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職場や周囲に気を配り、積極的に行動することの大切さ

2002年、37歳で会社を退職し、失業給付を受給した後、私は惣菜店でアルバイトをしていました。
2003年7月から2004年3月まで、天ぷらやコロッケなどの揚げ物をひたすら作り続ける日々。
このアルバイトを通して、私はある大切なことを学びました。

積極的に行動することの価値:それは人格の向上にもつながる

Index
1.「ごみ捨て」から学んだ周囲への配慮
2.職場で求められる積極的な行動とは
3.周囲への配慮は人格を高める行動でもある

1.「ごみ捨て」から学んだ周囲への配慮

私が勤めていた惣菜店はスーパーの中にあり、私が担当していた揚げ物部門と、もう一つの惣菜部門に分かれていました。

最初は自分の持ち場のごみを捨てる意識も薄かったのですが、社員の方から「ごみを捨ててください」と頼まれたことをきっかけに、意識を向けるようになりました。

当初は自分の部門のごみだけを捨てていたのですが、ごみ集積所へ行く途中に惣菜部門の近くを通ることに気づきました。
そこで、惣菜部門のごみも一緒に捨てに行くことにしたのです。
この小さな行動が、周囲の私を見る目を変えました。

私はもともと、自分の仕事には責任を持って一生懸命取り組むタイプです。
それに加えて、「周囲(職場環境)にも気を配れる人」という評価を得ることができました。

考えてみてください。

自分に任された仕事だけをこなす人と、自分の仕事はもちろん、周囲にも気を配れる人、どちらが組織にとって価値があるでしょうか?

会社員時代、長らく中間管理職として組織の効率化や部下育成に尽力していましたが、意外にも「ごみ捨て」のような職場環境への気配りまで意識が及んでいなかったと気づかされました。

惣菜店でのアルバイト経験、特に「ごみ捨てを積極的に行うこと」は、私にとって周囲や環境への配慮を学ぶ貴重な機会となりました。この経験は、「常に周囲へ気を配り、自分にできることは何事も積極的に行う」という私の行動指針の根底となっています。

ここでいう「周囲」とは、人以上に「職場そのもの」を指します。

2.職場で求められる積極的な行動とは

現在の私の仕事は就職支援カウンセラーです(2009年時)。

相談者の方とマンツーマンで向き合う時間が多いため、直接的に同僚と関わる機会は限られます。だからこそ、職場全体にいかに気を配るかが大切になります。

例えば、コピー用紙が減っていたらどうするか、ポットのお湯の量はどうか、職業訓練の案内チラシが少なくなっていないかなど、様々なことに気を配ります。

職場や職場環境に気を配ることは、同時に周囲の人に気を配ることと同じです。
なぜなら、環境を整えることは、間接的に他者の業務を円滑にすることにつながるからです。

そして大切なのは、気づいたら率先して行動すること
「気づいていたけれど見て見ぬふりをする」のでは意味がありません。

自らが率先して範を示すことが重要です。

3.周囲への配慮は人格を高める行動でもある

「常に周囲へ気を配り、自分にできることは何事も積極的に行う」という姿勢は、私たちの「波動」を高める行動の一つでもあります。

それは、職場に気を使い、職場に「仕える」ことと同義だからです。(ここで言う「波動」とは、自己肯定感や充実感といった内面的なエネルギーと同義です。)

しかし、この行動を続けていると、こんな気持ちが湧いてくることもあるかもしれません。

「自分はこれだけやっているのに、何もしない人は本当に何もしないな」と。他者への不満です。

何もしない人とは、おそらく「気づいているけれど見て見ぬふりをしている人」か、そもそも「気がついていない人」でしょう。

そんな時、大切なのはことは、「人は人、自分は自分」という割り切りです。
何もしない人は放っておけばいいのです。

「常に周囲へ気を配り、自分にできることは何事も積極的に行う」人になるのか、それとも「見て見ぬふりをする」人になるのか。

その選択は自分自身に委ねられています。

自分がどのような存在であり続けたいのか。
これこそが最も大切なことです。

自分が選択した道を、責任を持って全うする。
他者にとらわれず、自分自身に専念し、自分を極めることに集中する。
その先に、充実した人生が待っているのではないでしょうか?

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