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「脳と体の分離感(体からのメッセージを無視しないこと)」

体からのメッセージを無視して体を動かすことを強制する脳の問題

Index
1.脳と体の対話:見過ごされがちな体からのメッセージ
2.体からのメッセージを無視し続ける脳の問題
3.脳と体の対話を取り戻す:意識的な「待つ」ことの重要性

1.脳と体の対話:見過ごされがちな体からのメッセージ

私たちは日々の生活の中で、仕事や家事、人間関係など、様々なことに意識を向けています。
特に、現代社会はスピードが求められ、効率よく物事をこなすことが美徳とされがちです。

しかし、そんな中で私たちは、最も身近な「自分自身の体」からのメッセージに、どれだけ耳を傾けているでしょうか?

私は、一度「やろう」と決めたことは、多少無理をしてでも早く終わらせたいタイプです。
特にパソコンを使った作業では、体が「休みたい」と訴えているのを感じながらも、無理を重ねて作業を続けてしまいます。

その結果、予定より早く仕事は片付くものの、長時間座り続けたことによる腰、肩甲骨、首の痛み、目の疲れ、そして頭の重さといった不調が、常に私を悩ませています。

思えば、このような無理をもう10年以上続けているかもしれません。

「急げ、急げ」という感覚が、常に私を駆り立てるのです。
私の脳は体に対して非常に強い命令を下す一方で、体が発する「疲れた」「休みたい」といったメッセージを受け取る能力が極めて弱いか、あるいは意識的に無視しているように感じます。

2.体からのメッセージを無視し続ける脳の問題

脳は、体の状態を顧みず、ひたすら作業の完了を急がせます。
「常に急げ、まだできる」、「休むのは仕事が終わってからだ」という強烈な指令が、私の脳から体へと発せられ続けているのです。

その結果、無理をして仕事を終えた体は疲弊しきっているにもかかわらず、脳は次なる命令を与えようとします。
まるで、脳が絶対的な権力者のように振る舞い、体がそれに従う習慣がついてしまったかのようです。

現在の私の体は、そのツケを払っています。

慢性的な腰、肩甲骨、首の筋肉の痛みに加え、長時間パソコンやテレビを見ていると、目の疲れから画面を見るのが辛くなり、頭が締め付けられるような感覚に襲われることもあります。
これらは、長年の無理がたたって、慢性的な疲労となって現れているのでしょう。

脳は、体が慢性的に疲れていることを理解していても、やはり体を酷使することを選びがちです。
人間において、脳の指令は非常に強力であり、多少の無理であれば体はそれに従って動き続けます。
しかし、これを日々繰り返すと、体の疲れは限界を超え、慢性的な疲労状態から正常に戻れなくなる可能性もあります。

もちろん、緊急時など、何かを急いで終わらせなければならない時に、一時的に体を酷使することは理解できます。

しかし、本当に大切なことは、時折休憩を挟み、なかなか気づきにくい体からのSOSのメッセージを汲み取り、適切に休むことではないでしょうか。

3.脳と体の対話を取り戻す:意識的な「待つ」ことの重要性

さて、本ページにおいては、「脳と体の分離」という表現を使っていますが、これはむしろ、脳が体からのメッセージを無視して、体を無理に動かし続けている結果、あたかも分離しているかのように感じられる、と考える方が適切でしょう。

そこには、私の脳に深く刻まれた「急がなければならない」という無意識の信念が関係しているのかもしれません。
それが、体を酷使する原因となっているのです。

しかし、無理は禁物です。
私たちの体は、活動の「資本」です。
体が健康でなければ、本当に大切な仕事も、日々の生活も充実させることはできません。

このことに気づいてから、私は意識的に「待つ」ことを実践するようにしています。


a)体からのサインに意識を向ける
痛み、だるさ、集中力の低下など、わずかな体のサインも見逃さないように心がけています。

b)休憩を「取る」と決める
どんなに仕事が佳境に入っていても、時間を決めて休憩を取り入れるようにしました。短時間でも目を閉じたり、体を伸ばしたりするだけでも違います。

c)「休む」ことの優先順位を上げる
仕事の完了を急ぐことよりも、体の健康を維持することの重要性を再認識しました。

この「待つ」という行為は、人とのコミュニケーションだけでなく、自分自身の体との対話においても非常に大切です。

体からのメッセージを丁寧に「待って」、それに耳を傾けることで、私たちはより健全で持続可能な生活を送ることができるようになるでしょう。

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