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自己の存在感を満たすための恋愛:その本質と成長の道

「恋愛すると人生が変わる」そして「恋愛によって人生を変えたい」。誰もが多かれ少なかれ、このような衝動や動機を抱いているのではないでしょうか。
では、本当に恋愛をすれば人生は変わるのでしょうか?

はい、変わります。

恋愛:自己の存在だけではなくパートナーの存在も満たす大切さ

Index
1.パートナーに「自己の存在」を満たしてほしいという欲求
2.自己を満たす恋愛から、パートナーを満たす恋愛へ

1.パートナーに「自己の存在」を満たしてほしいという欲求

恋愛は異性とのエネルギーのやり取りですから、一人でいる時とは自己のエネルギーの使い方も当然変わり、それによって人生も変化すると言って良いでしょう。

しかし、「恋愛をすると人生が変わる」と言っても、それが必ずしも豊かな方向へ変わるとは限りません。

場合によっては、人生に苦しみしかもたらさない恋愛もあります。
その原因の一つに、「自己の存在感を恋愛によって満たしたい」という衝動が大きく含まれているケースが挙げられます。

端的に言えば、満たされない自己を恋愛によって満たしたいと強く駆られる状態です。
恋愛において、多かれ少なかれ、自己の欠けている部分を埋めたいという衝動は誰にでもあるでしょう。
しかし、この衝動や欲求が強すぎると、その恋愛は生きづらさを生み出します。

恋愛によって自己を満たし、自己の存在を感じたいという衝動は、多くの場合、パートナーに自分(自己の存在)を満たしてほしいという期待につながります。
言い換えれば、自己存在の鍵をパートナーに委ねてしまっている状態なのです。

では、自己の存在感とは何でしょうか?
それは言葉を変えれば、自己価値、あるいは「自分が生きている」という実感、つまり「自分が自分を感じること」だと私は思います。

2.自己を満たす恋愛から、パートナーを満たす恋愛へ

本来、私たちは自分が自分であるというだけで、自己は存在しています。
それにもかかわらず、恋愛において自己の存在を満たそうとすると、「自分が存在する」ためにパートナーに依存する現象が生じてしまうのです。

その典型的な例が恋愛依存でしょう。

恋愛依存とは、恋愛において自己の存在感を満たす、自己の存在を感じるということであり、パートナーから自分を満たしてもらうことを期待することです。

もちろん、恋愛の初期段階では、多くの方がこの気持ちを抱いているのかもしれません。

問題は、この「自分を満たしてほしい」という気持ちや期待、感覚がずっと続いてしまうことなのです。

それはパートナーに執着することであり、その本質は「自分のパートナーに満たして欲しいという期待」に執着することでもあります。

言葉を変えれば、自分が自分の期待や思いに執着している状態です。
自分自身に執着している結果、パートナーへの配慮が少なくなることもあります。

ですから、その恋愛は、パートナーと自分の分かち合いではなく、「自分の存在のため」という一方的なものになってしまうのです。

理想的なのは、恋愛が進むにつれて自己を満たしてもらいたい」という思いよりも、自分がパートナーを満たすことに重きを置けるようになることです。

これは「自分を満たしてほしい」というエゴを超え、すなわち自己を超えることにつながります。

自己を超えるということは、恋愛における自己のあり方を変えることでもあります。
恋愛において「自分とは何者であるか」、「自己のあり様」を強く意識するようになるのです。

例えば、「自分の今の行動はパートナーにとって理想的だったか」、「パートナーの気持ちにふさわしい立ち居振る舞いができているだろうか」といった具合に。
パートナーにとっての自分を考え、行動を変える
これが、恋愛における自己のあり方を変えることです。

恋愛当初は誰もが、パートナーに自分を満たしてほしいという気持ちを強く抱くのではないでしょうか(これは正常な感覚であり、行き過ぎると問題になるのです)。また、パートナーを満たすという行為の背後には、その見返りとして自己を満たしてほしいという気持ちがあることも事実でしょう。

恋愛において「自己の存在」や「自分を満たしてもらう」という期待から、いかにその自分を超え、相手を満たすことを主として考えられるか。

すなわち、恋愛における自己のあり方を深く考えられるか。
これこそが、恋愛、そして、人生の豊かさへの大きなヒントだと私は思います。

そして、恋愛における自己のあり方とは、その根底に思いやりの気持ちがあることが何よりも大切なのです。すべては思いやりに基づき、パートナーへ配慮することから始まります。

あなたが望むのは、相手に満たされるだけの恋愛でしょうか?
それとも、与え、与えられる中で、共に成長できる豊かな関係性でしょうか?

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