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皆消えてしまえ・本当に思っていますか?

最近、SNSや音楽、日常会話の中で、「皆、消えてしまえ」という言葉を耳にすることが増えました。
この言葉を口にする時、人は本当に心から「皆が消えてほしい」と願っているのでしょうか?

もし本当にそうなったとしたら、この地球上で自分だけが一人残されることになります。
それは、想像を絶する孤独な世界です。

この言葉の背景には、そうした現実を望む気持ちではなく、満たされない怒りや悲しみ、社会への絶望感があるのではないでしょうか。

学校での辛い経験、社会に居場所がないという孤立感、自分の不遇さに対する苛立ち、不公平な格差社会への憤り。

そうした苦しみを抱えた心の叫びとして、この言葉は発せられているのだと私は感じています。

1.集合意識が導く、本当の「人類滅亡の危機」

しかし、私はこの言葉が持つ危険性を無視できません。

私たちの意識は、集合的な力を持って未来を形作っていく可能性があります。
「皆、消えてしまえ」という言葉が安易に発せられ、それが社会全体に広まっていくとき、それは本当に「人類が滅亡しても仕方がない」という集合意識を作り出すことになりかねないからです。

現在、私たちは地球規模で、かつてないほどの危機に直面しています。

  • 気候変動: 地球温暖化による異常気象、海面上昇、食糧・水不足。
  • 環境破壊: 自然破壊、プラスチック問題。
  • 未知のウイルスの脅威: 永久凍土から発見される古代ウイルスの活性化、人工的なウイルスの開発。
  • AIの暴走: 人間の制御を超えた自律的なAIの誕生と、その予測不能な行動。

こうした現実的な危機が迫っているにもかかわらず、私たちは「皆、消えてしまえ」という言葉を、まるで流行のように平然と口にしています。

2.「人類滅亡」を望む気持ち、そして希望

正直なところ、私は「人間は滅びても仕方がない」と思うことがあります。

私たち人類は、自分たちの欲望を満たすためだけに地球をめちゃくちゃにし、多くの生物を絶滅に追いやってきました。

豊かさを享受する国がある一方で、日々の食料や水にさえ困る人々が存在する。
その強欲で傲慢な姿は、滅びの時を迎えても不思議ではありません。

しかし、一方で、人類がこの滅びの道から抜け出す希望も、私は見出しています。

その希望とは、若い世代のエネルギーです。

スウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥンベリさんのように、科学的な知見を基に、未来のために行動を起こす若者たちがいます。
彼らは、このままでは取り返しのつかない事態に陥ることを知っているからこそ、声を上げ、行動しているのです。

「皆、消えてしまえ」という言葉を叫ぶのなら、その言葉が向かう先に何があるのか、一度立ち止まって考えてみませんか。

多くの著名な科学者や知識人たちが、「私たちは今、10年後、20年後の社会が予測できない未曾有の時代に生きている」と警鐘を鳴らしています。

この混沌とした時代を乗り越え、未来を良い方向に変える力は、私たちの心構え、思い、そして日々の小さな行動の積み重ねにかかっているのです。

本当に「皆、消えてしまえ」と願っているわけではないのなら、まずは現実を知ることから始めてみましょう。

信頼できる科学的な情報に耳を傾け、自分に何ができるのかを考えてみること。
それが、未来への第一歩につながるはずです。

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