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何でも勝手に決めてしまう彼への悩み:どうして相談してくれないの?

あなたのパートナーはなぜ一人で決めてしまうのでしょうか?その心理と問題点

カップルや夫婦関係において、「彼が何事も勝手に決めてしまう」、「全く相談してくれない」、「意見を言ったら怒られたり、罵倒されたりした」といったお悩みで、カウンセリングにいらっしゃる方が多くいらっしゃいます。

なぜ彼らは、大切なことも自分一人で決めてしまい、さらに意見を言ったパートナーに対して怒りや罵倒といった反応を見せることがあるのでしょうか。
その心理を3つのタイプに分けて考えてみましょう。

Index
1.「自分が偉い」と思い込んでいるタイプ
2.「自分が決めなければ」という過剰な責任感タイプ
3.「誰も自分のことを分かってくれない」という慢性的な悲しみタイプ
4.解決への道:パートナーシップを築くために

1.「自分が偉い」と思い込んでいるタイプ

このタイプの場合、正直なところ、根深い問題があると言わざるを得ません。
彼らは「自分が偉い」と考えているため、他者の話を聞く必要がないと思い込んでいます。
「自分に従え」という、一方的な支配欲が背景にあるでしょう。

彼らが「自分が偉い」と考える明確な根拠は存在しないにもかかわらず、「自分は正しい」、「だから従うべきだ」という思いが行動を支配しています。
この場合、男性の人格に大きな課題を抱えている可能性が高いと言えます。

2.「自分が決めなければ」という過剰な責任感タイプ

このタイプの男性は、「何事も自分がやらなければならない」、「自分が責任を負わなければならない」という強い思い込みを抱えています。
そのため、その責任を果たすべく、一人で考え、判断し、物事を決めてしまうのです。

幼少期に、頼りにならない親がいて、親に相談することができず、何事も自分で考えて決めてきた経験があるのかもしれません。

パートナーをリードし、あらゆることを自分で決めることが、自身の責任だと考えている傾向もあります。
あるいは、パートナーに相談しても、過去の頼りない親と同じように「相談しても無駄だ」、「自分がしっかりしなければ」と思い込んでいる可能性もあります。

いずれにせよ、キーワードは「自分が何とかしなくては」という過剰な責任感なのです。

これだけ悩み抜いて自分で決めたことに対して、パートナーから意見をされると、「お前は何もしていないくせに」とばかりに怒りモードに突入してしまうこともあるでしょう。
しかし、その根源は、彼が何でも自分の責任と、一人で背負い込んでしまうことにあります。

3.「誰も自分のことを分かってくれない」という慢性的な悲しみタイプ

幼い頃から親に相談しても無視され続けてきた経験があると、「自分のことなど誰も相手にしてくれない」、「相談しても無駄だ」という諦めの気持ちを抱いてしまいます。

前述の「自分が決めなければ」というタイプが、責任を果たすために積極的に一人で決めようとするのに対し、こちらは「どうせ誰も分かってくれない」という諦めから相談しないタイプと言えるでしょう。

親に常に無視され続けると、「自分のことなんて誰も構ってくれない、相手にしてくれない」と自己軽視の傾向が生じます。
特に大切なことを相談したいのに無視された経験があると、「自分のことを理解しようと思ってくれる人はいない」、「誰も自分のことを分かってくれない」と思い込んでしまいます。

したがって、パートナーに相談しても、自分の相談を真剣に聞いてくれないのではないかと不安を感じ、幼少期と同じく「相談したいけれど、拒否されるのが怖い」という気持ちから、何事も一人で決めてしまうのでしょう。

このタイプの人は、否定に非常に敏感で、パートナーとのちょっとした意見の相違に対しても、「自分は否定された」と感じてしまう傾向があります。

4.解決への道:パートナーシップを築くために

さて、ここまで「相談せずに勝手に決めてしまう彼」の3つのタイプを見てきました。

タイプ1の「自分が偉いと思っている」場合は、非常に深刻な人格の問題が根底にあります。
彼らは自分が一番であり、決定権は自分にあると考えるだけでなく、常に他人を支配し、利用しようとする傾向が見られます。

常に自分が偉く、思い通りに他人を動かすことに専念しているため、自身が生きづらさや苦痛を感じにくく、改善が非常に難しいタイプであると言わざるを得ません。

一方で、タイプ2の「自分が決めなければと思っている」、そしてタイプ3の「誰も自分のことを分かってくれないと思っている」という2つのタイプには、共通して親子関係における疎遠や問題が根底にあります。

彼ら自身も、相談ができないことに苦痛を感じていたり、自己決定したことでパートナーとの摩擦が生じることに悩んでいたりするかもしれません。

彼らに共通して言えることは、「彼女(パートナー)は、あなたの親とは違う」ということです。
何もしてくれなかった、放っておいた親とは違う存在なのです。

この点をカウンセリングなどを通じて深く振り返り、理解を深めることができれば、恋愛や夫婦関係はより良い方向へ進むのではないでしょうか。

そして、たとえ相談して意見が違ったとしても、「意見の相違は、存在の拒否ではない」ということを学ぶ必要があります。

幼少期に「相談する」ということを学べなかったとしても、今、目の前にいる彼女やパートナーは、「相談して一緒に決めたい」と考えてくれていると信じてください。

大切なのは、「相談する勇気」です。

一歩踏み出して心を開くことで、きっと二人の関係は新しいステージへと進むことができるでしょう。

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