自己承認力

私たちは近年、自己肯定感が低いことで悩む方が多いと言われています。
自己肯定感とは、言葉を変えると、自己承認力とも言えると思います。
自分が認められないと、当然、自分を肯定出来ません。

本当は、存在しているだけで、自分はOK、自己存在のOK感が一番大切だと思うのですが、今回は視点を変えて、自己承認力について、書き進めめたいと思います。

自己承認力とは、自分の行った事、自分自身について、これで良いと思える、根拠のない、もしくは、これだけ頑張ったのだから自分はOKの結論が、自己承認であると私は考えています。

自分が自分を認められない、自分の行いを評価出来ない、自己承認力で悩む方は、それなりに頑張っておられるのに、自分自身を評価しようとされない傾向があります。
もしくは、評価する感覚が欠落しているように見える時もあります?
一体、なぜ、なのでしょう。

(自分の行いとは、働く(活動)、仕事(事に仕える)を今回は示しています)。

さて、私は、人とはその事(今している事)に最善を尽くすことに価値があると考えています。
逆に、それ以上の事は出来ないと考えます。
その事について、最善を尽くしたのであれば、それでいいのではないか。
その自分を認め、褒め、プラスの感覚を増やし、自分を認め、自己肯定感を増やせば良いと思うのですが。

でも、自己承認力の問題に関しては、どうも、そうはいかないようです。

何が自己承認、自分を認めることを阻害しているのでしょうか?
考えられることは、次の3つです。

高い自己監視力

自己監視力は常に厳しい視点で自分の行為評価の監視を行い、本来、自分が行ったことに対する、正当な評価を阻害し、低く、評価してしまいます。

そして、自己監視力が強くなればなる程、正当な自己評価を自分で行うことが出来ず、また、評価のPRが出来ず、自分が調子に乗っていないか等も監視します。したがって、自分にプラスを計上出来なくなってしまうのです。
そのため、自己承認力、自分を認めることに結び付かないのです。

自分が自分を正当に認められないと、一体、どこまで自分は頑張れば良いのか、高い自己監視に対してOKを出せるのか。

どこまで頑張り続けたら、自分にOKを出せるのか。

そして、この高い自己監視力は、完璧主義の方ほど強い傾向があると考えます。
しかし、完璧等、この世界には存在しません。

完璧主義と、高い自己監視力。
見直してみませんか?

自己反省力

自己監視能力と対をなすものです。
本来、自己反省とは、自分の行った事に対して、反省すべきところは反省して、それで終わり。

今回の反省は次回の活動に活かす。
この姿勢が、本来の自己反省力であると思います。

ところが、自己反省に時間をかけ過ぎると、自分のダメなところばかりに目が行き、評価すべき点まで否定してしまい、ネガティブ感情満載となり、自己承認、自分を認めることを阻害してしまうのです。

過剰な自己反省に時間を費やしていると気がついた時は、何か他のことをしましょう。

気が休まる、気を紛らわせる、楽しくなる、何かを。

孤独との関係

現代は孤独の社会と言われています。
それだけ、社会における本音の対人関係が希薄なのでしょう。

さて、自分を認めることと、孤独。
この関係性は何でしょうか?

自己承認を1つの行為の結果と考えますと、必ずそこには承認者(評価者)が存在します。
そして大切なことは、自分が行った行為に対する適切な承認者が、存在しているかどうかです。

例えば、自分が何かを行います。
高い自己監視力と自己反省力は、共に正当に評価すべき成果、評価を、まだまだ、出来ていないと不当に低い評価を行い、自分を評価せず、責め続けます。

でも、よく考えてください。

これは、行動とそれに伴う評価を、自分1人で行っているのです。

本来、評価とは他者評価と自己評価があり、もしかすると、私たちは、私たち自身がネガティブな自己評価からのみエネルギーを頂き、他者からのボジティブな評価、エネルギーを受け入れていないかもしれないのです。

評価に対する、自己評価と他者評価のバランスが悪すぎるのかもしれません。

そして、これらは、孤独、人との関係性の希薄さも影響しているでしょう。
何か話せば自慢と捉えられ、陰で何かを言われることを恐れる、本音で話すことの出来ない、現代社会の在り方とも強く関係しているのではないでしょうか。

そうなると、他者へ成果を報告することも、自己過大評価と受け取られることを恐れ、ためらわれ、人が存在する為に必要不可欠な、正当な承認要求さえ満たせない、現状をつくってしまう可能性があるのです。(人は自分と他者の承認により自分を満たす傾向があります)。

高い自己監視力、自己反省力、孤独、承認欲求を満たしにくい社会、様々な問題が自己承認力、自分を認めることを阻害し、逆に強固な自己否定をもたらします。

本当は、自己承認、自己肯定感にはこだわらずに、そのままの自分。
最善を尽くし生きている自分。
その自分に、OKを出してあげれば、どれだけ楽になるでしょうか。

自分が自分を優しく、評価してあげることです。