ、自分が肯定されている感覚を強く得ることで、自己肯定感はより深く身につくものです。
そのためには、仲間からの温かい言葉などを、やはり素直に受け取ることが必要となるのです。

自己肯定感の低さで悩んでいる方は非常に多くいらっしゃいます。

もしあなたが一人でこの問題に立ち向かうのが難しいと感じるなら、心理カウンセリングも自己肯定感を高める上で非常に有効な手段となり得ます。

あなたの心が軽くなる一助となるかもしれません。

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