嫉妬と怒り 縁を断つ

以前、テレビの朝の番組で紹介された事例です。

社内(上司男性1名、部下事務職女性2名 A子とB子)

A子とB子は仲が良く、何でも打ち明けられる間柄。

しかし、なぜかある日より、上司がB子ばかりに仕事を頼み出し、A子は自分が上司に無視をされている感情を抱く、そして、上司から評価をされているB子に対する、羨望、劣等感、それに付随する嫉妬心を抱くようになる。

やがてA子とB子の関係性は気まずくなりはじめ、A子は退社。
かつて仲の良かったB子とは、絶縁。
A子はB子と絶縁したことを、退職後数年経った今も後悔している。

さて、ここで問題になったことは、A子のB子に対する嫉妬です。

まず、嫉妬ですが、嫉妬とは、平等でありたい他者、または、優越感を持ちたい他者との関係性において、不平等・逆転現象が起きた時に、その他者に対して抱く気持ちではないでしょうか。

すなわち、平等でありたい他者、優越感を持ちたい他者との関係において、自分が下の立場に立ったと感じる時、相手に対する羨望を超えた、怒りの気持ちを感じます。
そして同時に、自分を惨めに感じるでしょう。
これらが、嫉妬の感情の構成要因ではないでしょうか。

他者に対する嫉妬は、ある出来事を境に、勝手に沸き起こる感情なのでしょう。

さて、嫉妬は自分が相手に対して抱く感情ですので、自分の責任となる感情であると思いますが、上例のA子とB子の場合、平等な関係であったB子が、上司と仲良く(信頼感が強まり?)、A子はB子に対して、上司との関係性の違いよりB子に対して、嫉妬しています。

そして、嫉妬心はB子に対する表情、態度に対しても、無意識に表出され、2人の仲はぎこちなくなり、また、B子もA子に何らかの感情を感じていたと思います。

結果として、A子はB子に対する嫉妬心に耐えきれず、また、上司とB子が仲良くしているのを見続けることに耐えられなくなり、退職。

そして、B子と絶縁。
今もA子と絶縁したことを悔やんでいる。
それは、B子が大切な友人であったから。

では、ここで振り返って考えてみます。

A子はB子と絶縁してしまいましたが、その前に関係修復は出来なかったのでしょうか?

心理学では、アサーション。
自分の感情を相手を傷つけることなく、表現しましょうというコミュニケーション技法がありますが、B子に対して、自分の感情を素直に表現したとしても、B子がどう反応するのかは分かりません。

B子も上司に突然可愛がられ、戸惑い、迷惑を感じ、同時にA子に対して複雑な思いを抱いていたのであれば、B子もA子に対する、自分の素直な戸惑いの気持ちを伝えたかもしれません。

しかし、もしかしたらB子と上司は、不倫関係かもしれません。

いずれにせよ、今回の事を、A子がB子に尋ねるということは、いかなる反応が返ってくるか分からず、尋ねることじたいに躊躇されるでしょう。

B子の事でこれ以上、煩わされるのが嫌と思うのであれば、B子と絶縁して、A子自身の心の安定を守る。

妥当な選択かなとも思います。

嫉妬との感情とは、相手に抱く自分の感情なのですが、そこには様々な事情も含まれ、対処が難しい感情のように思います。