早口の心理

早口の人。

他者の話しを聞いて、話す内容は良いのに、もう少しゆっくり話せば、説得力も増し、伝えたいことも十分に伝わるのに、早口で話されて、残念だなぁと思ったことはありませんか。
また、早口過ぎて、何を伝えたいのか分からない、もう少しゆっくり話して等、思われたことはありませんか。

このような、早口の人とは、話している最中、どのような心理状態なのでしょうか。

早口になる傾向の人の心理の様々

Index
1.焦り 苛立ち 怒り
2.話したくないのに無理に話している
3.人に見られている緊張感の高さ
4.話すこ事柄が次々と浮かんでくる
5.子供時より早口

1.焦り 苛立ち 怒り

普段は冷静な人でも、何らかの理由で心理的に焦り、苛立ち、怒りを感じている最中は、興奮状態となり、早口になってしまうものです。
誰でも経験があるのではないでしょうか。

また、詰問、責められるような口調で何かを言われた時、その、理由説明、言い訳等においても、苛立ち、怒り、焦り、そして、不安が加わる時もあり、平素の冷静さを失い、早口になってしまうこともあるでしょう。

2.話したくないのに無理に話している

普段からあまり話さない人。
これは、人とのコミュニケーション、話すことに対する不安、苦手意識をお持ちの方と思われます。
また、対人関係における心理的防衛も強く、人が声をかけにくい雰囲気をお持ちかもしれません。

普段からあまり話さない人に、話しかけて会話をしようとしたり、スピーチ等を行って頂くと、話すのが嫌なのに、無理やり話さざるを得ない状況に追い込まれている緊張感、不安、怒り等より、また、早く話しを終わらせたい心理も働き、早口になってしまう可能性も高いでしょう。

また、話したくない内容について、誰からかの詰問、質問を受け、正直に答えにくく、嘘をついている場合も、早口になってしまうことがあります。
この時は落ち着きを失い、普段とは、まったく違う行動を取られていることがあるかもしれません。

3.人に見られている緊張感の高さ

1対1や、打ち解けた仲間といる時は、ゆったりしたペースで話せるのに、知らない人、人前でのスピーチ、就職の面接等になると、まるで別人のように、聞き取れない程の速さで話す方もおられます。

その心理は、人から見られている自分を気にする、評価を気にし過ぎる等より、焦りと不安と緊張が高まり、落ち着きを失い、早口になってしまうのでしょう。

4.話す事柄が次々と浮かんでくる

1つの話題に対して、話したいことが次々と浮かんでこられる方は、あれも、これも、伝えたいという無意識の動因から、浮かんだことが忘れないうちに話さなければならず、今、話しをしている事柄を早く終わらせ、浮かんだことを早く話したい為に、次の話題に気が向きすぎ、今、話している話しの内容に対して、早口で話してしまう傾向もあるでしょう。

思考の回転力が早い、豊富な発想力をお持ちの方と思いますが、やはり、今に集中して、相手に分かりやすいように話し、浮かんだことが忘れてしまったら、また、別の機会に話されても良いのではないでしょうか。
焦らないことです。

5.子供時より早口

早口の心理と題して書き進めてきましたが、特段、心理面には問題はありませんが、常日頃から早口で話す方もおられるでしょう。

これは、早口で話す習慣行動でしょう。
子供時より早口なのかもしれません。

さて、早口で話され悩まれている方は多々おられると思います。

私も、今は多少、落ち着いていますが、子供時より早口の傾向があり、話し方教室等に通ったこともあります。

早口を改善したいと思われれば、話す機会を増やす、場数を踏むことも重要です。

その為には、話し方教室も有効でしょう。

また、良く言われていることですが、口を大きく、ゆっくり話すことを心がける。
また、早口の人は、長音(伸ばす言葉)を早く言ってしまう傾向もあり、聞き取りにくくなる傾向もあります。

例えば、「子供がエーン、エーンと泣いていた」。
この文章では、「エーン」が長音なのですが、この長音を十分に伸ばさずに話すと
「子供がエンエンと泣いていた」と、聞き取りにくく、その言葉の意味することも相手に伝わらないこともあります。

また、自分が言いにくい、発声しにくい言葉を把握、その、言葉の時は口を大きく、ゆっくり発声する意識を持つこと。
どうしても、言いにくい、発声しずらい言葉であれば、他の同内容の言葉に置き換えて話すことも有効でしょう。

合わせて、心理面に不安を抱えておられる場合は、心理カウンセリングを受けることも有効かもしれません。

しかし、私の経験上もっとも良い方策は、常にゆっくり話すことを意識。

そして、家でも1人でゆっくりとした速度でスピーチの練習をする等。

ゆっくり感の体感を身に付けることでしょう。

適切に話すスピードを体感、学ぶことは、社会生活上、人間関係を築く為には、有効に機能するでしょう。

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