せっかちと不安の心理

私が思うに、せっかち人とは、どうしても、早く、自分の理想の結果を出したい、この想いの強い人のように、感じられます。

しかし、せっかちな人は、その結果を出すために、衝動的であり、計画性も欠け、その事のみを思い続け、視野も狭くなり、理想を実現したい想いの強さから、まるで、もう、時間がないかのように、駆り立てられるように行動する傾向が高いように思います。

その結果、心理面は常に焦り、苛々、身体面では呼吸が浅くなり、リラックスモードに入れない。
そして、ゆっくり熟考して、落ち着いて行動すれば、成功の確率が高いのに、せっかちな行動のために失敗、結果を出せない時が多々あるのです。

また、仮に望み通りの結果を出したとしても、結果を出すために、急ぎ過ぎ、今までの苛々が募り、無理をしての行動より、せっかく望み通りの結果を出せたとしても、その時には疲弊しきっており、心理、身体の疲労より、思い通りに動けない状態になり、出した結果を活かせないこともあるでしょう。

そして、せっかちな人が、結果を早く出そうと、無理をして動くのは、今置かれている自分の状況、環境に不満、不平、不安、理想通りではないという思いがあり、早く、その状態から抜け出し、自分の理想の状態を手にしたいという、想いが強すぎる傾向があるように感じます。

それでは、理想の状況、状態に在りたい想いと、不安との関連について書きます。

今回は不安を、2つに分けて書きます。

1 具体的な不安
2 漠然とした不安

1 具体的な不安

例 現実に置かれている状況からのプレッシヤー

例えば、会社の社長。

社長は会社のトップという立場であり、会社、組織を率いています。
その為、会社が収益を出し続けるよう、倒産しないように、会社を守らなければなりません。
しかし、守るのは会社だけではなく、実のところ、雇用している従業員、その家族の生活も守らなければならないのです。

したがって、収益減が続くと、今後、会社はどうなるのか。
不安が強くなってきます。

不安が強くなると、不安な事ばかり考えるのが、人間の脳です。
それを防ぐために、メンタルを強化する為に、メンタルトレーナー等の方が、不安な心理を支えられのでしょうが、それでも、社長によっては(個人差)、不安感が強すぎて、心配、焦り、苛々が高まり、何とか収益を増益しなければという思いが強くなり。

そのため、熟考せず、計画性の欠けた販路拡大、投資等を行い、それが裏目に出て、借金が膨らみ、倒産に至る場合もあります。

会社の置かれている状態を何とかしたい。
従業員とその家族を何とか守りたい、この強い想いが、その裏にある不安の強さが、せっかちな判断と行動を招いてしまったのです。

人は具体的に今の望まない状態、置かれている状況に、具体的な不安を感じると、何とかしなければと、焦り、せっかちになってしまうのです。

2 漠然とした不安

漠然とした不安感。
何か分からないけど、常に不安、緊張を抱えておられる方もおられます。
これには、遺伝、成育歴(家庭環境)の問題が起因していることを理解しています。

そして、漠然とした不安感を抱えておられる方は、ストレスに弱い面があります。
当然です。
他の人が不安や心配を感じない事でも、漠然とした不安感を抱えておられる方は、不安感から、起こってほしくない事等を考え過ぎ、心配し過ぎ、常にストレスにさらされている状態が続いているのです。

しかし、この得体のしれない、漠然とした不安感は、なぜ、続くのか。
それは、脳の問題でょう。
扁桃体が大きいのかもしれません。
はっきりとした原因は、申し訳ないのですが知識不足です。
しかし、漠然とした不安感に悩まれている方がおられる事は事実です。

そして、漠然とした不安感より、現実の置かれている状況に対して、不安を強く感じ、予期不安が高まり、不安になることばかり考え続け、そのため置かれている状況を早く改善しようと焦り過ぎ、結果としては、せっかちな判断、行動より、結果を出せない事が多々あると思います。

前述した通り、ストレス耐性も低いので、不安が頭に溢れ、辛い、何とかしなければ、このような思いも強く感じられ、より、早く良い状態、理想の状態に早く、早く、持って行きたいと焦られ、苛々、また、ストレスが高まり、せっかちな行動へと突っ走ってしまうのです。

さて、具体的な不安、漠然とした不安を例として、せっかちとの関連を書いてきました。

いずれにせよ、不安とせっかちは、関連性が高いのです。
(もちろん、不安感がなくても、生まれ持っての、せっかちな気質、何か常に急がされている感覚をお持ちの方もおられるでしょう。)

さて、せっかちな人は、状況、状態を何とかしたいと、最速、夢中で行動されますが、ここにも落とし穴があります。

実はせっかちな人は、自己の理想を早く実現したい想いが強いため、その行動、スピードを落とすこと、それじたいが、ストレスとなるのです。
これは、待つことが苦手となります。

しかし、世の中すべて、ある人の予定、行動を中心に回っているわけではありません。

せっかちな人は、楽しんで待つということを学習しなければならないでしょう。
待つことが大きな壁となるのであれば、その壁に対処すべく、何か他の行動をする等、待ち時間の工夫が必要です。

しかし、会社の社長が、会社の一大事に楽しんで待つ等、悠長な事は言っておられないでしょう。
しかし、勝負には時運もあることでしょう。
その時まで、何とか耐えて、待つ。

せっかちな人は、待つという行為において、自己のスピード感、時間感覚を狂わされ、焦りの気持ちの強さより、この時点において、心理時な苦痛な感じられる方もおられます。

せっかく、理想に向かって進んでいるのに、不要なストレスを受けてしまうのです。

さて、せっかちな人と、その背後にある不安。
(せっかちな人全てが、不安感が強いとは思っていません)。

不安感より、自分はせっかちだと思われる方は、リラックス法、計画に基づき動くこと、思い通りに事が進まない場合の対処方等、学ばれた方が良いのではないかと考えます。

自分を見直し、現実をよく見て、そのうえで、自分のクセに陥らず、慎重に事を進めて行きましょう。
決して、衝動的に思い込みにより、最速で前に進まないことです。

不安から動いても、良い結果は得られる事は少なく。

待つことの大切さ。

そして、不安感が強くなっても、良いイメージを持つこと。

深呼吸、リラックス。

このあたりが、せっかちの罠から抜け出せるヒトンになるのではないでしょうか。