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気の合わない人との向き合い方:原因は相手?それとも自分?

「生理的に無理」な相手に直面した時、あなたならどうしますか?

Index
1.「生理的に無理」な相手に直面した時、あなたならどうしますか?
2.相手を悪者にしない伝え方を選ぶ
3.「これは私の問題です」と伝えることの意味
4.心理的苦痛から自分を守るための選択

1.「生理的に無理」な相手に直面した時、あなたならどうしますか?

数年前、私はある任意団体に所属していました。
そこには、どうにも感覚的に、生理的に受け入れがたいメンバーが何人かいたのです。

席を離すなどして距離を取れればよかったのですが、残念ながらそれが叶わない空間でした。
結果として、私は彼らとの協調的な振る舞いができず、心理的な苦痛を日々感じていました。

やがて、私はその団体を辞めることを決意し、代表にその旨を伝えました。

2.相手を悪者にしない伝え方を選ぶ

ここで問題になったのは、辞める理由の伝え方です。

「あの人たちと一緒にいると、意見も感性も合わず、感覚的に辛いから辞めます」。

こう伝えることもできたでしょう。
しかし、これでは、合わない相手を悪者にしているように感じられました。

彼らに悪意があったわけではありません。
ただ、私には私が彼らを受け入れられなかっただけの話です。

「彼らの振る舞いが愚かで、理解し難く、一緒にいると不快なので辞めます」。

このように伝えてしまえば、彼らを明確に悪者にすることになります。
しかし、彼らの存在自体が悪なのではありません。
ポイントは、私の感覚や感性が、彼らを受け入れられなかったという点です。

3.「これは私の問題です」と伝えることの意味

そこで私は、代表に対し、次のように辞める理由を伝えました。

「これは私の問題なのですが、どうしても私の感覚や感性上、彼らを受け入れることが難しく、一緒にいると心理的に苦痛を感じます。したがって、これは私の問題であり、私自身解決策も思い浮かばないため、辞めさせていただきます」。

この伝え方の最大のポイントは、「彼らに問題はない。問題は私の感性であり、これは私の問題である」と強調したことです。

代表からは「どうして、そのような言い方をされるのですか?自己肯定感が低いように感じます」と言われました。
しかし、私自身、自己肯定感の低い・高いは、この時の問題ではありませんでした。

4.心理的苦痛から自分を守るための選択

私が大切にしたかったのは、次の点です。

a)相手を悪者にしない:
自分と合わないという理由だけで、相手を非難するような伝え方はしたくありませんでした。感性が合わないのは、誰にでもあることで、仕方のないことです。

b)自分自身を守る
しかし、だからといって、心理的苦痛を我慢してまで、非営利の任意団体にいる必要はないと考えました。

c)アサーションの視点
そして、相手の人権も尊重しつつ、これは「自分の問題として」捉える伝え方を選びました。
これは、心理学におけるアサーション、つまり、相手を尊重しつつ、自分の意見や気持ちを正直に伝えるコミュニケーションの考え方を重視した結果です。

自己肯定感が低いからではありません。
自分自身の心の健康を守りながら、同時に相手への配慮も忘れない。
そうすることで、不要な摩擦を避け、穏やかに、そして誠実にその場を離れることができると考えたのです。

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