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タイトル: 就職・転職「不安を避けて不幸を選択」

私たちは常に不安を抱えながら生きています。
特に、就職、転職、結婚、離婚といった人生の大きな転機を考える際、不確実な未来を予測しようとすればするほど、最悪のシナリオを想像し、不安に襲われ、結果として変化を避けてしまう傾向があります。

行動しない選択は、現状維持という「不幸」を選ぶこと

不安は、私たちの前進を阻む大きな壁となり得ます。
そして、その不安に焦点を合わせれば合わせるほど、私たちは萎縮してしまうでしょう。
しかし、将来に対する不安は、本当に現実のものとなるのでしょうか?
未来は誰にとっても不透明なものです。

今の満たされない状況から、あなたが新たな道を選び、前進しようとした時、本当に恐れていることが起こるのでしょうか?

逆に、あなたが想像もしなかったような幸運が訪れ、新しい人生が拓き、幸せになれる可能性も十分にあります。また、仮に恐れていたことが起こったとしても、それはあなたが人として成長するために必要な経験となるのかもしれません。

このように考えると、不安を避けて行動しないことは、人生の幸せを逃し、人としての成長をも阻んでしまう可能性を秘めていると言えるでしょう。

ここで言う「不安を避けて不幸を選択する」とは、今の不幸な状態から抜け出すために行動を起こそうと決意したにもかかわらず、未来への不安からチャレンジを諦め、結局は現状維持を選び、その結果、今と同じ不満に満ちた状態を続け、最終的に人生における不幸を選んでしまうことを指します。

今回は特に、就職や転職に関して「不安を避けて不幸を選択する」例について考えてみましょう。

Index
1.就職することへの不安と恐れから選択する不幸
2.やりたいことをやれずに人生を終える時、何を感じるのだろうか

1.就職することへの不安と恐れから選択する不幸

就職活動や働くことに対して強い不安を感じている青年がいます。
彼は大学卒業後4年間、短期のアルバイトを繰り返して生計を立てていますが、
どうしても正社員として働くことを選択しません。

彼はこう言います。
「自分のキャリアで面接に行ったら面接官に何を言われるか分からない。嫌味を言われて傷つくかもしれない不安があるから面接に行きたくない。」

「仮に内定を得て働いたとしても、今まで正社員として働いたことがなく、本当に自分が働けるのか自信がない。それが不安だ」。

しかし、彼がこのまま短期のアルバイト就労を続けるとしたら何が起こるでしょうか。
結果は明らかです。

彼は面接や働くことへの不安から就職活動に臨みません。
面接を受けて面接官から傷つけられるかもしれないという恐れ、就職してもやっていけないかもしれないという不安。将来起こるかもしれない不安から自分を守りたいのです。

この時点で、彼は「不安を避けて不幸を選択」しているのではないでしょうか。
なぜなら、今の状態で年を重ねるほど、正社員として仕事に就ける可能性は低くなっていくからです。
もしかしたら、生涯正社員として就業することなく人生を終えるかもしれません。

これは幸せな人生と言えるでしょうか?
もちろん、家が大金持ちで経済的に困らない資産があれば別ですが、一般的な経済状況の家庭において、生涯正社員として就業できないとなると。

とても幸せな人生が送れるとは思えません。
資本主義社会において、お金は重要な意味を持ちます。お
金を稼ぐことが、生きる道につながることが多々あるのです。

漠然とした不安に足を取られて、人として成長する機会を逃す不幸

面接への不安、働くことへの不安を避けることで、彼は不幸を選択しています。

本当に面接で嫌味を言われるのか、正社員として働けないのか。
それは、やってみなければ分かりません。
分からない不安に足を取られても得るものはなく、ただ時間の経過とともに不幸になる可能性を高めているだけなのです。

そして、人は体験から学び、成長します。
仕事を通してたくさんのことを学び、成長することも可能なのです。
不安を避けることにより、人としての成長の機会も失っている。
これもまた不幸なことではないでしょうか。

2.やりたいことをやれずに人生を終える時、何を感じるのだろうか

これは私の例です。
私は平成14年6月まで会社員をしていました。
仕事は事務職で、仕事に対するやりがいや熱意はありませんでした。
ただ、給与や休日は安定していました。

しかし、37歳の時、「やりがいのない仕事を続けてどうなるのか」という激しい感情が湧き上がり、思い切って退職しました。

もちろん、退職を上司に報告するまでは、退職後の収入への不安を多々感じており、相当悩みました。(実は退職を考え出したのは3月末、そして退職は6月末。この間、毎晩多量のお酒を飲みながら考え、不安を紛らわせていました)。

そして、不安に囚われることをやめ、私は現状維持から抜け出しました。
新しい自分の人生を築くことを選びました。
もし、あのまま会社に残っていたらどうなっていたでしょうか。
少なくとも、このウェブサイトは存在していないでしょう。

では、もし不安を避けて退職せずに定年まで働き続けていたら。それは不幸なことだったのでしょうか。

少なくとも、安定した収入はずっと入ってきて経済的な不安を感じることはなかったでしょう。そして、わずかばかりの退職金も手にできたはずです。

でも、私は退職を決意した時(5月末)、はっきりとビジョンを見て感じたのです。

それは、自分が定年まで働き続け、何の実りのなかった自分の人生を振り返り、怒り悔いている様子です。そして同時に、「これは自分の人生ではない」という心の叫びが聞こえてきたのです。

では、今の私は幸福でしょうか?

少なくとも、自分のしたい仕事をして、目的を持って生きています。
先のことも見据えたビジョンもあります。
現時点では、辞めて良かったと思っています。

また、会社を退職し、新しいことにチャレンジしていく過程においても、自分は成長したと感じています。新しい体験から学び、成長できたのです。収入を失う不安を避けずにチャレンジした結果、カウンセラーとして存在でき、満足できる結果を手にすることができました。

私は思います。

人はやりたいことをやれずに人生を終える時、何を感じるのだろうかと。

人生の最後に何を思うか。
そして、何を思いながら旅立てるか。
これが大切なのではないでしょうか。

たとえ未来世があるとしても、私たちが意識をして生きることができる今生は、今回一度きりなのです。

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