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歓迎されて生まれたはずが「期待外れの子」と烙印を押された心の傷

誰もが、この世に誕生した瞬間は、親や家族に歓迎され、その存在を喜ばれたはずです。
あなたもまた、そうであったと信じ、大切にされてきたと感じていることでしょう。

しかし、成長するにつれて、「期待外れの子」という見えないレッテルを貼られ、その重みに苦しんできた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

特に、親、中でも母親の期待に応えられないことに葛藤を抱えてきた経験は、心の奥深くに影響を及ぼすことがあります。

「期待外れ」というレッテルが貼られる背景

「親の期待」というものは、時に子どもの個性を押し潰し、自己肯定感を蝕むことがあります。
親が描く理想の姿と、子どものありのままの姿との間にギャップが生じた時、子どもは「期待外れ」という辛い評価を受けることになります。

Index
1.幼い頃の記憶が語る「本来の私」
2.子どもは親の期待を満たすために生まれてくるのではない
3.自分らしく生きるための解放

1.幼い頃の記憶が語る「本来の私」

「自分は社交性が低く、活発な性格ではない」と認識している方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、本当にあなたは、最初からそうだったのでしょうか?

数年前、私は実家で偶然見つけた、小学校1年生、2年生の成績表に書かれた、担任の先生のコメントは非常に示唆に富んでいます。

・1年生時: 「クラスにも溶け込もうと、元気さも出てきている」

・2年生時: 「おとなしい 元気がない もっと活発に」

クラス替えもなく、いじめもなかったという環境で、わずか1年間で先生の評価がこれほどまでに変わってしまったのはなぜでしょうか。

これは確信に満ちていますが、私がテストで低い点数を取ったり、期待に沿えない成績表を見せるたびに、母から厳しく、否定的な言葉をかけられていたのです。

家庭での安心できる場所が、緊張と否定の場へと変わってしまったとしたら、幼い心は自分の殻に閉じこもり、元気を失うことに不思議はありません。

家庭での自己を取り巻く環境の変化は、学校での行動や態度、振る舞いにも大きく影響を及ぼします。

本来持っていたはずの私の「元気さ」や「活発さ」が、親(母)の養育態度によって知らず知らずのうちに削がれていった可能性は十分に考えられます。

2.子どもは親の期待を満たすために生まれてくるのではない

母の期待を満たせない私は、母から言われました。

「あんたなんか、産むんじゃなかった」

この言葉は、子どもにとってどれほど深く心を抉るものでしょうか。

子どもは、親の「お楽しみの後、勝手に生まれた」存在であり、「産んでくれ」と頼んだ覚えはありません。

「あんたなんか、産むんじゃなかった」。
これは、親の身勝手な期待を満たせない子どもに対する、明確な存在の否定のメッセージであり。
子どもに対する、心の育みの責任の放棄を表しているかのようです。

子どもは、自分自身の人生を生きるために生まれてきます。
親が子どもの個性を見つけ、それを尊重し、伸ばしてあげることこそが、子育ての本来あるべき姿ではないでしょうか。

私は母の期待した「勉強のできる子ども」ではありませんでした。

しかし、私には私独自の個性、才能、可能性があったはずです。
そこを観て伸ばすことこそ、親の育児の醍醐味ではないでしょうか。

親が勝手に抱いた期待を満たせなかったからといって、「期待外れの子」というレッテルを貼られるいわれは一切ありません。

3.自分らしく生きるための解放

私たちは皆、親世代よりもさらに進化し、新しい社会に調和しながら、自分自身の人生を歩むために生きています。

親の期待や過去のレッテルに縛られることなく、本来の自分を取り戻し、自分らしく輝くこと。
それが、あなたがこの世に生まれた真の目的ではないでしょうか。

もし、今もなお「期待外れの子」という過去の評価に苦しんでいるのであれば、その重荷を下ろす時が来ています。

あなたの個性は、あなた自身が唯一無二の存在である証です。
過去の経験が現在のあなたの行動や感情に影響を与えていると感じる場合、心理カウンセラー等との対話を通じて、その心の絡まりを解きほぐすことができます。

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